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【フットボールな日々】勝利以外にいるものはない

取材・文・写真/中倉一志

 いよいよ、いまのメンバーで戦える試合も日曜日の鳥取戦で最後。こんな気持ちでシーズン最終戦を迎えるとは予想すらしていなかっただけに、何とも複雑な気持ちでキーボードを叩いています。クラブやチームに対しては様々な想いを抱いてはいますが、同時に、自分の力の無さにも無念さが募るばかりです。もっと自分に力があれば違う関わり方もあったのではないか。何かチームの、そして選手たちの力になれることがあったのではないか。そんなことを考えながら、長い夜を過ごしています。

 そして、ホーム最終戦の選手たちのコメントの内容が頭から離れません。過去、どんな成績であっても「やられているのはちょっとしたところだけ」と語り、自分たちに力があるんだという気持ちがチームから消えることはありませんでした。けれど、京都戦終了後に選手たちの口から聞こえてくる言葉は、自分たちの力の無さを認める発言ばかり。成岡翔の「勉強になることが多かった」という言葉に隠された彼の心中を察すると、その言葉を書きとめなければならない自分の仕事が、初めて辛くなりました。

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 そんな状況の中で迎えるリーグ最終戦。その試合を戦うにあたって、城後寿は次のように話しました。
「個人としてはシーズン前の目標であった2桁得点を記録することが出来たし、不慣れなポジションでも得点を取れた。しかし、J1を目指して戦っていたので、その目標を達成できなければ何も残るものはない。最終戦は、自分が試合に出ようと、出まいと、とにかく勝ちたい。鳥取には前回の対戦で大差で勝ったが、相手は、それをはね返してやろうというモチベーションが高いだろうし、降格の危機もある。自分たちが気を抜いたプレーをしたら確実にやられる。しっかりと戦って、自分たちが勝ってシーズンを追われるように、そして、鳥取まで駆けつけてくれるサポーターのために、いいプレーを見せて、勝ち点3をプレゼントできるように、ただそれだけを考えてプレーする」

 チームを成長させるという意味では、目先の勝負だけにこだわるのではなく、自分たちのやるべきことを実行に移し、この1年間取り組んできたことを試合で表現するということは大切なことです。しかし、スポーツの世界に限らず、どんな世界であっても、行動よりも結果が必要な時があります。福岡にとってのリーグ最終戦は、まさにその時。クラブ史上最悪の成績どころか、後半戦の成績はJリーグ40チーム中で一番弱いという状況のいま、まずは勝って、11試合勝ちなしという不名誉な記録を止めなければ何も始まりません。

 鳥取戦は、勝つためだけに戦う試合。鳥取に向かうサポーターが求めているのは、結果としての勝利。それは、福岡に関わっている人たちに共通する想いです。ポゼッションすることが目的なのではなく、いい内容の試合をすることが目的なのでもなく、ただ勝つことだけに鳥取戦の意味があります。それを肝に銘じた采配と戦いぶりを見せてほしいと願っています。

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