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見えてきた福岡の形


中倉一志=取材・文・写真
日時 2014年2月4日(火)15:00キックオフ
場所 生目の杜運動公園陸上競技場
結果 アビスパ福岡 1-0 九州学生選抜
    アビスパ福岡 2-0 九州学生選抜
得点 1本目 石津(9分)/2本目 牛之濱(7分、21分)

4日、九州学生選抜との間で宮崎キャンプ2度目のトレーニングマッチ(45×2本)を行った福岡は、それぞれ1-0、2-0で勝利。勝ちきれないトレーニングマッチが続く中、どのような戦い方をするかが注目されたが、2日前のホンダロック戦とは全く違う姿を見せて快勝した。

  【1本目】
  GK   笠川永太
  DF   三島勇太 イ・グァンソン 堤俊介 武田英二郎
  MF   城後寿 中原秀人 森村昂太
  FW   平井将生 石津大介 坂田大輔

この日の福岡の戦い方を見ていると、はたして布陣というものに、どれだけの意味があるのだろうと思わずにいられなくなる。相手のゴールキックの時など、リスタート時にセットするのは、前回のホンダロック戦同様の3ボランチ、1トップ、2シャドーの布陣。しかしながら、ひとたびボールが動き出すと、誰も同一のポジションにとどまってはいない。誰かが前に出れば誰かが下がり、誰かが右へ移動すれば、誰かが左へとポジションを移す。それを何度も、何度も繰り返していく。

ゴールを目指して前へ出るのは、坂田大輔、平井将生、石津大介、森村昂太、城後寿の5人。そして、その後ろに位置する中原秀人が、的確なポジショニングとボール捌きでサポートする。さらには右サイドからは、空いたスペースを利用して三島勇太がアグレッシブに駆け上がり、左サイドでは、武田英二郎がバランスを取りながら効果的に攻撃陣をフォローする。9分の先制点は、その流れから生まれたもの。高い位置に出てきた森村からのパスを受けた武田英二郎がゴール前へボールを送り込むと、最後は石津がゴールネットーを揺らした。

ゲームは、ほとんどハーフコートゲーム。そして、手もとの取材ノートに記されたシュートは15本。得点は1点にとどまったが、自分たちの形からいくつもの決定機を作りだした。
「後は決め切るというところ。ゴール前に入る人数も多く、シュートと見せかけて味方にパスを出すとか、そういう余裕が出てくれば、自分も、もっとアシストできると思うし、点が取れると思う」(森村)
まだ課題もあり、修正すべき点も多いが、少しずつ、2014型福岡の姿が見えてきた。

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そして2本目は、若い選手を最後尾に控える古賀正紘、山口和樹がサポートする形の布陣。1本目と比較すれば、チーム戦術の浸透度という点で物足りない点は多かったが、それでも2-0で九州学生選抜を下した。メンバーは以下の通り。

  【2本目】
  GK   川島大輝(アビスパU-18)
  DF   オ・チャンヒョン 古賀正紘 山口和樹 阿部巧
  MF   金城クリストファー達樹 ジャン・ジョンウォン 富安健洋(アビスパU-18)
  FW   牛之濱拓 光永祐也 崎村祐丞(アビスパU-18)

未来のアビスパ福岡とも言える布陣を引っ張ったのは、右サイドでプレーする牛之濱拓だった。「ユースで身に付けたことは無駄ではないというところを、自分が見せなければいけない」。そう話す牛之濱は、最大の特徴である運動量を活かして前線を動き回ると、9分に得たPKを決めて先制。21分には、崎村が相手GKと競り合ってこぼれたボールを押し込んで2点目をゲット。後輩の金森武志、三島勇太らが主力選手として活躍する中、自身の存在をアピールした。

そして、他の若い選手たちも存分に自分たちの力を学生相手にぶつけた。この日、新人研修を終えてキャンプに合流した光永祐也は左ウイングの位置でプレーし、持ち味である縦への仕掛けでチャンスを演出。また、中学3年生ながらキャンプに参加している崎村祐丞と富安健洋も、物おじしない態度でボールを追った。試合前日には「こういう場所にいられるのは自分にとってチャンス。積極的に自分の良さを出して行きたい」(崎村)と話していたが、2人にとって貴重な体験となったことは間違いない。

さて、福岡は6日に宮崎キャンプ最後のトレーニングマッチを天皇杯チャンピオンの横浜F・マリノスと行う。強豪相手に今の自分たちの力が、どの程度のものであるのかを試す絶好の機会。どういうメンバーで、どういう戦い方を挑むかが注目される。

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