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プシュニク監督インタビューに寄せて


【中倉一志=文・写真】
昨日(11/19)、弊社が運営するUstreamスポーツ情報番組「INSIDE FUKUOKA」で、マリヤン・プシュニク監督のロングインタビューを放送した。プシュニク監督は、シーズン終了とともにスロベニアに帰国するためスケジュールが詰まっていたが、ファン、サポーターのために、練習の合間を縫って時間を取ってくれたことでインタビューが実現した。時間にして30分弱。貴重な時間をいただいたことに、この場を借りて感謝の意を表したい。また、読者の皆さんには、プシュニク監督の最後のメッセージを、是非、ご覧いただきたい。(スマホでの視聴は文末を参照のこと)

さて、プシュニク監督がチームを率いた2年間のうち、私の最も印象に残っている出来事は、来日してから1週間後の1月21日に、プシュニク監督に2度目の単独取材をさせてもらった時のことだ。この日は、私が監督にとって最も必要な能力だと考えているチームマネジメントについて、プシュニク監督が、どのように考えているのかを聞くことが目的だった。すると、彼は私のノートに氷山の絵を描いて、チームとは何かを話し始めた。

「チームとは氷山の一角のようなもの。水面下の部分はフロント、クラブ職員、スポンサー、サッカースクール、スクールに通う子供たちのご両親、ファン、サポーター、メディアらが作っているものであり、その部分が水面上に現れる部分を高く保っている。そして、水面の上に出ているのは11人の選手たち。だから、我々にとって、いかにファン、サポーターが大切なのかを選手たちは理解しなければいけない」

それは、水面下の部分が大きくならなければ、チーム全体も大きくならないということでもある。改めて、この2年間を振り返る時、プシュニク監督は、それを訴え続けていたのだと思う。物事の良し悪しをはっきりと言わずにオブラートに包んで話す日本人にとっては、プシュニク監督のように、何が良くて、何が悪いのかをはっきりと口にする話し方は、時として耳が痛いこともあった。だが、その言葉を改めて振り返る時、それは、都合の悪いこととして見て見ぬふりをしていたことを、明確に言い当てられていたからだと自分自身を振り返って思う。

もちろん、誰にも長所と短所があるように、プシュニク監督の全てが正しかったわけではないだろう。だが、プシュニク監督がクラブを去ることになったいま、彼が伝えたかったことを整理し、取捨選択し、これからの自分たちの行動に活かすことが大切だ。福岡に関わる多くの人たちに強烈な印象を与えただけに、喪失感のようなものを感じている人も少なくはないだろう。しかし、それはプシュニク監督が望むところではない。

「アビスパをサポートしてください。アビスパを愛してください。そして、アビスパがJ1にいくために全てを成し遂げてください」
これがプシュニク監督が最後に残した私たちへのメッセージ。プシュニク監督が望んでいるのは、様々な困難に立ち向かって前を向いて進んでいくこと。それを実行することが2年間への恩返しだと思う。


【注】
※文中にあるプシュニク監督インタビュー(2013.01.21)全文は、以下のアドレスでご覧になれます。
http://football-fukuoka.jp/blog-entry-648.html

※プシュニク監督のインタビュー動画のスマホでの視聴方法は、以下の通りです。
(視聴方法)
1.視聴にはUSTREAMアプリが必要です。
2.アプリを立ち上げます
3.検索マークをタップし、キーワードに「INSIDE FUKUOKA」と
  入力して検索
4.番組が表示されたら「録画」をタップ
5.放送のアーカイブが表示されるので
  「INSIDE FUKUOKA 188(再放送)」をタップ
6.バッファング後、番組が始まります。
※インタビューは14:55から始まります


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