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【フットボールな日々】福岡のいま

120801_01.jpg 取材・文・写真/中倉一志

 J's GOALの草津戦レポートにも書きましたが、いまの福岡が抱えている問題は、開幕以来から続く「あり得ないミス」がなくならないこと。しかも、それが特定の誰かではなく、いたる所で、まんべんなく起こり、失点に直結していることにあります。しかも厄介なのは、それが個人レベルのミスによるものであることです。個々の能力からすれば、まさに「あり得ないミス」ですが、戦術・戦略を云々する以前のところに大きな問題を抱えているのが、いまの福岡だと言えます。

 その一方で、そのひとつ、ひとつは個人のミスであっても、ここまで同じことが繰り返されるという現実は、チームとして何か大きな問題を抱えていることを示唆しています。相手のリズムになると、それに対抗する具体的な手段を持っていないためにズルズルと波に飲み込まれてしまうという戦術的な問題もありますが、それ以前に、チームの文化と言える部分に大きな問題を抱えているのではないかと感じています。例えて言うのなら、家風、校風、社風のようなものです。

 決して、選手たちの態度がぬるいということではありません。今週のトレーニングはハードワークすることに重点が置かれていましたが、猛暑の中、選手たちは集中力を欠くことなく取り組んでいました。もちろん、試合の結果によって、トレーニングの取り組み方に多少の差が見えることもありますが、基本的にはトレーニングのムードは開幕前から変わることはありません。これほどまでに結果が出ていないのに、トレーニングの雰囲気が悪くならないのは、私が取材を始めてから初めてのことです。

 おそらく、問題があるのは取るに足らない、誰もが気がつかない些細なところに内在しているのではないかと思っています。それは、チームの成績に影響をもたらすとは思えないような部分。あるいは、ひとつ、ひとつが全体に与える影響は小指の先ほどもないように思われる部分。けれど、それが複合的に絡み合うことで、全体に深刻な影響を与えている。そういう状況にあるのではないかと思っています。

 発生している現象に対しては、緊急避難的に何かの手段を講じなければいけません。同時に、直接、サッカーには関係がないように見える部分も含めて、ありとあらゆる部分について、まずは徹底的に基本にこだわることが必要なように思います。個々がしっかりすることで組織は強固なものになっていきますが、その一方で、確固たる文化を持たない組織が機能することはなく、そこへ個の能力、技術、戦術を与えても、それ以前のところで崩壊してしまうからです。遠回りのように見えても、それが一番の近道のように思います。

さて、岐阜戦のプレビューについては後ほど。


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