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さらなる発展を願って スペシャルオリンピックス


取材・文・写真/武丸善章
大会最終日となった3日、アクシオン福岡では体操競技の他、バレーボールで熱戦が繰り広げられた。

体操競技では、ゆか、平行棒、平均台、跳馬の4種目が行われた。観客や周囲の選手から「頑張れ」の激励の言葉を受け演技を始めるゆかでは、美しさの中に力強さが垣間見えた。 バレーボール競技では、京都対東京の決勝戦が行われ、京都が接戦をものにした。 優勝を決めた京都の選手たちは喜びを爆発させた。それでも記念撮影の際は両チームで一緒に笑顔で収まり、互いの健闘を讃えあった。

競技が終了すると表彰式へ。「全員表彰」が特徴のスペシャルオリンピックス。順位関係なく皆表彰台へあがる。メダル・リボンの贈呈が終わるとボランティア、コーチ、家族がアスリートを迎え、必ずハイタッチ。アスリートと支える人々の近さ、そして温かみが強く伝わってきた。

午後4時30分からは同会場で閉会式。アスリート代表挨拶で、新潟県の水泳選手である岩崎選手は「福岡の地で自分の力を思う存分発揮し、ベストを尽くすことができた。大会を支えてくれたボランティアの方々、関係者、コーチ、応援してくれた皆さんに感謝します」と述べ、福岡県の馬術選手である青木選手は「これからも楽しくスポーツができ、昨日の自分に勝つことができるように練習に励みます」と力強く宣言した。

今大会の大会実行委員長である元福岡市長の山崎広太郎氏は「素晴らしい天気で最終日をむかえることができた。アスリート、ボランティア、関係者の熱意で盛り上げてくれた。改めてアスリートの大きな可能性を感じた」とアスリートをはじめ関係者の労を労った。 閉会式の中では、地元の「竹下太鼓」や「JOY倶楽部」がアトラクションで会場を盛り上げた。

元オリンピックマラソン代表で大会会長を務める有森裕子氏は今大会を振り返り、「まだまだ知名度は低いところもあるが、今大会は大きな意味を持った大会だった。駐日大使がケネディー氏で来年行われる世界大会は本場のアメリカで開催される。こんな機会はない。日本にとっては大きなチャンスになる今大会であった。今大会を活かしさらに頑張っていきたい」と述べた。また、「障がいを持っているだけでできないと固定観念を持たれていることが現実。できないのではなく、チャンスをもらえていないだけ。チャンスをもらえれば今後素晴らしい可能性を見いだせる。スペシャルオリンピックスを通して多くの人に支えていただくことをお願いしたい」とメッセージを発信した。

そして「毎大会ごとに新しいドラマが生まれている。アスリート一人一人の感動や支える家族の愛情をいつも感じる。マークを見ればスペシャルオリンピックスと誰でも分かるまでに知名度を上げたい」と話すのはスペシャルオリンピックスのドリームサポーターを務める森さん。日本、そして世界へスペシャルオリンピックスの素晴らしさを発信し続けていく。

スペシャルオリンピックスはアスリートだけでは絶対に成立しないものである。まだまだ日本は、ハード面、ソフト面の両面でアスリートを支える力が弱い。今後、日本各地で支援の輪が広がり、次回の冬季ナショナルゲームが開かれる新潟大会がそして、知的障がい者スポーツがさらなる発展していくことを期待したい。


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