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【フットボールな日々】新たな旅立ちの日

130114_01.jpg 取材・文・写真/中倉一志

 アビスパ福岡2013シーズンスタートの日。結論から言えば、素晴らしい日になったように思います。雁の巣球技場に足を運んでくれた約600人のサポーターと多くのメディア。雁の巣球技場にやってこれないファン、サポーターのために記者会見をUstreamで生配信してくれたクラブ。今年にかける想いを紅白戦でアピールしてくれた選手たち。雁の巣球技場に溢れていたワクワク感は、これまでに感じたことがないものでした。

 その中心にいたのがマリヤン・プシュニク監督。記者会見場でプシュニク監督の隣に座る大塚唯史代表取締役社長が緊張している様子が、福岡にとって、プシュニク監督がどのような立場にいるのかを表していました。クラブは監督の契約年数は公表せず、チームの方向性は、昨年の成果への上乗せとの主張ではありましたが、プシュニク監督にチーム改革を全面的に託していることは明らかで、それは監督に対するコーチの姿からも察することが出来ました。

 そして、記者会見や、練習後の受け答えは予想通り。適当にジョークを交えながら、けれど真摯に分かりやすく、そして肝心なことには話しているようで話していなかったり(笑)。ベルデニック監督や、オシム監督の記者会見にも出させていただいたことがありますが、全く同じスタイルで、懐の深さを非常に感じました。この監督に1年間(少なくとも)、取材できるのかと思うと、楽しみでもあり、もっと真剣にチームを見なければいけないという緊張感も感じました。

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 その一方で、福岡が厳しい状況にあることは少しも変わりはありません。記者会見で、ほとんどと言っていいほど「J1昇格」という言葉が聞こえなかったことからも分かるように、クラブも、チームも1からの出直し。相当な覚悟を持って臨まなければいけないシーズンであり、それは、プシュニク監督がやってきたということだけで解決する問題ではありません。

「監督の仕事とは、その立場、肩書きを理解した上で、コーチ陣の同僚として戦っていくことだと思っている。チームメイトとして、一緒にピッチ上で戦っていけるような仕事がしたいと思っている」

 これは、記者会見でのプシュニク監督の言葉ですが、同時に、クラブフロント、職員、ファン、サポーター、メディア、そして福岡に関わる全ての人たちにも言える言葉です。クラブ、そしてチーム改革を今度こそ成功させるためには、1人、1人が同じ船に乗っていることを自覚し、クラブ、チームが成功するために何をすべきかを考えなければなりません。クラブだけではなく、クラブに関わる全ての人たちが変わらなくてはなりません。

 福岡は今日、長い道のりへ向けてスタートを切りました。その道のりは長く、険しい道であることに間違いはなく、ゴールが何処にあり、そして、何時たどり着けるのかは、今の段階では全く分かりません。けれど、荒波に向かって船を漕ぎだす冒険者の心のように、希望に溢れるスタートだったようにも思います。どんな時も、今日、この日に抱いた感情を忘れることなく、前だけを見つめて進んで行きたい。そしていつか、アビスパ福岡に関わる全ての仲間たちとともに笑いたい。そう強く感じた1日でした。

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