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【bjリーグ2012-2013】もっと強く、もっと上手く

121102_01.jpg 取材・文・写真/中倉一志

 ライジング福岡は、10月28、29日にアウェイ・舞鶴文化公園体育館で京都ハンナリ―ズと対戦。第1戦では立ち上がりからリードを奪って危なげなく勝利を手にすると、第2戦ではアグレッシブに戦う京都の前に前半で11点のビハインドを負ったが、最終スコア79-77で逆転勝ち。連勝を3に伸ばして成績を5割に戻した。次節の対戦相手は高松ファイブアローズ。11月3日19:00、4日14:00に、福岡市民体育館でTIP OFFされる。

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「1戦目は序盤から主導権を握り、リードを保ったまま勝った試合。2戦目は、競り合いの中で前半をビハインドで終えて、それを粘り強く戦って逆転勝ちした試合。違った試合を制することができたことでチーム力が上がったことを感じられた、いい試合だった」(加納督大)
 その言葉通り、自分たちが持つ懐の深さ示したのが京都との2試合だった。開幕3連敗と不安を感じさせるスタートとなった2012-2013シーズンも、気がついてみれば、その後は3連勝。チームが持つポテンシャルの高さと、個々の選手が持つ経験値が、試合を重ねるごとに噛み合ってきた。

 京都との対戦では、特に貴重な意味を持つのが2戦目の試合だ。
 立ち上がりから点を取る展開の中、自らのミスで連続得点を許したが、1Q終盤に立て直して16-19。第2Qでは、なかなか点差を縮められず、やはりミスから得点差を広げられたが、京都のリズムになりかけたところでアウトサイドからのショットを確実に決めて点差を広げさせない。最終的に、前半を終わってのスコアは35-46と11点の差を付けられたが、ライジングに慌てるそぶりは見えなかった。
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 そして、圧巻だったのが第3Q。「前半の結果を切り替えて、3Qはディフェンスから入ってゲームを組み立てた」(加納)と話す通り、43-52のスコアから、一気に11連続ポイントを挙げて逆転に成功すると、京都の得点を10に抑えて61-56とリードを奪って最終Qを迎える。第4Q終盤には72-73と、再びリードを奪われる場面もあったが、そこでも慌てずに得点を重ねて再逆転。最終的に79-77で勝利を収めた。僅差の勝利だったが、40分間に渡って冷静に戦った末の結果。「京都の前半の圧力は凄かったが、ゲームには波があり、あの勢いが40分間続く歯思っていなかった。その波を選手たちが感じとって、我慢するところを我慢して、行くところは一気に行った結果。選手としての経験値が大きかったと思う」と金澤HCは試合を振り返った。

 京都との2連戦で強く印象に残るのが、チームの落ち着きだ。そんなチームの戦い方を見ながら加納は話す。
「1試合目に終盤に追い上げられた時も、2日目も、4Qに追い上げられて逆転された時も慌てなかったのは、浜松との第1戦目の敗戦が効いている。あの結県があるから、2試合とも最後まで落ち着いて試合が出来た」
 また、得点が特定の誰かに偏らないのも今シーズンのライジングの特長。「外国籍選手もパスをシェアしてくれるし、チーム全体にチームプレーと言う意識が強い。バランス良く点が取れているのは、その結果」(同)。京都との1戦目では5人が10ポイント以上。第2戦目も、ジョシュ・ペッパーズ(21)、レジー・ウォーレン(15)、ゼ―ン・ジョンソン(10)に、加納(9)、ジュリアス・アシュビー(8)、竹野明倫(7)と続いた。金澤HCは、戦いを重ねるごとにチームの課題を確実に修正して行くチームを見ながら「選手と話していても、いい顔をしている。自信にあふれているし、自分が言わなくても、自分たちが何をやらなくてはいけないかを分かっている。非常にいい状態」と目を細める。

 だが、誰ひとり、今の状態に満足している選手はいない。「まだまだ。もっと自分たちは良くなれるはず。まだ理想とするライジングの形ではないし、もっと、もっと、自分たちの良さを出せるはず。課題はある。京都との試合も、いいディフェンスが出来たと言うだけであってベストゲームではない。もっと走って、ランニングプレーやファーストブレイクも出さなければいけないし、あのディフェンスから速い展開に持っていければ、もっといいバスケットが出来ると思う。もっと良くなる、もっと強くなれるという意識を強く持って、目の前の試合でやるべきことをやっていくだけ」とは仲西淳の弁。加納も「いい練習が出来たことが京都戦の結果につながった。いまは試合を通して出た課題を、プレーに反映しながらやれているが、もっと良くなると思う」と口をそろえる。

 そしてライジングは11月3日、4日にホーム(福岡市民体育館)に高松ファイブアローズを迎えて戦う。「怖いのは油断だが、それは選手たちから感じられないし、むしろ、さらに向上心を持ってやってやろうという気持ちを感じる。いまチームはいいメンタリティにある。いいチームが出来るなと期待している」(金澤HC)。  さて、次はどんな姿のライジングを見せてくれるのか。今から楽しみだ。

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