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【ライジング福岡】更なる成長を目指して

121117_02.jpg 取材・文・写真/中倉一志

 昨シーズン1度も勝つことができなかった滋賀との対戦は1勝1敗。オフェンス、ディフェンスともにライジングらしさを発揮して初戦を完勝したが、立ち上がりから一進一退の展開を見せた第2戦は、第4Qの攻防で競り負けた。仲西淳は「滋賀には去年やられている。1勝1敗という成績には満足していない」と試合を振り返る。しかし、アウェイの戦いで1勝1敗の結果は決して悪いものではなく、10戦を終えて6勝4敗という成績はまずまず。初のチャンピオンシップ制覇に向けて、ライジングは確実に一歩ずつ前へ進んでいる。

 好調の要因のひとつは、選手たちの意識の高さだ。勝敗の結果に拘わらず、試合後のロッカールームでは常に試合で見つかった課題を整理し、次の試合に向けてどのように改善すればいいのかを話し合う。場合によっては福岡へ戻るバスの中や、練習を終えた後でも、電話連絡を取りながら意見を交換し合う。仲西淳は話す。
「勝ったということに満足せずに、常に、いかにして100%に近づけるかを全員で考えている。どうすれば次の試合で勝ちにつなげられるのか、どのようにして自分たちを良くすれば勝ちにつながるのかということが、いつも話の中で出てくる」

 もうひとつの要因がチームの意思統一の高さ。どこで、誰に話を聞いても、出てくる言葉は同じ言葉。自分たちが求めているものは何か、そのために何をしなければならないのか、どういう姿勢で臨まなければならないのか等々、あらゆる面で同じ言葉が返ってくる。もともとライジングは、日本人選手、外国籍選手ともに、能力とbjリーグでの経験と実績を併せ持っている選手がそろっているチーム。そのチームが意思統一され、同じ方向へ向かってひとつになって戦えば、結果は出て当然と言えるのかもしれない。

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 戦術面を見れば、開幕2連敗のあと、そのスタイルに修正を加えたことも大きい。金澤篤志HCは当時を振り返る。
「外国籍選手の合流が遅れたため、まずは形を作ってスタートさせたが、それが却ってチームの特長を消してしまった。2連敗した島根戦から修正したところは、スペーシングをしっかりと取るということ。能力のある選手が多いので、ワンオンワンやツーメンゲームのところで、単純にやりやすくしようという意図だった」

 第3戦の浜松戦では第4Qで逆転負けするという悔しさを味わったが、この修正で勢いを取り戻したチームは、そこから6連勝を記録。竹野明倫は「選手同士のアイコンタクトや、選手個人の能力を活かすようなトレーニングを重点的にやってきた。だからと言って、個の能力だけに依存してしまうのではなく、全体のバランスを見てコントロール出来る選手たちがライジングには揃っている。そういったスタイルが今年のチームに合っているように感じる」と手応えを話す。

 そして、ディフェンスの意識が高まったことも今年のチームの特長だ。もともと攻撃力には定評があるのがライジング。しかし、ディフェンス面で抱える課題がプレイオフを勝ち進めない原因でもあった。しかし、6連勝中に目立ったのは、オフェンス面はもちろん、ディフェンス面での粘り強さ。「ディフェンス面を改善するということをテーマにしてシーズン前から取り組んて来た。それが少しずつ出来るようになってきたと感じている」と仲西が話すように、単なるスタッツに表れる数字だけではなく、数字に表れないところでも選手全員が献身的にディフェンスする姿が印象に残った。

 しかし、好調といえども、まだ10試合が終わったばかり。長いリーグ戦を勝ち抜き、プレイオフを勝ち抜くためには、まだまだ身に付けなければならないことも多く、引き続き戦いながらチームを成長させていかなければならない。金澤HCも「次の10試合で、今のチームにプラスαして、何を成長させられるのかということが求められている」と話す。

 そしてライジングは、更なる成長を期す次の10試合を、17日から始まる大阪エヴェッサとの2連戦でスタートさせる。「また最初から積み上げて行くだけ。連勝というのは日頃の積み上げや、積み重ねの結果。滋賀の2戦で悪かったところを反省して、それを次につなげて積み重ねていく。それが、結果として連勝につながれぎいい」とは仲西の言葉。ライジングは変わらぬ姿勢で戦いに挑む。その先にある頂点を目指して。

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