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【フットボールな日々】自分を変えられるか

取材・文・写真/中倉一志

 非常に重要な1日。5日、そう思いながら雁の巣球技場に足を運びました。草津戦の内容からすれば、全てを切り替えて次の試合に向けてのトレーニングに臨むのは難しいもの。その中で、どうやって次の試合に集中できる状況を作り出すのか。5日のトレーニングの成果が、次節の九州ダービーにも、その後に続くリーグ戦にも、大きな影響を与えると思っていたからです。併せて、この状況を選手それぞれがどのように受け止めて、どのように表現するかで、このチームのこれからが決まるとも思ったからです。

 10:00開始のトレーニングでしたが、予想通り長めのミーティング。ピッチの上に選手たちが顔を出したのは40分を過ぎたあたりでした。まずは2日間のオフで休んでいた体を起こすために念入りにフィジカル系のメニューを消化した後は、ベーシックでシンプルな、それでいて、体と心に負荷がかかる「地味できついトレーニング」(鈴木惇)が中心。サッカーの原点と言えるような部分に的を絞りこむことで、サッカーをすることにだけ集中する環境を作り出そうというスタッフの意図が組み取れるものでした。

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 いつも以上に大きな声で檄を飛ばす監督。それをフォローするように選手たちを鼓舞するスタッフ。午前中は一部の選手を除けば声を出す選手が少なかったトレーニングも、午後の練習が終わりに近づく頃には、多くの選手が声を出すようになっていました。勝ちきれない中で、負けていないことをプラスに考えて戦っていた選手たちにとって、戦う気持ちを全く表現できずに敗れた草津戦は、大きなショックだったと思いますが、それを払拭するトレーニングはできたのではないかと思います。

 それでも、細かな部分を見れば、選手たちの態度には微妙な差が見え隠れします。最後までやり切れる選手もいれば、ギリギリのところで踏ん張りきれない選手もいます。そして、互いに厳しく求める姿勢は、まだまだチームとしては十分とは言えません。けれど、それはチームが置かれている現状を表しているに過ぎず、それ自体が問題なのではありません。必要なことは、現状を選手たちがどう捉え、自分の想いをどのように表現するかということ。この日のトレーニングをどんな形で明日以降へつなげるかで福岡のこれからが決まります。

「人に言われてやるのではなく、人に厳しく求めることで自分もそれ以上に頑張らなくてはいけないというサイクルになり、そして逞しくなっていく。自分の意思を出せるようになれば強くなれる。今は試されている。勝つことも含めて成長していくことが我々にとっては大事なこと」(前田監督)
 福岡に求められているのは、単に目の前の試合で勝利を挙げることではありません。試されているのは、どうやって自分を変えられるかということ。その先に、求める結果が待っているのだと思います。

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