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【J2第7節 鳥取-福岡】消えたアビスパらしさ

130411_01.jpg 2013Jリーグ Div.2 第7節
日時/2013年4月7日(日)
13:03キックオフ
会場/とりぎんバードスタジアム
結果/鳥取 0-0 福岡
取材・文・写真/中倉一志

「パスは全然つながらないし、イージーミスが多すぎた。前節の水戸戦では、簡単なミスが多かったり、最後の質が足りなかったために得点が取れなかったということを理解しての今日のゲームだったので、何も成長していないということだと思う。雨の中、寒い中、福岡から応援しに来てくれたサポーターの方々に本当に申し訳ない」(城後寿)
 勝点2を落としたとは言え、前節の水戸戦で引き分けて連敗を3でストップした福岡は、終了間際に喫した同点ゴールを教訓にして、反攻の4月をスタートさせるべく鳥取戦に臨んだはずだった。しかし、この日の福岡からアグレッシブな姿勢は見えず。自分たちのサッカーを表現することなくスコアレスドローに終わった。

 ピッチ看板が倒れてしまうほどの強風と、断続的に激しく降り続く雨。そして、あられが落ちてくるほどの寒さ。雷が鳴らない限りプレーするのがサッカー。天候は言い訳にならないとはいえ、その条件は厳しかった。福岡が自分たちのサッカーを表現できなかった理由の一つには、そうした悪コンディションが影響していたこともあっただろう。しかし、そうしたことを差し引いても、この日、福岡が自分たちのサッカーを出来なかったことの理由にはならない。「普段の練習の20%も出せなかった。選手たちはミスをすること、勝つことを怖がっていた」というプシュニク監督の言葉が、この日の試合を如実に物語る。

 前半は、守備では福岡らしさも垣間見えた。岡田隆、中原秀人、堤俊輔で構成する中盤で常に数的優位を作り、慎重にボールを扱おうとする鳥取に対してプレッシャーをかけ、簡単にボールを奪取。ボール支配率では鳥取を大きく上回っていた。しかし、奪ったボールを簡単に失い、ゴール前での精度に欠き、チャンスらしいチャンスが作れない。ようやくシュートを放ったのは37分。結局、ほとんどの時間帯でボールを支配しながらも、前半は、わずか2本のシュートしか打てなかった。

 流れを打開すべく、プシュニク監督は後半開始からキム・ミンジェに代えて金久保順を投入。岡田を左SBの位置へ動かした。しかし、指揮官の思惑とは裏腹に、福岡のパフォーマンスは更に低下していく。バランスが崩れた中盤は相手にプレスをかけられずに後手に回り、シンプルに縦にボールを入れて高い位置からプレッシャーをかけはじめた鳥取の前に最終ラインが慌て始める。55分に西田剛に代えて坂田大輔を、59分には金森健志に代えて船山祐二をピッチに送り出すが、途中交代の3人が精彩に欠いては試合の流れは変わらない。そして、試合は一方的な鳥取のペースに。福岡は、ただ、ただ、後手に回って振り回され続ける時間帯が続く。

 それでも、福岡が失点を喫しなかったのは、鳥取も、福岡同様にラストパスの精度にかけていたからだ。54分には柳楽智和のヘディングシュートが右ポストを、85分には田中雄大のミドルシュートがクロスバーを叩いたが、鳥取が後半に放ったシュートは結局3本。攻めているように見えて、鳥取もまた自らの手でチャンスを潰していた。そんな鳥取は、終盤になって勢いに衰えを見せたが、福岡もイージーミスを連発。結局、試合はスコアレスドローに終わった。「酷過ぎた」。西田剛が発した言葉が強く耳に残る。

 この日、記者会見でプシュニク監督の怒りは収まらなかった。それは、内容の悪い試合をしたという単純な理由ではない。トレーニングで取り組んできたことを試合で発揮できないこと、自分たちが取り組んでいることにチャレンジしようという姿勢が見えなかったからに他ならない。

 もちろん、トレーニングと試合ではプレッシャーが違う。すべてが思惑通りに運ぶわけではない。しかし、それにしても、その差は大きすぎると言わざるを得ない。「練習でできていることが、ほとんどできなかった。大半が自分たちの問題だったと思う。練習の中でやっているパススピードだとか、ワンタッチコントロールだとか、そういう基本的な部分が試合の中で反映されておらず、練習と試合では別のサッカーになっている。そこは試合の中で徹底する必要がある」とは古賀正紘の言葉。勝ち星から見放されるようになってからクローズアップされているメンタル面での問題が、またもや露呈した試合だった。


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