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【フットボールな日々】福岡の戦いは終わらない

121005_01.jpg 取材・文・写真/中倉一志

 9月30日、福岡のJ1昇格の可能性が消えました。確定したのは福岡が横浜FCと引き分けてから1時間後。既に福岡-横浜FC戦の取材も終わり、チーム全員がスタジアムから引き揚げた後、関係者がスタジアムから去った静けさの中での出来事でした。フロントのコメントも、監督、選手の声を聞くこともできず、その表情を知ることもないままに、淡々と消えたJ1昇格の可能性。それは、今シーズンの福岡を象徴しているかのような出来事でした。

 振り返ってみれば、どこに向かって、何をしようとしているのかが見えないままに過ごした36試合だったように思います。横浜FC戦終了後に「今シーズンのベストに近いゲーム」と前田浩二監督が語ったように、前半は福岡が目指すサッカーの形を表現していていましたが、ゲーム終盤に入って、攻めるのか、守るのかの意思統一が出来ずに、アディショナルタイムのオウンゴールで痛恨の引き分け。これも勝ちきれないシーズンを象徴するような出来事だったように思います。

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 しかし、昇格の可能性が消えたというのは、ひとつの結果が出たに過ぎず、戦いそのものが終わったことを意味するものではありません。城後寿は次のように話します。
「大きな目標はなくなったが試合はまだ残っている。応援してくれているサポーターのためにも、しっかりと戦う姿勢を見せなければいけない。いつも以上のプレーを見せたい」
 どんな状況にあっても、目の前の試合に勝つことにこだわること。それが勝負の世界に身を置く者の使命。それが勝負の世界に生き残るための唯一の方法です。

「試合終了のホイッスルは、次の試合開始のホイッスルである」。これは日本サッカーの父と呼ばれるデッドマール・クラマー氏の、あまりにも有名な言葉です。悔やんでいる暇も、後ろを振り返っている暇もありません。いましなければいけないのは、来シーズンのJ1昇格に向けてのチャレンジをスタートさせること。そのために、自分たちの戦い方のベースを確立することにあります。ひとつの結果は出ましたが、無駄に出来る試合などひとつもありません。

 その一方で、クラブには今シーズンの結果と内容を、きちんと整理してほしいと思っています。クラブとしてやろうとしたことに対し、何ができて、何ができなかったのか。その理由はどこにあったのか。様々な制約がある中で、そうした問題を解決するための方策は何があるのか。責任論や、結果ありきで議論するのではなく、まず自分たちの行動と結果を客観的に捉えることが何よりも重要です。そうすることで、クラブ史上最悪と呼ばれる様々な結果は、次なるチャレンジへの糧に変わります。何もなかった1年にだけはしてはいけません。

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Comments
 随分 お久しぶりです
最近は 試合も行ってないので
お話する機会もありませんが
今シーズンの アビスパを 見るに
10数年 解決しなかった問題が
見過ごせない ところ迄来ていると
いうことのように 感じます。
具体的に言うならば フロントは
アビスパのサッカーと
は どうありたいのか?
ディテールを持っていないということ。
毎回監督と強化部長を取り替えては チームを作って壊しを続けているということ。
ここを 変えない限り 何年やっても
変わらないと思います。
勿論 私達ファンも 目先の結果だけに 囚われず 我慢する数年を覚悟しないといけないと思います。
このピンチを本当のチャンスに替えられるかは このオフにかかってると感じます。
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