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【フットボールな日々】兆しを感じた横浜戦

120627_01.jpg 取材・文・写真/中倉一志

 これまでとは違ったゲームができそうだ。第21節横浜FC戦のキックオフの笛を聞いて間もなく、そう感じました。結果は引き分け。それだけを見れば今までと同じですが、選手1人、1人がピッチの上で表現したものは、これまでの試合とは別物でした。「しっかりと相手を崩してフィニィッシュまで持って行くという点では、迫力を持ったゲーム展開を繰り広げたと選手たちは自信を持っていると思いますし、我々スタッフも手ごたえを感じています」とは、試合後の記者会見での前田浩二監督。それは、ミックスゾーンに現れた選手たちの表情からも窺い知れました。

 これまでの試合と大きく違ったのは、前へ出るという意識が徹底されていたことです。
「前への意識というのは、(先週の)オフ明けのトレーニングから、すごく強調してきたこと。練習の中でやってきたことが今日の試合には出せた。ああやって前へ出る姿勢を見せればチャンスは来る。こういった攻撃はこれからも必要」(高橋泰)。
「今週は、練習の時から縦の意識を嫌と言うほど徹底していた。それが自然と体に染みついて、それを今日の試合で表現出来たのは良かったと思う」(坂田大輔)
 2人の言葉からも分かるように、トレーニングがもたらしたチームの変化でした。

 必ずしも、全てが上手くいっていたわけではありません。前半は、シンプル、且つスピードのある横浜の攻撃に何度も右サイドを崩され、後半はカウンターから危ないシーンも作られました。しかし、決して慌てずに冷静に対処したことに加え、局面の争いで激しく、粘り強く守り、時には体を張ってボールを跳ね返し、失点を微妙な判定による1失点に抑えました。相手の出方や環境等によって、バタバタする時間が必ずあった福岡でしたが、90分間集中を切らさずにプレーできたことも、収穫のひとつだったと思います。

 それでも、チームが置かれている状況は依然として変わりません。
「正直に言って、順位も、結果も、全部ふがいない。もう半分あるので焦る必要はないが、勝ち点3を積み重ねないことには上の順位へは行けない。今日の試合もそうだが、今シーズンは引き分けの試合が多く、その試合を勝ちきるのはFWの責任。しっかりやっていきたい」(坂田)
 これまでの不振から抜け出せそうな気配を感じさせる試合ではありましたが、この日の内容を勝利に結びつけてそ、この試合に意味が生まれてくるのだと思います。

 福岡は、新しい監督とスタッフ、そして大幅に入れ替わったメンバーで、昨年のスタイルから、ボールをポゼッションして攻守に渡って主導権を握るサッカーへの転身を図っています。それは一朝一夕に完成するものではなく、目の前の結果に一喜一憂するようなら、進むべき方向も、方法も見失ってしまいます。その反面、目の前の勝負にこだわらなければJ1への復帰もあり得ません。決して簡単なことではありませんが、その両立を目指しているのが今シーズンの福岡。残り21試合に、自分たちの想いの丈をぶつけてほしいと思っています。


Comments
 
っていうかディフェンスの緩い横浜相手だから前向けたんじゃないの?
特にセンターバックはひどい出来だったよ。
後半はボランチの選手がセンターバックに入ってたし、バランス悪いし。
ディフェンスの悪いチーム相手に「前向けた」って良い兆候でも何でもなく、当たり前だと思うのだけど。

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