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アウェイの旅2015 横浜編(その2)


【中倉一志=取材・文・写真】
1年中アウェイゲームを追いかける私にとって、いかにして遠征費を節約するかは大切なポイント。旅慣れている方はご存じだろうが、町の中心部のホテルは高くても、少し駅をずらすだけで割安のホテルを見つけることが出来る。そして今回は、某旅行サイトの特典を利用して一泊100円で日ノ出町のホテルをゲットした。とてもホテルがあるような場所とは思えなかったが、部屋は広々としてきれいな作り。満足度は高かった。

さて試合翌日、飛行機までの時間を使って横浜の町を楽しむ。当然、頭に浮かぶのは中華街を散策しながら本格中華料理を楽しむこと。しかし、今回は中華街をパス。前日に横浜入りしていた時から決めていた店を覗いた。お店の名前は「第一亭」。「酒場放浪記」で吉田類が訪れた中華料理屋。「孤独のグルメ」では井の頭五郎が足をはこんだ店と言えば、ご存じの方も多いだろう。ネットサーフィンをしていたら、たまたまホテルから徒歩5分圏内にあることを発見。これは行くしかない。

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店内は、8人ほどが座れるカウンターに4人がけのテーブルが4つ、そして4人用の小上がりが3つ。昔懐かしい町の中華食堂の風情を今も残している。お客さんの大半は1人客。昼時ではあったが、この店の売りである豚のホルモン料理をつまみにビールを流し込むお客さんもいる。わざわざ訪ねてくる客がいることなど想定していないであろう、普段着の中華料理屋の風景が妙に心地よい。そんな空気に紛れて、いかにもブロガーと思しき人たちの姿も2、3人発見。まあ人のことは言えないが(笑)。

早速、看板メニューの「チート(豚の胃)の生姜炒め」を注文。ほどなく運ばれてきた小皿から立ち上る生姜の香りが食欲をそそる。豚の胃といえばコリコリした食感が楽しいのだが、口に運んでビックリ。特長である歯ごたえを残しながらも柔らかな噛み心地。そして、口に広がるホルモンの香りを生姜の餡が包み込む。もう一品は「耳軟骨」。ゆでた豚の耳をスライスしたもので、添えられた辛味噌と白髪ねぎと一緒に口に運ぶ。コリコリした軟骨と、プリプリのコラーゲンが絶妙なハーモニーを奏でる。

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改めてメニューに目をやれば、「豚足」「舌」「頭肉」「子袋」「レバー」「ホルモン」などなど、豚ホルモン好きなら興味をそそられるものがズラリと並ぶ。迷いながら「レバー味噌炒め」を追加。飲み物もキリンラガービールから紹興酒に代える。運ばれてきたのは辛味噌でコーティングされたレバー炒め。レバーをぱさつかせず、それでいて中までしっかりと火が通る絶妙の火加減だ。辛いけれどもコクのある辛味噌とレバーの甘味を楽しみながら紹興酒を流し込む。いやいや至福の瞬間だ。

そして締めは裏メニューの「パタン」。裏メニューとはいえ、誰もが知る看板メニューで、賄いだったものを客の注文に応じて出すようになったらしい。出来上がりはシンプルそのもの。やや太めの中華麺をごま油と醤油だけで味付けし、それに刻んだにんにくがまぶしてある。いわゆる中華風ぺペロンチーノ。鼻に抜ける強烈なにんにくの匂いと、口に広がるにんにくの辛み。そこへ麺のうまみが追いかけてくる。美味い。そして癖になる味だ。けれど、人と会う予定のある方はご注意あれ。おそらく、翌日まで匂いは消えない(笑)。

評判通りの雰囲気と味。第一亭を堪能して横浜を後にした。(了)

◎横浜アウェイ旅 行程&旅費
日時 行程 料金
4月1日 香椎浜→福岡空港 630円
福岡空港→羽田空港 9000円
羽田空港→横浜 480円
三ツ沢公園→横浜 220円
横浜→日ノ出町 140円
ホテル 100円
4月1日 日ノ出町→羽田空港 480円
3月15日 羽田空港→福岡空港 8500円
福岡空港→香椎浜 630円
合計 20180円
※ホテルはじゃらんポイント利用
※スカイマーク・スーパーフレックス利用

※この記事は、WEBマガジン「football fukuoka」から転載したものです。
football fukuokaとは、アビスパ福岡の情報に特化したwebマガジンで、監督・選手コメント、試合レポート、練習場レポート、ショートインタビュー等、アビスパ福岡の情報をデイリーで発信しています。是非、アクセスして、お楽しみください。


アウェイの旅2015 札幌編(その3)


【中倉一志=取材・文・写真】
今回の札幌アウェイの旅は3泊4日。最終日は午後の便で福岡に戻るため、朝早くから札幌の町を歩いた。札幌の町歩きの基本は住所のルールを知ること。札幌の住所の起点は大通公園。そこから南北は「条」で表わされ、東西は「丁目」で表現されている。南5条西3丁目と言えば、大通公園の中心部から南へ5区画(1区画は約100メートル)、西へ3区画行ったところという意味。それぞれの信号に住所が表示されているので、上記のルールに沿って歩いていけば、初めての人でも迷わずに目的地に着くことができる。

さて、綺麗な町で知られる札幌も3月だけは例外。長い冬の間積っていた雪が溶けだし、土と入り混じって黒い塊になってあちこちに残るからだ。ロード―ヒーターが活躍するビジネス街にはまったく雪が見られなくなっていたが、大通公園には、あちこちに冬の名残が見える。しかし、汚いと言うなかれ。札幌に住む人たちにとっては、雪が溶けだして土が見えてくるのが春がやってくる合図。私が札幌に住んでいた頃は、この光景を眺めながら、間もなくやってくる春をワクワクしながら待ったものだ。

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この大通公園が最もにぎやかになるのが6月から8月にかけて3か月と、2月の雪まつりの時期。特に夏は公園全体がフェスティバル会場のように様変わりする。濃い緑と、さわやかな風に包まれながらビールを飲み、ジンギスカンを食べるのもよし。公園のベンチに座ってゆで立てのトウキビや、じゃがバターを頬張るのも楽しい。また、2月になれば、空から落ちてくる雪の決勝が(雪印のマークそのもの)、街灯に照らされてキラキラと輝く景色はロマンチックそのものだ。

大通公園から少し足を進めれば、旧北海道庁舎が見えてくる。空の青さを背景に佇むレンガ造りの建物は、まるで中世ヨーロッパの風景画を見いているかのような気持ちにさせられる。1888年(明治21年)に、北海道庁の本庁舎として建築されたもので、約80年間に渡って道政の中心にあった。現在は国の重要文化財として指定されていて、館内は一般公開されている。また、旧庁舎横には小さな池を囲んだ庭園もあり、木陰のベンチに座って、のんびりと野鳥を眺めるのも悪くない。

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道庁から北へ600メートルほど向かうと北海道大学が見えてくる。大学と言えば少し敷居が高いように思われるかも知れないが、ここも立派な観光名所。夏の観光シーズンには、学内に大勢の観光客が訪れ、正門を入ってすぐのところに広がる中央ローン(芝生広場)は、近隣の住民の憩いの場所であり、保育園や幼稚園の児童が遊んでいる姿を始終見かける。市の公式観光サイトに掲載されている大学は、全国広しとは言え、北海道大学くらいではないかと思う。

中央ローンの横にはクラーク像の胸像がある。今では羊ヶ丘展望台に建てられている立像(1976年制作)の方がすっかり有名だが、こちらが札幌市内では最も古いクラーク像。初代の像が1943年の金属回収令により献納された後、1948年に復元されたものだ。そしてクラーク像の隣に立っているフランスルネッサンス風の建物が古河記念講堂。札幌農学校が東北帝国大学農科大学に昇格したのに伴い1909年に建設された。現在は札幌市の文化遺産(国登録有形文化財)に指定されている。

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この他にも、大学構内には歴史と文化を感じさせられるものが多く存在しており、北海道大学がある札幌市北区の区役所が指定する「北区歴史と文化の八十八選」のうち、17か所が学内に存在している。そのひとつ、ひとつを確かめるようにして学内を北に進む。そして、教養学部の横にある、何の変哲もない建物に辿り着く。増築されてはいるが、建物本体は35年前と全く変わらない。ここが、この日の最終目的地。北海道大学北部食堂(旧教養部食堂)だ。散々美味しいものは食べたので、学生気分に浸ろうと遅めの朝食を食べに来た。

ちなみに北海道大学内には、6つの学生食堂(北部・中央・工学部・農学部・医学部・クラーク会館)と、一般客向けのカフェレストランが4つある。もちろん、学生食堂は一般人でも利用できる。ちなみに北部食堂は学生食堂としては全国一の規模を誇るそうだ。貧乏学生だった当時はカレッジ定食(200円)ばかり食べていたが、その反動からか、朝食なのに、いろいろと取り過ぎた(笑)。値段も上がり、味も当時よりも美味しくなっている気がしたが、大学の空気は35年前と何も変わってはいなかった。(了)

◎札幌アウェイ旅 行程&旅費
日時 行程 料金
3月20日 香椎浜→福岡空港 620円
福岡空港→新千歳空港
新千歳空港→札幌 1070円
ホテル 3000円
3月21日 大通→福住 250円
福住→大通 250円
ホテル 3000円
3月22日 ホテル 3000円
3月23日 札幌→新千歳空港 1070円
新千歳空港→福岡空港
福岡空港→香椎浜 620円
合計 11700円
航空券はマイルを使用しました。

※この記事は、WEBマガジン「football fukuoka」から転載したものです。
football fukuokaとは、アビスパ福岡の情報に特化したwebマガジンで、監督・選手コメント、試合レポート、練習場レポート、ショートインタビュー等、アビスパ福岡の情報をデイリーで発信しています。是非、アクセスして、お楽しみください。



アウェイの旅2015 札幌編(その1)


【中倉一志=取材・文・写真】
3月20日。新千歳空港に降り立ち、ひんやりとした空気に身を包まれると、北海道にやって来たんだなという実感がわいてくる。気温は3度。しかし「寒さ」は感じない。感じるのは「冷たさ」。これこそが北海道の空気だ。そして、新千歳空港から札幌に向かう車窓から見える景色も、明らかに私たちが見慣れている風景とは違う。まだ雪が残るせいだけではない。広がる野原と生い茂る針葉樹林は、ここが大自然に囲まれた北の大地であることを意識させられる。「日本は広いな」。思わず、そんな言葉が口を付く。

そして札幌に降り立つと、複雑な気持ちが湧いてくる。福岡は香椎御幸町生まれの私だが、札幌は中学校から大学までの10年間と、社会人になってか最初の赴任地として4年間の、最も多感な時期を過ごした町。福岡が「産みの親」ならば、札幌は「育ての親」にあたる。できることなら、福岡の勝利はもちろん、札幌にも勝ってほしい、そんな気持ちが渦巻く。しかし、勝負の世界には勝者と敗者しか存在しない。そういう意味では、私にとっては一番戦いたくない相手とも言える。

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だが、センチメンタリズムに浸るのは勝負の世界に生きる者としては失格だ(別に私が勝負の世界に生きているわけではないのだが・・・汗)。21日、気持ちを切り替えて札幌ドームへと向かう。そして、まずは札幌ドーム前に店を構える「福八」の暖簾をくぐる。「敵に勝つには、まず敵を食べろ」ということで、この日の昼食は札幌ラーメンに決めていた。もちろん、札幌と言えば味噌ラーメン。ほどなく大きなどんぶりが運ばれてくる。博多ラーメンに慣れ親しんだ者にとっては大盛り過ぎる。

具は、札幌ラーメンには欠かせないもやしと、大振りのチャーシュー、そしてしなちく。七味唐辛子を振り入れて、まずはスープを飲む。濃厚さが特長の味噌ラーメンだが、ここのスープは、やや酸味がかったあっさりした味。しかし、それでいてコクがある。そして麺は、これも札幌ラーメンの特長である黄色い縮れ麺。それにスープが絡んで札幌ラーメンの味を作り出す。一杯800円のラーメンは、福岡県民、市民にとっては高すぎるが、納得の味だ。気がつけばスープも残さずに完食。これで、札幌にも勝てるはずだった。

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札幌はナザリト、都倉に対するロングボールが攻撃の始まり。それを考えれば、前から行って蹴られ、セカンドを拾われるのが一番怖いのは分かっていた。反面、札幌の守備は、ブロックをセットするものの、福岡同様にプレスのかけどころが曖昧で、相手を自由にしてしまうという課題を抱えている。セカンドボールの奪い合いに勝てれば、試合を支配できる可能性は高い。守備重視で低く構えるのか。それとも、ある程度のリスクを背負ってセカンドボールの奪い合いを挑んでゲームの支配権を奪いに行くのか。私は後者で行くのではないかと考えていた。

井原監督の決断は、低く構えるというもの。正直、私には意外な選択だった。結果は1-2の敗戦。どちらの決断が正しいのかは分からない。そもそも、サッカーは結果論で何でも語れるスポーツであり、結果を見てからどうこう言うのは後出しジャンケンのようなものだ。また、勝負の世界に「たられば」はないが、最後の笠川のミスがなければ勝点1を持って帰れた可能性は高い。でも、福岡が前に出た後半に逆転の流れを作ったことを考えれば、先手を打った方が良かったのではないかとの思いは消せない。

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それでも、試合が終わってしまえば切り替えて次に向かうしかない。「3連敗は変えられない。気持ちを切り替えて、ある意味、開き直って、結果にこだわってやりたい」。そんな末吉隼也の言葉がうなづきながら、札幌ドームを後にする。そして、切り替えるために北の大繁華街すすきのへ。今日は高校時代の仲間がオーナーを務める「なむら」で同窓会だ。みんな、少し(だいぶ?)ふくよかになった以外は、あの頃と変わらない。乾杯が済めば、その瞬間に40年前に逆戻りだ。

そして、北海道に来たからには海鮮料理。甘エビをはじめ、新鮮な刺身の甘さに舌鼓を打ち、上品な味付けの桜鯛の煮付けに、ほっとした気持ちになる。そして海鮮鍋。ホタテ、甘エビ、つぶ貝、ジャガイモ、かぼちゃ、玉ねぎ等々の北海道の味覚を丸ごと蒸し焼きにしたものだ。特にお勧めはつぶ貝。臭みは全くなく、甘味が強く感じられるのは、それだけ新鮮な証拠だ。締めは「うにの土鍋ご飯」。ビールと美味いもので腹が満たされた頃には、敗戦の悔しさは、どこかに消えていた。

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(その2「B級グルメ編」に続く)

※この記事は、WEBマガジン「football fukuoka」から転載したものです。
football fukuokaとは、アビスパ福岡の情報に特化したwebマガジンで、監督・選手コメント、試合レポート、練習場レポート、ショートインタビュー等、アビスパ福岡の情報をデイリーで発信しています。是非、アクセスして、お楽しみください。



アウェイの旅2015 愛媛編(その2)


【中倉一志=取材・文・写真】
15日(日)13:05、小雨の降る中で、今シーズン最初のアウェイ遠征である愛媛-福岡が始まった。アビスパはシンプルに前線にボールを送り、セカンドボールを前向きの姿勢で拾ってゴールを目指す。最初のチャンスは2分。セカンドボールを右へ展開。牛之濱拓が右サイドを突破して折り返したところへ、末吉隼也が飛び込んで左足を振り抜く。牛之濵にとってはプロ入り初先発の試合。硬くならないか心配だったが、動きは軽快だ。彼のためにも今日は勝ちたい。そんな念を記者席から選手たちの背中に送る。

だが、結果は思うようにはいかなかった。6分、福岡が見せた一瞬の隙を突かれて西田剛に先制点を奪われると、26分には河原和寿に追加点。後半に入ってリズムを取り戻したものの、ゴールは中原貴之のヘディングによる1点しか奪えなかった。結局、今季初遠征は1-2の敗戦に終わった。取材後、何食わぬ顔で記者会見を聞き、選手のコメントを拾う。選手も気丈に振る舞いながら、こちらの質問に答える。互いに仕事である以上、当然と言えば当然だが、やはり敗戦のあとは心が重い。

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さて、スタジアムの様子も紹介しておこう。改修中のニンジニアスタジアムは、スタジアム前広場が使用できないため、スタジアム入口からバックスタンドに向かって屋台が並ぶ。お馴染みの「じゃこカツバーガー」を始め、魚のすり身を目の前で揚げてくれる「じゃこかつ」、三津浜のソウルフードである「三津浜焼き」など、地元グルメを中心に様々なもが並ぶ。私のお気に入りは、炊き込みご飯の手造りおにぎり。ひとつ100円で5種類の味が楽しめる。その場で焼いてくれる厚焼き玉子もお勧めだ。

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ブラブラと歩いていると「このホタテ美味しいですよ」というアビスパサポーターに誘われて、活きホタテの焼いたのものを口に運ぶ。確かに上手い。同じ店では、美味しそうなイカも焼いている。はて、四国でホタテやら、イカやら取れただろうかと素朴な疑問が浮かぶ。「おばちゃん、ホタテはどこで取れるの?」と私。「北海道!直送だから美味いよ!」とおばちゃん。「イカは?」と私。「これも北海道」と勢いよく答えるおばちゃん。まあ、美味しかったからよしとしよう。

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試合後の取材を終えたら松山市駅へ。帰りのフェリーの出航時間までの時間を潰す。足を運ぶのは私のお気に入りのお店「なだ」。松山市駅から徒歩30秒ほどのところにある。10席余りのカウンターと、4人がけの小上がりがふたつ。奥まった所に小さな座敷がある、こじんまりとした大衆料理屋で、松山に行った時は必ず立ち寄ることにしている。地元の人たちが通う店で、特別な食べ物があるわけではないが、どれも、しっかりとした仕事がされていて、大将の腕の確かさが窺える。そして何より安いのが嬉しい。

いつものようにカウンターの一番奥に座って、いつもの肴を注文する。ほどなく運ばれてきたのは「ホータレ天」(小いわしを丸ごと天ぷらにしたのもの)。口に運ぶと、薄く、カラッと揚がった衣の食感が楽しい。その食感を追いかけて、口の中にいわしの香りが広り、それをビールで喉に流す。「美味い」。1人の身にも拘わらず、思わず、そんな言葉が口に出る。この日は、目の前で湯気を立てていたおでんと、おかわりに芋焼酎のお湯割りを飲んで、締めて1,730円。やはりいい店だ。

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そして、胃袋を満たし、敗戦の悔しさを酒で洗い流して松山観光港へ。船内で酒盛りとも考えたが、こんな日はさっさと眠りにつくに限る。目が覚めれば小倉。そして、次の試合に向けての準備が始まる。悔しさは胸の奥にしまい込んで次に向かうことが肝要だ。

◎愛媛へのアウェイ旅[行程&旅費]
3月14日 千早 → 小倉           1,110円
      小倉港 → 松山観光港(二等寝台) 8,010円
3月15日 松山観光港 → 松山市駅       510円
      ニンジニアスタジアム → 松山市駅  510円
      松山市 → 高浜           370円
      高浜 → 松山観光港         160円
      松山観光港 → 小倉港(二等寝台) 7,210円
3月16日 小倉 → 千早           1,110円
合計                      18,990円

◎立ち寄り情報 東道後温泉「久米之癒」
住  所/愛媛県松山市南久米町325-1 089-970-1126
営業時間/11:00~翌9:00(22時間営業) ※年中無休
アクセス/松山市駅から久米駅へ(11分 190円)
     久米駅から徒歩5分。
料  金/大人450円、子ども200円
そ の 他/貸バスタオル、貸タオル等あり。
     何も持たずに行っても入浴には困りません
公式HP/http://yu.kume.cc/

※この記事は、WEBマガジン「football fukuoka」から転載したものです。
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アウェイの旅2015 愛媛編(その1)


【中倉一志=取材・文・写真】
アウェイ取材を始めて今年で11年目。1年に1回しか行かないとは言え、さすがに10回以上も通えば、そこは慣れ親しんだ町。初めて見る町の風景にワクワクした感覚は、懐かしい町に帰って来たような感覚に変わった。アウェイのスタジアムも隅々まで知り尽くした場所。「自動販売機はどこにありますか」と選手に尋ねられても、すぐに応えられるほどになった。それでも、スタジアムが近づくにつれて気持ちが高揚していくのは11年前と少しも変わらない。記者席とスタンドの違いはあっても、敵地で仲間とともに俺が町のチームを後押しする一体感は特別なもの。この感覚を一度でも味わったら、アウェイ遠征はやめられない。

さて、今年のアウェイ旅の始まりは愛媛から。愛媛への行程は、飛行機、電車、夜行バス、フェリーと手段は豊富だが、愛媛への遠征でいつも利用するのは小倉港から松山観光港へ向かうフェリー。2等利用は最も料金が安く、2等寝台利用だと夜行バスの料金を若干上回るが、体を伸ばしてゆったりとベッドで眠れることを考えれば、コストパフォーマンスはフェリーの方が高いからだ。フェリー内でバッタリであったサポーターと一杯やるのも楽しい。松山観光港への到着は翌朝の5:00。急ぎの旅でなければ、到着後も最大7:00まで船内で休憩できるのも嬉しい。

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松山観光港からはシャトルバスで松山市駅へ。松山市駅から始発電車に乗って、いつもの場所へと向かう。10分ほど電車に揺られ、そこからのんびりと5分ほど歩いていくと目的の場所が見える。東道後温泉の「久米之癒」。地元の人たちに愛される町の温泉施設で、アウェイ遠征を始めた当初から必ず通うお気に入りの場所だ。私のアウェイ旅のモットーは、観光地に足を向けるのではなく、その町の人たちが生活している空間に触れること。旅の汗を流し、しばし、地元の人たちと湯につかりながら、松山の日常を味わう。

今年はデーゲームであったために町の中を歩くことはできなかったが、時間があれば、古き良き昭和の香りが残る大街道や、銀天街の商店街を歩くのも楽しい。小腹が空いたら、商店街から路地に少し入ったところにある「ことり」「アサヒ」で、松山市民のソウルフードである鍋焼きうどんを食するのがお勧め。決して豪華な鍋焼きうどんを想像してはいけない。アルマイトの鍋に入った鍋焼きうどんは、玉子焼き一切れ、なると、きざみ揚げ、ひとつかみの肉が盛られた質素なもの。しかし、いりこ出汁の効いた優しい味は、小さな頃、家で食べていたうどんを思い出す懐かしい味だ。両店ともメニューは鍋焼きうどんのみ(1年中)だが、松山市民のソウルフードを提供する店として今でも多くの人たちに愛されている。

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さて、ひと汗流したらニンジニアスタジアムへ。前日、「中倉さん、何時に着きますか」とメールを送ってくれたサポーターに拾ってもらってレンタカーで向かう。松山市駅からなら30分程度。開幕戦の内容に始まり、大きく変化しようとしているアビスパのこと、井原監督のこと、選手のこと、福岡の町のこと等々、アビスパと福岡の話題に花が咲き、あっという間に過ぎていく。楽しみは90分間だけではない。その前後も含めて、丸ごとサッカーを楽しむのが正しいサッカーの楽しみ方だ。

そしてニンジニアスタジアムが見えてくる。2017年の愛媛国体のメインスタジアムとして使用されるために、現在は改築中。既にバックスタンドは増設工事が終わっており、ひとまわり大きくなったスタジアムは、私が知っているスタジアムとは違って、少しばかり威厳を保っているようにも見える。報道受け付けを済ませて、いつものようにアウェイ側ゴール裏へと向かう。レベルファイブスタジアムで、いつも会う仲間たちがいる。アウェイ遠征で久しぶりに会う仲間たちがいる。もちろん、初めて会う仲間たちもいる。そんな仲間たちと一緒に勝利だけを信じてキックオフの時を待つ。
(その2に続く)



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