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REBORN:コカ・コーラウエストレッドスパークス 2年ぶりのトップリーグ

130121_01.jpg 取材・文・写真/中倉一志

 トップチャレンジ1は、第2節を終えてコカ・コーラウエストレッドスパークスが勝点10で首位。以下、クボタスピアーズ(同6)、豊田自動織機シャトルズ(5)、三菱重工相模原(1)と続く。トップリーグへの自動昇格権が与えられるのは2位以内、いずれのチームにも自動昇格の可能性が残される中、それぞれのチームが、それぞれの想いを乗せて最終節の戦いに臨む。そして、第1試合でクボタが40-17で三菱重工相模原を下して2位以内を確定。残り1枠の自動昇格権をかけて、コカ・コーラウエストレッドスパークスは、豊田自動織機シャトルズと対戦した。

 最終節を残して、参加4チーム全てにトップリーグ自動昇格の可能せてを残していたトップチャレンジ1は20日、レベルファイブスタジアムで最終節を行った。  第1試合はクボタスピアーズ(勝点6)とが三菱重工相模原(同1)の対戦。試合は立ち上がりから押し気味に試合を進めるクボタスピアーズが着々とトライを重ねて最終スコアは40-17。勝点を11に伸ばしてトップリーグ昇格を決定させた。そして第2試合。、残されたひとつの自動昇格枠を争って、地元コカ・コーラウエストレッドスパークス(同10)と豊田自動織機シャトルズ(5)が対戦した。

 既に勝点10を獲得しているコカ・コーラウエストレッドスパークスは、勝敗に拘わらず勝点1(4トライ以上 or 7点差以内の敗戦)を獲得すれば、2年ぶりのトップリーグ復帰が決まる。対する豊田自動織機は、自動昇格権を得るためには、コカ・コーラウエストレッドスパークスを3トライ以内に抑え、なおかつ、8点差以上で勝利することが条件になる。数字の上ならコカ・コーラウエストレッドスパークスが圧倒的に有利だが、勝負事は一筋縄ではいかない。有利な状況を利して圧倒することもあれば、受けに入って力を出し切れないこともある。厳しい状況をはね返そうと普段以上の力が出ることもあれば、そのプレッシャーに押しつぶされてしまうこともある。最後に勝利を手繰り寄せるのは、勝ちたいと言う強い気持ちに他ならない。

 そして立ち上がりから試合を支配したのはコカ・コーラウエストレッドスパークスだった。開始直後こそ反則やミスが目立ったが、ほどなく落ち着きを取り戻すと豊田自動織機シャトルズをグイグイと押し込んで行く。その流れのままに6分、11分、14分と連続トライを決めて19-0とリード。そして18分、豊田自動織機シャトルズのゴールライン手前からドライビングモールで押し込んで4つ目のトライを獲得。この時点で、あっさりとトップリーグ復帰を決めた。

 その後は、意地を見せる豊田自動織機シャトルズとの点の取り合い。最終的には、コカ・コーラウエストレッドスパークスが11トライ、クボタ自動織機シャトルズが7トライと合計18トライが生まれた試合は、73-49でコカコーラ・ウエストレッドスパークスが勝利。トップリーグ復帰に花を添えた。早い時間帯で昇格争いに決着が付いてしまったため、やや大味な試合になってしまったが、印象に残ったのは、コカ・コーラウエストは最後まで攻撃の手は緩めなかったこと。ブレイクダウンで優位に立ち、ボールを素早く動かしてアタックし続ける自分たちのラグビーを表現して見せた。山口智史HCは「うちがやりたいボールを動かすラグビーが出来た。打ち合いになってしまったのは反省点だが、ボールが速く動く、日本が目指すサッカーが出来た」と試合を振り返った。

 今シーズンのコカ・コーラウエストレッドスパークスのスローガンは「REBORN」。無念のトップキュウシュウ降格を機に、もう1度、1からチーム文化を作り上げようという想いを込めた。目指したものは、ディフェンシブなラグビーからアタッキングラグビーへの転身。ボールポゼッション率60%以上、4トライ以上を具体的な目標に挙げてトレーニングを積み重ねてきた。そして、トップチャレンジリーグ1の第1節、第2節でも、それぞれ4トライを奪って勝利を手にした。ただ、相手を圧倒するラグビーという点で言えば、「満足できない」という言葉を山口HCは残していた。

 そんな中で迎えた最終節。コカ・コーラウエストレッドスパークスは、本来、自分たちがやりたかったラグビーを余すことなく披露。80分間に渡って攻め続ける姿勢を貫いた。ディフェンス面での課題を口にしながらも「ディフェンシブなラグビーから、アタッキングラグビーに代わることが出来た。そして、選手たちには、意識を変えて、ラグビーが上手くなりたいという単純な原点に戻ってほしい伝えてきたが、選手1人、1人が変わってくれた」と山口HCが話したのは、そうした背景があったからのことだろう。勝因はブレイクダウンで優位に立てたこと。それがボールを速く動かして攻め続けるラグビーの実現につながった。

 だが、コカ・コーラウエストレッドスパークスが掲げる「REBORN」は、まだ序章が終わったに過ぎない。2月2日から始まる全日本選手権、そして来シーズンへと進む中で、その物語はさらに続いていく。そして、目指すところは日本ラグビー界のトップ。コカ・コーラウエストレッドスパークスのチャレンジは続く。


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