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アビスパ福岡 2014シーズン総括 その7

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【中倉一志=取材・文・写真】
新時代の始まり
新しい歴史に向かって歩き始めた。11月25日に行われた「アビスパ福岡2014シーズン報告会」は、それを強く感じさせるものだった。同報告会には、アビスパ福岡をスポンサードする企業の他、地元財界、メディアからも多数の人たちが参加。会場となったグランドハイアット福岡ボールルームは立錐の余地もないほどだった。そこは、2014シーズンを支えてくれた感謝の意を表す場所であると同時に、株式会社システムソフトと、株式会社アパマンショップホールディングスを新たな経営陣として迎え、これから生まれ変わるアビスパ福岡をお披露目する場所。その熱気は例年を大きく上回るものだった。

その中で、アビスパ福岡を支援する新たな組織として「アビスパ福岡グローバルアソシエイツ(AGA)」の概要が発表された。「子どもたちに夢と感動を、地域に誇りと活力を与える」ことを活動理念とし、アビスパ福岡と福岡県民・市民とのネットワーク作りを進めるための無料の会員制組織。より多くの人たちにアビスパ福岡を知ってもらい、スタジアムに足を運んでもらうことを促進することを目的としている。アパマンショップホールディング社の大村浩次代表取締役社長が議長を務める。

具体的な取り組みとしては3つの大きな柱を掲げる。ひとつは「積極的な情報発信と、地域の人たちの声を経営に活かす」こと。具体的には、福岡県を「A」「VI」「S」「PA」の4ブロックに分割し、その下に65の支部を設置。各地区で地域会議を開催することで地域の声を吸い上げるとともに、アビスパ福岡の情報を届けるとしている。また「後援会の募集」も行う。AGAはすそ野を広げるための無料組織だが、AGAの活動を通して、より積極的にアビスパ福岡を支えてくれるひとたちを増やすこともAGAが担う役割のひとつだ。そして、これらの活動を円滑に行うために「戦略的プロモーション活動」を推進する。既に、レベルファイブスタジアム周辺にはノボリが立ち、市内でも「子どもたちに夢と希望を 地域に誇りと活力を」というポスターを見かけるが、それも戦略的プロモーションのひとつだ。具体的な活動は来年度からということだが、これまでとは違った様々な試みがなされることになる。

また、大村浩次議長(株式会社アパマンショップホールディング代表取締役社長)は、自分の夢と前置きした上で、20000人を集客できる魅力あるクラブづくりを推進すること、J1の上位で戦える環境を整えること、積極的に地域貢献・社会貢献活動を展開すること、クラブスタイルを確立するとともに、それを大切にしたいこと、その結果として、将来は100臆規模のビッグクラブにしたいと述べた。そして、次のように締めくくった。
「ご存じの通り、JCの方を中心にした方々が50万人の署名を集めていただいたことで始まり、コカ・コーラウエスト様を始め、7社会を中心とした皆様が、本当にアビスパを支えてくださった。その努力を無駄にしないように、その想いと実績を、もっと掘り起こし、ストックして、アビスパの歴史として残したい。そして、過去の20年間を支えてくださった方たちに感謝の念を持って活動していきたい」

また、大村議長は、来年度のチーム運営費に触れ、「既に選手、監督等にお渡しできる予算は、おおよそ倍くらい集まっている」とも話した。システムソフト社の資本参加、アパマンショップホールディング社の経営参加が臨時株主総会で承認されたのは9月。その後の動きを見るにつけ、報告会での発表の内容を聞くにつけ、そのスピード感と、内容の具体性が、これまでとは全く違うことが強く印象に残る。それは、両社の経営参加は、単なるアビスパ福岡の経営危機を救ったということだけではなく、新しい歴史を作るために大きな舵を切ったことを意味するものでもある。
2014シーズンは終わったばかり。だが、アビスパ福岡は新しい歴史に向かって既に歩き始めている。

※このレポートは、有料WEBマガジンfootball fukuokaに掲載されたものを転載したものです。前後の記事はfootball fukuokaでお楽しみください。


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