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2回戦ではインターハイと前年大会決勝が再現。藤枝順心、大商学園が借りを返す

今田

西森彰=取材・文・写真

12月31日(土)、高校女子サッカー選手権は2回戦8試合が行われ、年越しをかけて16校がしのぎを削った。

インターハイ女王の日ノ本学園(兵庫)と顔を合わせた藤枝順心(静岡)は、三木防災公園陸上競技場で横綱同士の緊迫感あるゲームを展開。後半、一瞬のスキを突いた今田紗良のゴールで、夏の借りを返した。

前回大会決勝の再現となった十文字(東京)、大商学園(大阪)の対戦も、リベンジに燃える大商学園が雪辱。ベストメンバーを組めない中、星槎国際湘南(神奈川)、十文字と関東の強豪を撃破し、波に乗っている。初優勝を目指す修徳(東京)、作陽(岡山)は、広島文教女子大附、開志学園JSCをそれぞれ退けた。

その他のベスト8の顔ぶれを見ると、大阪学芸(大阪)、福井工大福井(福井)、鳴門渦潮(徳島)、松商学園(長野)と、選手権初のベスト8を達成したチームばかり。中でも、これまで後進地域とされていた北信越、四国の代表校が勝ち上がりには価値がある。一方、前日の北海道、東北に続き、この日、九州勢も全滅。7校を送り出しながら、既に修徳(東京)を残すのみとなった関東勢も元気がない。

中貝夢

前日の1回戦に続き、この日も好カードがめじろ押し。大会関係者によれば、入場者数は前年を上回っているそうだ。元日を休養日。明日、31日には2回戦が行われる。

【2回戦結果(12月31日)】
修徳 1-0 広島文教女子大附
作陽 4-0 開志学園JSC
大阪学芸 1-1(PK5-4) 神戸弘陵
福井工大福井 2-1 神村学園
大商学園 1-0 十文字
鳴門渦潮 1-1(PK5-4) 日本航空
松商学園 3-2 鳳凰
藤枝順心 1-0 日ノ本学園

大商学園が「技術に勝るチーム力」でビッグマッチを制す。

西山皐月

西森彰=取材・文・写真

1回戦から多くの好カードが組まれた今大会だが、中でも激戦必至と予想されたのが大商学園(大阪)は星槎国際湘南(神奈川)の一戦だった。大商は昨年大会の準優勝校で、星槎は今夏のインターハイベスト4。大商の岡久奨監督は「決勝戦のつもりで戦おう」と選手に声をかけて、このゲームに臨んだ。

星槎の武器は、夏目萌由とリトルなでしこの渋谷巴菜から始まる、ダイナミックな試合運び。岡久監督は「星槎の攻撃力は、守って守り切れるものではない」とオールコートでのハードワークを要求。前線の選手もこれに応えて、夏目、渋谷の両CBに強烈なプレスをかけた。結果的には、CBを助けるために、星槎の両SBはいつものような高いポジションをとれず、攻撃時の駒不足を招いたのだから、ゲームプランが的中した格好だ。

宮澤ひなた、加藤ももといった年代別代表を抱える星槎の攻撃を1点に抑え、同点に追いつかれた後の時間帯も我慢を続けた。そして終盤の73分、「ずっと練習してきたコーナーキック」(林かおる・大商)から、攻守に奮闘していた右SB西垣内由唯がねじ込んで勝ち越し。アディショナルタイムに訪れた最後のピンチでは、宮澤が右足を振り抜くところへ「相手のほうが実力は上というのは分かっていたので、その技術を消すくらいアグレッシブに行こうと決めていた」林かおるが、懸命のブロック。死闘にピリオドを打った。

宮澤林


昨冬の選手権準優勝校も、今季は新人戦で、大阪府内のライバル大阪桐蔭に敗れるなど、苦しいスタート。宮城のインターハイでも、聖カピタニオ女子(愛知)の天才ストライカー・神谷千菜に2ゴールを奪われて、まさかの初戦敗退となった。技術に特徴がある選手が増えてきたこととの相関関係は理論づけられないが、これまでの大商には見られなかった、ふわっとした負け方が増えてきたのも事実で、これを岡久監督も気にしていた。

それは、キャプテンマークを巻いている林かおるも同じ。11月の関西大会では「去年できなかった全国制覇を目指すならば、これから約1カ月、ピッチの外まで含めてチームの全員がやるべきことをやらないといけません」と口にしていた。そうしたチーム内の危機感、そしてそれを払拭するための改善が、この日の勝利につながったのだろう。

「インターハイは初戦敗退してしまったし、失うものは何もない。40人全員一丸で試合に臨もう」と声をかけたキャプテンに、チームメートも応えた。レギュラーが急な体調不良に襲われるなどアクシデントもある中、スタンドの登録外選手まで一丸となって戦う、本来の大商らしさが発揮された。

「自分たちがやろうとした守備はできましたが、ボールを奪った後のビルドアップなどに課題が残りました。ボールを落ち着かせるシーンが少なかったし、今日は最後まで全員が走り切ることでカバーしましたが、明日以降の連戦を考えるとそのあたりをしっかりとしていきたいと思います。これで、日本一まであと4戦ですが、まずは目の前の試合をしっかりと戦って、明日以降も、試合の後でみんながいい笑顔を出せるように準備したいと思います」(林かおる)

大商挨拶

31日に行われる2回戦の対戦相手は十文字(東京)。1年前の決勝戦と同じ顔合わせだ。

第28回高校女子サッカー選手権が開幕。常盤木学園が17年ぶりの初戦敗退を喫するなど波乱も

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西森彰=取材・文・写真

12月30日(土)、兵庫県各地で高校女子サッカー選手権の1回戦が行われた。2017年度の総決算となる大会に相応しく各会場で熱戦が繰り広げられた。各校それぞれ厳しい組み合わせが組まれた関西勢は、開催地枠で出場した六甲アイランドを除く4校が初戦突破に成功。日ノ本学園(兵庫)は聖和学園(宮城)とのPK戦を制し、大商学園(大阪)は星槎国際湘南(神奈川)、神戸弘陵(兵庫)は聖カピタニオ女子(愛知)を、それぞれ接戦の末に退けた。

最多優勝回数を誇る、常盤木学園(宮城)を相手に、ジャイアントキリングを見せたのが大阪学芸(大阪)。Jリーグでセレッソ大阪を率いていた副島博監督は会心の勝利に満足げな表情を見せた。「大会初出場だからといって、勝手にこちらから頭を下げるつもりはありませんでした。相手にはフィジカルの強い選手が揃っているし、スピードのある矢野梨紗(途中出場で決勝点)を使いました。常盤木学園に勝った以上、この大会に何とか爪痕を残したいですね」(副島監督)。敗れた常盤木学園は、実に17年ぶりの初戦敗退となった。

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その他の会場でも、スコア差の小さなゲームが多く、各校の力差が接近してきたことを物語っている。今日、31日には2回戦が行われる。


【1回戦結果(12月30日)】
修徳 2-0 東海大福岡
帝京三 0-1 広島文教女子大附
前橋育英 1-2 作陽
開志学園JSC 1-0 四国学院大香川西
常盤木学園 0-1 大阪学芸
聖カピタニオ女子 0-2 神戸弘陵
福井工大福井 4-1 山陽
道文教大明清 0-2 神村学園
星槎国際湘南 1-2 大商学園
十文字 3-2 秀岳館
花咲徳栄 1-2 鳴門渦潮
日本航空 2-1 常葉大橘
松商学園 6-0 六甲アイランド
北海道大谷室蘭 0-1 鳳凰
専大北上 0-10 藤枝順心
聖和学園 0-0(PK:2-4) 日ノ本学園

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