INSIDE WEB

 

履正社、初陣ながら実力発揮の1回戦突破

14010501.jpg

第92回 全国高校サッカー選手権大会 1回戦
日時/2013年12月31日(火)14:10 kick off
会場/等々力陸上競技場
結果/履正社 2-0(前半0-0、後半2-0) 秋田商業
得点者/[履正社]瀧本高志(44分)、菅原大空(80分)

初出場の履正社と40回目出場の古豪・秋田商という対照的な2チームの対戦が実現した。
履正社は大激戦の大阪236チームの代表。夏のインターハイ大阪府予選4強リーグでは全国出場権を得られる上位2チームに入れなかったものの、選手の将来を考えた上でボールを大事にするサッカーで、攻守に安定した力を持つことから今回の選手権予選でも有力な優勝候補に挙げられていたが、創部から指揮を執る平野直樹監督の下11年目で初出場を果たした。

対する秋田商は、2回の優勝経験を持つ東北の名門だが、ここ2年は出場を逃すなど苦しい時期を過ごしてきた。春に部長から就任した鎌田修明監督の下、守備面を見直し強化に努めた結果、3年ぶりの出場となった。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

静かな立ち上がりだった。最初のシュートは8分、履正社MF石川玲がブレ球ミドルで秋田商GK鎌田裕二を脅かす。10分にもCKのクリアを拾ったMF宮原直也が倒れこみながら放ったシュートがクロスバーを越えた。対する秋田商は連続してCKを得るが、シュートまで持ち込めない。

20分、履正社に決定機。石川のスルーパスで抜け出たFW瀧本高志がGKをかわすようにゴール前にプルバックパス、これをMF林大地が合わせた。強いシュートだったが、DFが身体でブロックしピンチを逃れた。さらに22分、FKを直接狙ったのは石川。しかしこれもGK鎌田が触れて左ポストをヒットする。

27分には、右サイドから林が切れのいいドリブルで侵入しチャンスメーク。強シュートがゴールを襲うが、DFとGKがここも身体を張ってはね返す。31分、33分に連続して林がボレーとヘッドで、37分には瀧本、40分には再び林、そしてアディショナルタイムに牧野寛太がシュートを放つがいずれも秋田商の堅陣を破れない。

履正社は丁寧なショートパスにロングパスをまじえて、何度も秋田商ゴールに迫ったが、相手の粘り強い抵抗に合い、GKの好プレーにも邪魔され得点を挙げられないまま前半を終えた。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

14010502.jpg
後半も履正社のシュートで始まる。2分の牧野のシュートはGK鎌田が阻んだが、4分MF多田のクサビが攻撃のスイッチを入れると、MF宮原直也からのパスで抜け出した林がGKとDFの間に早いクロスを送り、ダイレクトで瀧本がきれいに合わせ、攻めに攻めた履正社がついにスコアを動かした。

1点のリードだけで履正社は満足しない。追加点を狙って攻撃は続く。瀧本のドリブルシュート、宮原の左足からも鋭いミドルが飛ぶ。

  守備一辺倒に追い込まれ、前半からシュートさえ打てなかった秋田商は14分、FW小玉裕翔のドリブル突破、MF荒木竜也のクロスで徐々に盛り返し、23分にMF山本隼がFKを直接狙いボールは左上スミに飛ぶが、履正社GK安川魁がファインセーブで同点にはさせない。

攻め疲れを感じさせる履正社だったが、32分に交代出場していたFW菅原大空がDFの間をうまくすり抜け、GKと1対1のチャンスを迎えるが、シュートはGKの正面へ。秋田商にとって惜しかったのは40分。MF荒木が右サイドから横ばいのドリブルから放った左足ミドル。鋭いシュートはクロスバーわずか上を通過していった。

履正社は冷や汗をかいたが、しっかり直後のチャンスを活かして秋田商にとどめをさした。交代出場していたMF岡田裕希からのパスを、これも交代で出番を得ていたFW菅原大空が受けカーブシュートを決めてみせた。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

力の差をまざまざと見せつけられることになった秋田商。打ったシュートは後半、しかも20分以降の3本だけ。逆に浴びたシュートは16本。それでも随所で見せる粘り強い守備は履正社を苦しめ続けた。鎌田監督は「頑張ってはいた。前半3点くらい入っているような展開だった。でも、自分たちのボールのときのミスが悔やまれる。そこが課題。もっといけたはずだと思う」と話し、「1、2年のときに全国へ出場できなかった3年生が今回1、2年を連れてきてくれた。サッカーを続ける3年生は今回負けた悔しさを糧にしてほしい」と感謝の言葉で締めくくった。

圧倒的な内容で初陣を飾った履正社。「ほっとした。秋田商は粘り強いので点は取れないし逆にやられるかもしれないと思っていた。(選手権は)昨日の久我山さんみたいにうまく行かないもの。そんな中で頑張ってくれたと思うが、一人ひとりでサッカーをやるんじゃなくて、自分がヒーローになろうとするな、もっと仲間と作り上げるような、1足す1は3になるようなプレーをしてほしかった。それにゴール前で見ている人をわくわくさせるような驚きのあるプレーも見せて欲しかった」と平野監督は目指すもののレベルの高さを課題に挙げて会場を後にした。

Comments

Body

123456789101112131415161718192021222324252627282930 11