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ホンダロックに敗戦。新福岡、いまだ形を見せられず

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中倉一志=取材・文・写真
1日から宮崎でキャンプを行っているアビスパ福岡は2日、ホンダロックとトレーニングマッチを行った。結果は0-1の敗戦。9人の新加入選手を加えて新たなスタートを切った福岡は、まだ、その形を表現することができないでいる。

この日のトレーニングマッチは45分×2本。1本目のメンバーは以下の通り。

 GK 神山隆一
 DF 三島勇太 イ・グァンソン 堤俊介 武田英二郎
 MF 城後寿 中原秀人 森村昂太
 FW 平井将生 崎村祐丞(アビスパU-18) ブノセバッチ

地力の違いを見せる福岡は立ち上がりからボールを支配。試合を優位に進めているように見えた。しかし、ゲームにリズムが生まれない。「考えるスピード、動くスピード、そしてパススピード、それらは、いずれもなかった」と話すのはマリヤン・プシュニク監督。1月6日に始動してから約3週間。蓄積する影響もあったのかも知れない。だが、最も気になったのは、福岡の特徴であるポジションチェンジがスムーズにいかなかったこと。森村、平井の動きが精彩に欠き、福岡のスタイルに慣れるまでには、まだまだ時間が必要であることを窺わせた。

加えて、ホンダロックの戦い方にも悩まされた。11人が自陣に戻って守備ブロックを形成するホンダロックは、福岡が前へ出てくるところを待ち構えて激しくプレッシャーをかけて福岡の攻撃を寸断する。本来ならば、プレッシャーをかけてくる相手を引きつけておいて、反対サイドへ展開してサイドから崩したかったところだが、チームとしての運動量に欠き、ポジションチェンジもままならない中では、ボールを受けた選手は、ただホンダロックの餌食になるだけだった。そして攻めあぐねる中で迎えた40分。ホンダロックにワンチャンスを活かされて失点を喫した。

それでも、選手個々に見れば収穫もあった。コンディションの良さを窺わせたのは、三島、中原、城後の3人。昨年、積極的に仕掛ける姿勢を貫いて成長を遂げた三島は、この日もアグレッシブに右サイドを駆け上がってポジション取りをアピール。また、中原は攻守のつなぎ役として欠かせない選手であることを改めて示した。ボールを引き出す動きはもちろん、シンプルに素早くプレーすることを意識する姿は、昨シーズンの経験から、さらに自らを成長させようとしている意欲が感じられた。

そして、この日ボランチの位置でプレーした城後は、機をみてゴール前に顔を出してチャンスを演出。チーム始動に当たって「ファン、サポーターが自分に期待しているのはゴール。去年よりも、もっとゴールが取りたい」と話していた通り、積極的にシュートを放ってゴールへの意欲を示した。全体のバランスを取ることも要求される城後だが、その役割に加えて、今シーズンはゴールに絡むシーンが増えそうだ。

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迎えた2本目のメンバーは以下の通り。

 GK 清水圭介
 DF オ・チャンヒョン 古賀正紘 山口和樹 阿部巧
 MF パク・ゴン ジャン・ジョンウォン 練習生
 FW 牛之濱拓 石津大介 坂田大輔

残念ながら、2本目は見るべきものがなかったと言わざるを得なかった。立ち上がりからホンダロックにボールを支配された福岡は、ほとんどの時間を自信内で過ごすことを余儀なくされ、ボールを奪い返しても、次のプレーで簡単にボールを奪い返されることを繰り返す。中盤に預け所がないチームは前方へ大きく蹴りだす以外に手だてを見つけられないままに時間を過ごす。チームとして何をやろうとしているかを感じることはできなかった。

25分が経過してホンダロックの足が止まり始めてからは、ボールを支配し、攻めに転ずる機会も増えたが、チームの連動性に欠き、個人で仕掛けては相手に引っかかることの繰り返し。全員が0からのスタートである、この時期に、積極的にアピールしようという姿勢が空回りした形になっていたのかも知れない。結局、ゴールを奪えないままに45分が終了した。

チームを作っている段階とは言え、アマチュアチーム相手の敗戦は受け入れがたいが、それでも、結果をネガティブにとらえすぎる必要はないだろう。この時期に大事なことは、自分たちの課題を浮き彫りにして、それを種ヴ制する作業を繰り返すこと。その繰り返しの中でチームは成熟していく。次のトレーニングマッチである九州学生選抜までには中1日しかないが、新戦力がどの程度までフィットするようになるかに注目したい。

そして注目されるのは「何人かの選手はね少しずつ私の信頼を失いかけている」と発言したこと。プシュニク監督は次のように続けた。「最も大切なことは、私から信頼を得られるかどうかにあるのではなく、自分は何のためにサッカーをしているのかということを、自分の中で明確にしておくこと」。昨シーズン、十分に出場機会を得られなかった選手は、もっと危機感を持って臨むことが求められている。

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