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J2第26節 福岡vs.磐田 プレビュー

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【中倉一志=取材・構成・写真】
2014Jリーグ ディビジョン2 第26節
対戦: アビスパ福岡vsジュビロ磐田
日時: 8月10日(日)18:00キックオフ
会場: レベルファイブスタジアム

正念場を迎えるジュビロ磐田
個の能力の高さという点では、J2の中では抜きん出た戦力を有するジュビロ磐田。その能力の高さから見れば、現在の成績は、とても納得できるものではないだろう。第25節を終えて14勝5分6敗の3位。首位の湘南とは勝点で21差をつけられ、ホームで戦った前節の松本戦でドローに終わったため、今シーズンの松本との戦績は1分1敗となり、J1昇格を狙うライバルチームに対する負け越しが決まった。後半戦の成績も1勝1分2敗と振るわず、J1自動昇格に黄色信号がともり始めている。

加えて、右ふくらはぎ痛により戦列を離脱している前田遼一は福岡戦の出場も微妙。右肘関節後側方脱臼の金園英学も復帰は見込めず、さらには、松井大輔が累積警告により福岡戦には出場ができない状態にある。6月に加入したチンガは4試合で1得点と、まずまずの活躍を見せているが、チーム全体を見れば戦力ダウンは否めない。そうした状況の中で、J1自動昇格権を争って松本を追いかける立場になった磐田は、ホーム、アウェイに関係なく勝点3を取ることが求められており、いま正念場を迎えている。

それでも、流れるようなパスワークを駆使して相手を崩すスタイルに変わりはない。また、前節、出場を回避したフェルジナンドが復帰。松井の代わりは松浦拓弥が務める模様だ。前回対戦時は0-2のビハインドから3-3のドローに持ち込んだ相手に、福岡の選手たちは悪いイメージは持っていないが、「我々が引き分けに持ち込んだゲームは、シーズンが開幕して間もない時のこと。1つ、1つの試合が常に違うように、この試合も前回とは全くの別物」と、マリヤン・プシュニク監督は警戒心を緩めない。

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 第24節讃岐戦(4-2-3-1)
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 第25節松本戦(4-2-3-1)
プレスをかけ続けられるか
勝負のポイントは、福岡が仕掛けるアグレッシブなプレスがはまるかどうかにある。パスワークに長ける磐田にスペースと時間を与えれば、自在にボールを動かされて翻弄されるのは前回対戦時で経験済み。磐田の攻撃を抑え込むには、ボールホルダーを自由にさせないことが何よりも求められる。いつ、どこでプレスをかけるのか、チームとしての意思統一が求められる。磐田は、後半戦の4試合で9失点と守備に課題を抱えており、アグレッシブなプレスと、奪ってからの早い攻撃が機能すれば勝機は十分にある。

そして、攻守の切り替えも試合を左右するポイントのひとつ。磐田はボールポゼッション率ではJ2では、1、2を争うが、決してゆったりとボールを持っているわけではなく、チャンスと見るや瞬時に攻撃のスイッチを入れて、縦に速いパスワークとドリブルを駆使して相手ゴールを目指す。ボールを奪われた時に、その場所でプレスバックするのか、あるいは素早く帰陣してパスコースを塞ぐのか。その判断はいつも以上に重要になる。

警戒すべき相手は、左サイドでプレーする新加入のチンガ、中盤の底でチームを支えるフェルジナンド、そして、右SBの駒野友一の3人。特に駒野は要注意。タイミングを見計らって積極的にオーバーラップを仕掛けるのは磐田の得意とする形。スピード、テクニックともに非常に高い能力を有しており、前回対戦時も、駒野がいる右サイドから何度も崩された。また、かつて福岡でプレーしていた松浦にも注意を払いたい。ここまでは6試合で82分の出場に留まっているが、古巣相手の巡ってきたチャンスにかけるモチベーションは高い。

福岡にとっては特別な試合
さて、7月以降勝ち星から遠ざかっている福岡にとっては、プレーオフ進出争いのサバイバルレースに生き残るためには勝たなければいけない試合。「どの試合も同じ勝点3がかかっている。いずれの試合も等しく重要」とプシュニク監督は常に話すが、チームに勢いを与えるという意味では、磐田戦が特別な意味を持つことは間違いない。そしてもうひとつ、この試合が特別な試合である理由がある。サポーターから愛される選手の1人である石津大介が福岡でプレーする最後の試合になるからだ。

6位圏内を目指して戦う福岡が、その中心選手である石津をシーズン途中で失うのは大きな痛手。その影響が少なくないことは明らかで、クラブを通して発表された石津のコメントからも、大きな葛藤があったことが窺える。しかし、最終的に石津はプロとしての決断を下したということ。ならば、その最後の試合を悔いのないものにして送り出したい。おそらく石津も同じ想いを抱いているはず。石津の熱いプレーを力の限りにサポートし、勝利の雄叫びとともに磐田戦を終えたい。


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