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星稜、無失点のまま初の決勝へ!

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第92回 全国高校サッカー選手権大会 準決勝
日時/2014年1月11日(土)14:25 kick off
会場/国立競技場
結果/星稜 4-0(前半1-0、後半3-0) 京都橘
得点者/[星稜]仲谷将樹(3分)、寺村介(52分・PK)、原田亘(64分)、森山泰希(75分)

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第一試合で、富山第一が一足先に決勝進出を決めた。第2試合は、2年連続ベスト4入りとなった星稜と京都橘の対戦。昨年度大会ではともに優勝した鵬翔相手に敗戦している両校。星稜は準決勝で2-2からPK戦で敗れ、京都橘も決勝で延長の末2-2からのPK戦で涙を呑んだ。

昨年、自分たちが4強に残ったことで得たシード枠を自ら使う形で、ともに2回戦から登場した今大会。星稜のここまでは、5-0一条、0-0(PK5-4)玉野光南、0-0(PK3-0)修徳と、無失点で勝ち上がってきた。2試合連続無得点と攻撃面に課題がありそうだが、勝利して富山第一との北信越地域、もっと言えば北陸対決を実現させたい。

一方の京都橘は、2-0藤枝東、3-2那覇西、2-0市立船橋と攻守にバランスがとれた内容での準決勝進出だといえる。しかもエース小屋松知哉が市立船橋戦で2ゴールと乗ってきているのも明るい材料だ。

そして、両チームは12月のプレミアリーグ参入戦で対戦し、京都橘が5-1で大勝したのだが、その内容がこの準決勝にどのように影響するか注目された。

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試合開始3分、いきなり星稜が試合を動かす。右サイドからMF原田亘がゴール前へクロスを送る。FW森山泰希がゴールに向かう動きでDFを引きつけると、ダイアゴナルな走り込みで、京都橘DF倉本光太郎の前で奪い取るようにFW仲谷将樹が巧みなコントロールから左足シュートを決めた。「狙いとして持っていた形」、「気持ちが楽になった」とは星稜・河崎護監督。「もう少し時間が遅ければ」、「あの1点が最後まで響いた」と悔やんだのは京都橘・米澤一成監督。

星稜は、準々決勝の修徳戦同様、相手のエース小屋松のマンマーカーとして、MF平田健人を当てる。厳重警戒されるのは慣れている小屋松は、ボールを引き出すため、中盤へ引いたり、左右へ流れたりと、味方のためにスペースを作った。

25分押され気味の京都橘にチャンス。バイタルエリアで右からのMF中野克哉の横パスを受けた小屋松はシュートフェイクから、さらに左へ流すと、MF中山俊輝がダイレクトシュート。しかし星稜GK近藤大河の正面だった。

その後、星稜は森山のシュートや、CKからチャンスを迎えたが京都橘DFに粘られて決められない。対する京都橘も中野のCKやDF倉本のクロスが入るがチャンスには結びつかない。12月のプレミア参入戦では、この試合同様京都橘は先制されたが、前半のうちに逆転していた。今日はこの前とは違うぞと星稜の選手たちは自信を持ったはずだ。

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後半、星稜は両サイドを広く使って京都橘ゴールに迫る。そして6分、星稜は右からDF森下洋平がクロスを入れる。ゴール前からファーサイドへ抜けたボールをタッチラインへクリアしようとした京都橘DF倉本の足が背後にいた寺村の足を引っ掛け、判定はPK。蹴るのは倒された寺村。GK永井建成は左へ飛び、読みは当たったが、ボールスピードが上回り2-0、星稜に貴重な2点目だ。

重い2点を追う京都橘は、MF宮吉悠太に代えて、FW赤澤祥平を入れて小屋松と2トップを組ませ、FW中山を2列目に下げる。13分、ハーフラインからのDF小川礼太のロングボールを中山が追う。ボックス内に届く前にGK近藤がヘッドクリアするが、中野が拾って中山から赤澤へ。しかし、赤澤のシュートはDFが身体で止めた。

勢いは京都橘にあった。18分、赤澤のパスで抜け出した中野が不得意な右足でシュートするが、GK近藤が立ちはだかる。さらにCKから小川がヘッドで流すと、クリアがポスト際でゴールラインを割り星稜はヒヤリ。

京都橘が1点を返すと試合は分からなくなるぞ、見ている者がそう感じた時間帯だった。そのムードを打ち破るように星稜の3点目が決まる。19分、相手のCKからのカウンター。右サイドを上がった仲谷がクロスを送ると、落下地点で星稜・原田と京都橘・清水遼大がスライディングして競り合う。シュートも打てず、クリアもできなかったボールがこぼれ、いち早く反応して立ち上がった原田が左足でシュート。GK永井にはノーチャンスだった。
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諦めるわけには行かない京都橘。20分に小屋松が強引に狙うがバーを越えてしまう。さらに中野が右から中央へドリブルで進み中山がシュートするがGK近藤がセーブ。CK、FKもチャンスにはならない。星稜FW森山が前線で身体を張ってボールを収め、味方の上がりを待ってカウンターにつなぐ。攻め込まれていたDFも彼の頑張りでつかの間の休息を得られる。

30分、京都橘のCKを耐えた星稜がまたもカウンターからチャンスを迎える。引き金は3点目と同じ右サイド仲谷のクロスから。森山がワントラップで京都橘DF清水と身体を入れ替わり、右足で4点目を蹴り込んだ。

4点という絶望的な点差をつけられた京都橘だが、前へ前へという気持ちは変わらない。しかし、35分にボックス内でフリーとなった小屋松のシュートも力なくGKにキャッチされ、焦る気持ちからミスが生まれ、チャンスらしいチャンスも作れなくなる京都橘。44分、ゴール正面からのFKを赤澤が狙うがワクをとらえられない。そしてタイムアップの笛が響く。小屋松は肩を落とし、永井は倒れこんだまましばらく動けなかった。
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4-0とは、想像できないスコアになったものだ。前述したように、12月に行われたプレミアリーグ参入戦の結果は5-1で京都橘の大勝だった。大差のゲームは敗者にとって分析し対策を立てやすいものだが、勝者にとっては同じ手が通用するものはずもなく、むしろ油断を招いてしまうのではないだろうか。京都橘に気持ちの緩みがあったとは思わないが、参入戦での対戦が僅差のゲームであればどうだったかと考えてしまった。

2年連続決勝進出があっけなく消えた京都橘・米澤監督は悔しさを隠すように「星稜さんの力が上だった」と結論づけた。勝った星稜はこれが国立での初勝利。「地味なカードになって申し訳ありません」と河崎監督は、富山第一との決勝・北陸対決の実現に終始笑顔だった。

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