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答はいつもピッチの上にある



【中倉一志=取材・文・写真】

夏場の強豪チームとの連戦を今シーズンを左右する山場として迎えた福岡。結果は現在のところ3連敗。「去年と同じではないか」。そんな声も聞こえてくる。確かに結果だけを見れば、その通り。選手たちも、それはしっかりと受け止めているだろう。だが、内容は確実に変わっている。



第21節の松本戦は、まさに紙一重の戦い。結果としては敗れたが試合内容で上回っていたのは福岡。ラスト5分では猛攻を仕掛け、決まってもおかしくないシュートを4本も浴びせた。だが、ポストと相手GKのスーパーセーブに阻まれた。これもサッカーという試合だった。

第22節の岡山戦は、前半は岡山の試合、後半は福岡の試合。そして続く京都戦は、前半は福岡の試合、後半は京都の試合。いずれも勝機はあり、どこかで、何かが変わっていれば福岡が勝利する可能性も十分にあった試合だった。



また、走ることが求められるサッカーでは、夏場の戦いは厳しいのではないかとの指摘もあるが、ここまでの3試合を見る限り、相手との比較で言えば決して走れていないわけではない。松本戦の終盤は走力、運動量で上回ったのは福岡。岡山戦では、双方が力を尽くして走った結果、互いにヘロヘロになっていた。また京都戦の逆転されたシーンだけを切り取れば足が止まっていたが、1点を追いかける状況になってからは福岡は再び走り出している。決して走れなくなったことが敗因ではない。



それでも、敗れたという事実は「何か」が足りないことを示している。この3試合に限って言えば、勝敗を決する勝負所で後手を踏んだ印象は強い。トータルとしては走り負けていないのだが、勝負所で走る相手に対し、勝負所で足が止まり、単純なミスを犯したのが福岡。その違いが3連敗という結果に結びついた。その原因はひとつではない。試合運び、メンタル面の問題、技術面の問題、戦術理解度の問題、様々な物が重なって生まれたものだ。



4連勝の後の3連敗。結果は対照的だが、福岡が披露しているサッカーの内容に変わりはない。4連勝中も同じようなことは試合の中で起きていた。ただ、この3試合では福岡が見せた隙を相手チームが見逃さなかったということ。そこが上位につけているチームと、いま現在の福岡の力との差。それが4連勝と3連敗という結果につながった。メンバーの3分の1が変わったチームでは、昨年と比較することにはあまり意味を感じないが、単純な比較なら、勝利には確実に近付いている。だが、それを結果に結びつけるだけの力は、まだ足りない。



下を向く必要はない。けれど、出来ないことを正面から見つめる必要はある。足りないものが何かを見つける必要がある。そして、答えはいつもピッチの上にある。上手く進めない時、思うような結果を手に入れられない時、戻るべき場所はピッチの上だ。前半戦の福岡は、その繰り返しの中から自らを成長させてきた。そして後半戦もやることは変わらない。



さて、京都戦から中3日で迎える湘南戦。悔しい結果に終わった3試合のピッチの上から、そして雁の巣球技場のピッチの上から、福岡は何を学んだのだろうか。そして、何を見つけられたのだろうか。その答えをレベルファイブスタジアムのピッチの上で表現してくれることを期待している。




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