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富山第一、ついにベスト4の壁を越え決勝へ!

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第92回 全国高校サッカー選手権大会 準決勝
日時/2014年1月11日(土)12:05 kick off
会場/国立競技場
結果/富山第一 2-2(前半1-1、後半1-1)、PK5-3 四日市中央工
得点者:[富山第一]藤井徹(22分)、[四中工]中田永一(44分)、[富山第一]細木勇人(57分)、[四中工]井手川純(73分)

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過去、2度のベスト4経験を持つ富山第一だが、大塚一朗監督となってからは初の4強入り。長峰監督時代にはなしえなかった決勝の舞台へと到達できるだろうか。その勝ち上がりは、1回戦の3-2長崎総科大附に続き、1-0熊本国府、3-2市立浦和、4-0日章学園。

対するは、一昨年の決勝で市立船橋の前に逆転負け、準優勝に終わった四中工。過去優勝経験はあるのだが、帝京との両校優勝であり、今度こそ単独優勝をとの思いは強い。四中工も1回戦から登場し、3-2矢板中央、2-0帝京第三、1-0桐光学園、1-1・PK6-5履正社。

ともに、6日間で4試合というハードな日程を消化したあと与えられた5日間がどう影響するか。疲労を回復し、ケガの治療を施し、リフレッシュできたことはプラスだろう。さらに相手を十分に研究、分析する時間がとれたはずだが、対策を重視しすぎて、逆に自分たちのサッカーを見失っては本末転倒となる。そして、準決勝からは45分ハーフとなることも十分考慮しなければならない。

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立ち上がりから、富山第一はDFラインの背後のスペースをロングボールで突く。富山第一のワントップ、渡辺仁史朗が左右に流れそのボールを収めようとするが、四中工はDFリーダー坂圭祐が読みの良さと厳しい寄せで封じる。パスをつなぐ四中工は8分、MF小林颯が遠目から狙い、富山第一GK高橋昴佑が頭上でパンチしCKに逃げる。これが初シュート。

富山第一は攻から守への切り替えが早く、ショートカウンターにつなごうとするが、四中工は坂の統率で高いDFラインを保ち対応する。17分、四中工はDF大辻竜也がこぼれダマをロングシュートするが大きく外れる。富山第一もMF細木勇人がシュートするがワクを捉えられない。

22分には富山第一に絶好機が来る。抜け出したMF西村拓真がGKと1対1になるが、シュートはGK高田勝至に足でブロックされてしまう。しかしその直後、細木のショートCKを受けたDF村上寛和のクロスがこぼれて抜けてきたところをDF藤井徹が鋭い反応で左足を振り切り先制した。富山第一1-0。

リードした富山第一はさらに29分、再び西村が抜け出す。今度は四中工GK高田が飛び出してファウルで止めてイエローを受ける。このFKで富山第一はトリックプレーから竹澤昴樹が左足シュート、これはGKがキャッチする。35分、37分と富山第一はチャンスを作るがここは決められない。

41分に四中工の反撃。森島がワンツーからシュートするがブロックされる。そして、前半終了間際に得たゴール正面やや左側のFK。DF中田永一が得意の左足で狙うと、強くそして美しいカーブを描いたボールは富山第一ゴール右サイドネットに吸い込まれていった。四中工は前半のうちに試合を振り出しに戻したが、このあと好守を見せていたDF後藤が30分過ぎにヘッドの競り合いでバッティングしたためか交代し、後半の守備面に不安を残した。
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後半に入ると、富山第一側にチャンスが多い。守備への切り替えの早さに全員が自信を持つために、相手の嫌がる、タテへの仕掛けを止められたり奪われたりすることを恐れずに敢行できるのだ。8分、9分と渡辺、西村が仕掛けてはシュートにまで持ち込む。

さらに11分、富山第一左SBの竹澤がハーフライン当たりからボールを持ち出してドリブルをスピードアップ、あっという間に四中工のバイタルエリアに達し、シュートするが四中工DFの対応でこぼれる。それを細木がダイレクトシュート。鮮やかにゴールネットが揺れた。富山第一がまた四中工を突き放した。

その四中工を苦しめていた竹澤が負傷交代した4分後の28分、前半同点FKを決めた中田からのロングフィードで井手川が抜け出す。冷静にボールを右足でシュートできる位置に持ち変えてGK高橋の出際を見切って右スミに転がした。2-2、四中工がしぶとさを見せつける。逆に富山第一DF藤井が試合後「気をつけていたが」と悔やんだ形での失点となった。

ともに相次いで攻撃的な選手を交代投入し、次の1点を取りに出る。チャンスが多かったのは追いついた勢いに乗った四中工。見ごたえのある攻防が展開され、観衆の興奮が歓声と変わり、選手たちの闘争心がかきたてられる。37分、39分、43分と四中工の鋭利なカウンターが富山第一を苦しめ続ける。

守勢に回った感のある富山第一だったが、アディショナルタイムに「PK職人」GK田子真太郎を送り込み、「90分以後」に備える。しかし、その田子のミスキックでピンチを招いたが、四中工も思わぬチャンスに焦ってシュートミスし、PK戦で雌雄を決することになった。そして、PK戦2-2から四中工・3番手が「職人」にセーブされ、結局5人全員が決めた富山第一が5-3で勝利。ベスト4、3度目の正直で初の決勝進出を決めた。


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またも単独優勝の夢を絶たれた四中工。樋口士郎監督が「30人近い選手を使いながら」戦ってきたと話した今年のチームを象徴するように、1年生の森島、小林が奔放な動きで相手をかき回し、後藤の負傷交代で入ったDF栗田もしっかり穴を埋めた。再挑戦の来年度大会に期待しよう。

富山県民から届いたという1300通の応援メッセージに背中を押され、ダークホースと見られていた富山第一が優勝にまた一歩近づいた。今大会では準々決勝こそ大勝したが、他の試合ではリードしても追い上げられて苦しんできた。それがこの試合でも出て、ついに同点に追いつかれてのPK決着となってしまった。しかし、過去10大会を見ると、82回の国見、88回の山梨学院、90回の市立船橋の3チーム以外の優勝チームはPK戦を克服して勝ち上がっている。「PK職人」の存在は決勝でも心強い存在になるはずだ。

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