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【bjリーグ 第8戦 福岡-高松】ライジングマインド

121105_08.jpg bjリーグ2012-2013 第8戦
日時:2012年11月4日(日)14:00 tip off
会場:福岡市民体育館
結果:ライジング福岡 80-64 高松ファイブアローズ
取材・文・写真/中倉一志


「このチームのいいところは、課題が出た時点で、すぐに対応するというところ。試合が終わった直後にすぐに気持ちを切り替えて、次の試合に向けて課題を修正しようという姿勢がある。勝ったということに満足せずに、常に、いかにして100%に近づけるかを全員で考えている」(仲西淳)
 どんなチームでも、どんなにいい内容の勝利を飾っても、試合には必ず課題がある。その課題と、どうやって向き合うか。その姿勢でチームのあり様は大きく変わる。そしてライジング福岡は、結果を求めながら、しかし結果に満足することなく、自分たちの中にある課題と向き合い、ひとつずつ解決しながら戦いを重ねてきた。見つかった課題を次の試合で修正し、さらに見つかった課題を、また次の試合で解決する。高松との第1戦までの4連勝は、そうして積み上げてきたものだ。そして4日、ライジングは、また違う姿を見せて連勝を5つに伸ばした。

 最初の変化は第1Qに表れる。立ち上がりは互いに攻め合う展開。それは前日のように、ムキになって殴り合うような試合展開を予想させるものだった。しかし、ライジングは慌ただしさに飲み込まれることはない。堅いディフェンスで高松にリズムを与えず。そして、自らは積極的にリングに仕掛けて確実にポイントを重ねた。その得点の仕方は、ドライブイン、ファーストブレイク、そしてインサイド、あるいはアウトサイドと多彩。気がついてみれば、第1Qを終えてのスコアは30-18と、横綱相撲を見せて試合の主導権を握る。

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 そして、第2、第3Qは我慢の展開。しかし、そこに窮屈さは感じられない。流れを読み、決して逆転を許さず、次に来る自分たちの波を静かに待っている。そんな空気が漂う。竹野明倫は話す。
「相手もプロの集団。20点開いたからと言って、中学校や高校の試合のように、それが30点、40点に広がるというゲームには絶対にならない。点差を縮められて相手に流れが行った時でも、早くその波を断ち切って、いかに自分たちの流れに、また持ってくるかというのがキーになってくる」
 第2Q途中に一時は20点差に開いたスコアも、第3Qを終て44-33、第3Qを終えて58-51とジワジワと高松に追い上げられるが、チームを包む空気は変わらない。

 そして、第4Q序盤で5点差にまで詰め寄られたが、ここでジョシュ・ペッパーズがファールを誘ってバスケットカウントで3点をゲット。そして、61-55の局面から一気に11連続ポイントを挙げて試合を決めた。点差を詰め寄られても、しっかりと全体をコントロールしながら試合を進められたのは、最後の最後で逆転を喫した浜松との第1戦、19点差で迎えた第4Qに自分たちを見失って、あわやというところまで追い込まれた前日の試合の教訓を活かせたから。そして、リードを奪ったまま試合を終わらせたのも、前日に出た「試合をどうやって締めるか」という課題を解決したことによるものだった。

 さて、この日も、前日同様に高い守備意識が印象に残った。「ディフェンスマインドのチームになってきたかなというのは、凄く感じている。ライジングは得点力のあるチームだが、プレイオフに出た時に守備のところに問題があって、結果として勝ち進めなかった。そこで、今シーズンはディフェンス面を改善することをテーマにして取り組んて来たが、それが少しずつ出来るようになってきた」と仲西は話す。
 そして、ボールを奪ってからのファーストブレイクによる得点が増えたことも大きな収穫期のひとつ。ここまで早い攻撃という意味では物足りなさを感じる試合もあったが、この日は80得点の内、30点がファーストブレイクから生まれたものだった。

「今のチーム状況、選手の意識、そして試合運びからすれば、同じ状況で臨めば絶対に勝てるという自信はある。そのためには、いい練習をしなければならないが、そのいい練習ができるという自信もある。誰1人として現状に満足していない。誰も手を抜く選手はいない。常にチームのために、個人のスキルアップのために、日々の練習を費やすという姿勢がチームの中に強くある。これを続けていれば絶対に勝てる」(竹野明倫)
 そしてライジングは11月10日、11日と、敵地に乗り込んで滋賀との2連戦を戦う。目的は高松との試合で見つけた課題を克服すること、そして、その先にある勝利を掴んで福岡に戻ってくることだ。

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