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四中工、昨年のリベンジ果たし8強入り

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第92回 全国高校サッカー選手権大会 3回戦
日時:2014年1月3日(金)12:05 kick off
会場:ニッパツ三ツ沢競技場
結果:四日市中央工 1-0(前半1-0、後半0-0) 桐光学園
得点者:[四中工]森島司(31分)

選手権の常連、6年連続31回目出場の四日市中央工(以下、四中工)は、1回戦で矢板中央を苦戦の末3-2で降すと、2回戦の帝京三戦にも2-0で勝利し3回戦進出。一方、3年連続8回目出場で、昨年(ベスト4)に続いて国立行きを目指す桐光学園は、2回戦からの登場。高知商に1-0という辛勝で3回戦へ駒を進めた。

この対戦は、昨年の初戦だった2回戦の再戦で、会場も同じ三ツ沢だ。その試合では桐光学園が4-2で四中工を破っている。前半で3-0とリードした桐光学園は、後半四中工に2点返されるが、最後はダメ押し点を決めて勝利した。昨年はともに3年生中心のチーム構成だったため、現在のメンバーに当時ピッチで戦っていた選手は少ない。そんな中、昨年、四中工追撃の2点をCKから決めたのが、四中工の現主将、坂圭祐だ。一昨年の準優勝メンバーでもある彼は、チームの精神的支柱としてリベンジに挑む。

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試合開始いきなり桐光学園にチャンス。四中工のクリアがこぼれ、MF池田友樹がシュートするが、四中工GK高田勝至が止める。6分、今度は四中工FW井手川純が桐光学園DFラインの裏をとって抜け出し、フリーでシュートするがクロスバーを越える。

ともにビッグチャンスをモノにできなかったが、前日からの連戦ということもあって、なんでもないミスが散見される試合。9分、四中工・小林颯のシュートは弱く、12分桐光学園・池田が狙うが、これもふかしてしまう。

どちらもが主導権を握ろうとするが、握れない展開。16分、桐光学園のCKを凌いだ四中工はカウンターからMF加藤慧が打つがGK正面。さらに井手川のドリブルシュートも右に外れる。桐光学園も流れからチャンスを作れずFKもうまく活かせない。

26分、再び井手川がボックス内でシュートを放つがGKがセーブ、こぼれに詰めた小林も一歩届かない。29分には桐光学園にチャンスが訪れるが、FW植木隆之輔のシュートは四中工・坂が身体を投げ出し止める。

そして、均衡が破れる、31分、四中工MF森島司のコントロールは意図的だったのかミスだったのか、前線にボールが飛ぶ。落下地点、オフサイドポジションにいたのは井手川。「OK!」と声をかけたと言う森島に応えた井手川はボールへ寄ろうとしたがやめた。そのまま飛び出していった森島は、副審の旗が上がりオフサイドと判断し足を止めた桐光学園DFを尻目にドリブルしGKとの1対1を制し、正確なシュートを桐光学園ゴールに蹴り込んだ。

「(森島は)常に顔が上がっていて技術も高いし、戦術眼もあるので、今大会に入って逞しさもでてきた感じがします。1年生とは思えない(笑)」と樋口士郎監督が讃えた成長株の貴重なゴールで四中工が先制した。

ピッチ上の桐光学園の選手には、判定に納得できていない選手もいたはずだが、試合は否応なく続き、両チームともにセットプレーでチャンスがあったが決められず、四中工1点リードで折り返す。

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後半に入り、四中工はCK、FKのチャンスを迎えるがシュートで終われない。桐光学園は池田がボックス内に入るが、四中工DF後藤凌太がうまくカバーしピンチの芽を摘む。

四中工では森島が質、量ともに目立つ動きで攻撃をリードする。桐光学園は前線がボールを上手く引き出せず頼りはセットプレーとなるが、CK、FKが精度を欠き四中工に脅威を与えられないまま時間が経過する。

30分、桐光学園にビッグチャンス。左からのクロスがゴール前を横切り、ファーポスト際で植木がヘディングシュート。GK高田は頭上を抜かれるが、DFがゴールライン上でヘッドクリア。ビッグプレーが四中工を救った。

残り10分を切って、オープンな展開になっていく。四中工は小林が抜け出してGKと1対1になるが決められず、桐光学園も小川航基がソールで残したボールを今来俊介がシュートするがワクを外れる。さらに小川がGKの飛び出したゴールを外してしまう。

そして39分、桐光学園の同点へのラストチャンスはゴール正面やや右からのFK。DF杉本大斗のキックは人壁を越え、見事な弾道でゴール右下を襲うが四中工GK高田が完璧なセーブ。アディショナルタイム3分もあっという間に過ぎ、四中工はリベンジを完遂した。

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桐光学園にとって、悔やまれるのがノーオフサイドとなった四中工の得点シーン。井手川の動きをプレーに関与したととるか否かは、主審がまた判定は違うものになるかもしれない。強硬に抗議した桐光学園のコーチ(退席処分となった)の気持ちも十分理解できるし不運だったとは思うが、ここはやはり笛が鳴るまではプレーを継続すべきだったと言うしかない。プレーを止めず、誰かが森島のドリブルを邪魔できていれば、またゴールカバーに向かっていれば、どうなっていたか。後半も含めれば残り時間は50分以上あったはずだから、これを敗因とは言えない。それよりも四中工守備陣を崩せなかったこと、セットプレーから得点できなかったことを考えるべきだろう。

「桐光さんは洗練されていますので、相手のプレッシング、攻守の切り替えの部分で頑張らないと苦しいんじゃないか、(ゲームを)支配されるんじゃないかと選手には伝えていました。小林と井手川のタテ関係、森島のボランチでも少し前目のイメージ、あそこの関係が非常に良かった」樋口監督は勝因をそうまとめた。小林と森島、将来有望な1年生コンビが準々決勝以降も暴れそうだ。

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