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知的障がい者スポーツの祭典 福岡で開幕

福岡の街に初めての祭典が訪れた。オリンピックと同じ4年に1度開催される知的障がい者スポーツの祭典「第6回スペシャルオリンピックス日本夏季ナショナルゲーム・福岡」が去る11月1日に開幕。同大会は1995年に熊本県で初めて開催され、福岡県では初開催となる。2日には、福岡県内各地で競技がスタートした。陸上競技が行われている博多の森陸上競技場には、大会会長を務める有森裕子さんやスペシャルオリンピック創始者であるユーニス・ケネディ・シュライバーの姪にあたるキャロライン・ケネディ駐日アメリカ大使などが応援に駆けつけた。

50m走、100m走、1500m走の種目が行われるなか、アスリートの懸命な姿を見守ったケネディ氏は「20周年という節目のナショナルゲームに参加できて嬉しい。アスリートからインスピレーションを受けた。競技に参加する人はそれぞれ特別な思いを持っていることを改めて心に刻んだ」と笑顔を交えながら語った。

博多の森テニス競技場では、テニス競技が行われた。テニス競技は個人技能競技とシングルスに大きく分かれている。個人技能競技とは、対戦相手が存在するのではなく、記録に挑戦するものである。サーブやボレーなどの7種目に各選手が挑戦し、コート内に入った回数を得点化。7種目の合計得点により競い合うルールである。どのような障がいを持ったアスリートでも競技に参加しやすいように配慮されている。

さて、全国から984名のアスリートが集まり熱戦が行われている今大会。ティモシー・シュライバースペシャルオリンピックス国際本部会長は「アスリートの皆さんに特別な感謝を示したい。この場で経験したエキサイティングな気持ちが人間として認識している以上に素晴らしい存在であることに気づかせてくれる」と今大会の意義について語った。また、今大会に無くてはならない存在が約4000人が参加しているボランティアである。「ボランティアの人は一つの教訓をその行為を通して得ている。いろいろな人の違い、勇気に関して学び、スポーツを提供する喜びについても学んでいる」とシュライバー氏は表現した。

両会場を取材する中で気づいたことがある。それは、スポーツが健常者と障がい者の間にある大きな壁をいつの間にか取り除いてくれるということである。健常者と障がい者が分け隔てなくスポーツを楽しむ。そんな文化が日本に根付く大きな一歩になるのではないかと強く感じた。


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