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【フットボールな日々】刺激的な1日

130115_01.jpg 取材・文・写真:中倉一志

「シューゴー!」
 約30分のミーティングを終えた後、プシュニク監督の大きな声で15日のトレーニングは始まりました。その内容は、これが初日の練習かと思えるほどのハードな物。練習は午前中が2時間強、午後は約1時間半に渡って行われましたが、最初から最後まで強度を落とすことなく1日のトレーニングを終えました。選手たちは、時に戸惑いを見せる場面もありましたが、全員がアグレッシブにプレー。「選手たちは素晴らしい姿勢でトレーニングに臨んでくれた。とても満足している」とプシュニク監督は話してくれました。

 さて、トレーニングを見て強く印象に残ったのは、メニューに全く切れ目がないということでした。ウォーミングアップから始まって、次から次へと流れるようにメニューが変わっていきます。そして、ホイッスルが鳴ったら監督を見て、監督が伝える動作にしたがって、前後左右に動き、飛び跳ねるという約束事があり、さらにホイッスルが鳴って、すぐに次のメニューに移行します。そして、水を入れたと思うやいなや次のメニューへ。円陣を組んで指示を与えている時には、同時にストレッチをさせていました。

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 休む間もなく、次から次へと進むトレーニングは、集中していなければ何をやっているか分からないのではないかと思われる程。トレーニングメニューのやり方の説明をすると、「じゃあ始めるよ」というのではなく、いきなりボールが転がってくるので、ボヤっとしているとトレーニングについていけません。私は細かくメモを取りながらトレーニングを見ていましたが、それでも、どこからどこまでがウォーミングアップなのかさえ分からず、自然に、流れるようにメニューが変わって行って、いつの間にか紅白戦に辿り着いているといった感じでした。

 そして、指示はかなり細かく、そして具体的です。15日の練習で強調されていたのは、コミュニケーションを取ること、常に動きながらプレーすること、ボールを奪ったら素早く前を向くこと、常に前へ向かってボールを運ぶことを意識することでした。トレーニングの間は、自らも積極的にピッチの中を走りながら、「シャベッテ、シャベッテ」「モット、ハヤク」「ヒダリ、ミギ」と日本語で檄を飛ばし、納得のいくプレーには「スバラシー」と声をかけていました。

 そして、目指すサッカーについて、プシュニク監督は次のように話してくれました。
「現代サッカーでは攻めの速いサッカーが非常に大切で、それが我々のサッカーでもある。走るということが、我々のサッカーをやる上では大切なこと。そして、1年を通して、アグレッシブで素早くボールを前に運ぶ、プレスを掛ける、クイックなサッカーを目指していきたい」

 インターネットに掲載された記事から、プシュニク監督はカウンターサッカーが主体と思っていましたが、監督の言葉からも、トレーニングからも、どうやら、それは正しい解釈ではないように感じます。先入観を持たずに見て行きたいと感じた1日でもありました。他にも、書きつくせないことが山ほどあり、15日のトレーニング取材は、とても刺激的なものでした。間違いなく言えることは、これまでのアビスパのトレーニングとは全く違うということ。どんなふうにチームが変わっていくのか楽しみです。

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