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プレーオフへの道 まずは讃岐戦


【中倉一志=取材・文・写真】
8日、練習が終わると選手全員がピッチの上に集まり車座になった。選手自身の発案による選手によるミーティング。自分たちが表現したいサッカーは何か。それを実現するためには何をすればいいのか。お互いに意見を交換しあい、残り7試合をどのように戦うのかの意思統一を図った。「全体のすり合わせはできた。あとは練習で細かいところを詰めるだけ」と話すのは平井将生。やるべきことは明確。目の前にあるチャンスをモノにするために勝ち続けるだけだ。

翌9日のトレーニングの中心は、攻守に分かれてのフォーメーション練習。前日に確認しあったことを踏まえて、選手たちがピッチの上でぶつかり合う。マリヤン・プシュニク監督が選手たちに求めるのは、あくまでも攻め勝つサッカー。前線の組み合わせを変え、中盤の組み合わせを変え、そして最終ラインに変化を加えながら、サイドアタックを活性化させようと試みる。そして、自分たちのサッカーを取り戻そうとプレーする仲間を、山口和樹が大きな声で鼓舞していく。

強調されているのはサイドで数的優位を作ること。ペナルティエリア内へ3人が飛び込んでいくこと。そして、3枚のFWとトップ下の選手が連携しながら、縦のポジションチェンジを繰り返すこと。「行く、寄る」「オーバーラップ」「ダイヤモンド」と、プシュニク監督が檄を飛ばす。「城後、ナイスラン」と高野通訳兼コーチが励ましの声をかける。そして、トレーニングのインターバルには、あちこちで選手同士が話し合いながら細かい部分を修正していく。

練習の終わりは、いつものようにジュースをかけたボールゲーム。どんな状況になろうとも、笑顔で始まり、笑顔で終わるのが福岡流。それは、これまで一度も変わったことがない。緊張感が漂うトレーニングと、笑顔でリラックスして終わる練習のサイクルは悪くない。そして全員が重なり合うように円陣を組んで「1、2、3、アビスパー!」の掛け声でトレーニングが終わる。だが、それはあくまでも全体練習の終わりに過ぎない。若手は居残り練習に励み、ロッカールームに戻った選手も1時間以上は出てこない。

そして明日(10月11日)、福岡はレベルファイブスタジアムに讃岐を迎える。J2残留争いを繰り広げる讃岐が必死の想いでぶつかってくるのは分かっている。後半だけの成績なら讃岐は福岡を上回る。決して簡単な試合ではない。苦しい、ジリジリとした戦いになるかも知れない。しかし、どんな形になろうとも、どんな展開になろうとも、福岡は前へ向かう気持ちを出して戦ってくれるはず。今までもそうやって苦しい状況を乗り越えてきた。そして、「俺がやる」という気持ちを胸に、選手たちはレベルファイブスタジアムのピッチに立つ。


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