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【フットボールな日々】守備重視も悔しいドロー

120916_02.jpg 2012Jリーグ Division2 第33節
東京V-アビスパ福岡
日時/2012年9月14日(金)19:00
会場/味の素フィールド西が丘
結果/東京V1-1福岡

取材・文・写真/中倉一志

「今日はヴェルディさんにボールを持たせておくという感じだったが、危険なエリアに入ってきたらスイッチを入れようということで、途中から、ハーフコートに入ってきたボールにはしっかりと対応して、そこからボールを奪ってカウンターということにシフトを変えた」(前田浩二監督)
 第33節・東京V戦。累積警告で鈴木惇を、練習中の怪我により成岡翔を欠いた福岡が取った戦い方は、自陣に引いて守りを固めてから前へ出て行くというもの。これまでの路線とは一線を画すものでした。

 前半は、この狙いが上手くはまったように思います。東京Vはボールをポゼッションするものの、攻撃のスイッチが入るのは、最終ラインからのロングボールと大きなサイドチェンジ。福岡は、このロングボールに丁寧に対応して東京Vにチャンスを与えず。森勇介のオーバーラップには手ごずりましたが、それも、ゴール前を徹底して固めることで決定的なチャンスを与えませんでした。そして攻撃では、20分に得たCKのチャンスに古賀正紘が頭で合わせて先制。前半は、アウェイの戦い方としては悪くなかったと思います。

 けれど、鈴木、成岡不在の影響は、やはり大きかったようです。ボールの預けどころのない福岡は、クリアボールをことごとく拾われて連続攻撃にさらされ、時間の経過とともに、ボールを奪う位置が後方へ。加えて、中盤を自由自在に動き回る西紀寛(東京)の存在に、次第に中盤のバランスが崩れてバイタルエリアへ縦パスを通されるシーンが増えていきます。流れを変えるために投入された末吉隼也、石津大介、木原正和も機能せず、失点は時間の問題でもありました。

 そして、悔やまれるのは83分の同点ゴールを許すことになったシーン。福岡が久しぶりに高い位置へ運び出したところに、激しくプレッシャーをかけられてボールを奪われたことが失点の始まりでしたが、ボールを受けた岡田隆を誰かがサポートしていれば十分にボールを保持できたシーン。粘り強くボールに喰らいつき、ゴール前では体を張って跳ね返すなど泥臭く守っていただけに、肝心なところでディテールにこだわれなかったことが残念でなりません。

 アウェイでのドローは悪い結果ではありません。今までとは違う戦い方で、違った側面も見せた試合でもありました。しかし、どこで戦おうと勝点3が必要なのが今の福岡。古賀は試合を次のように振り返りました。
「1点を守れば勝てたということを考えれば、たとえ1点でも大きな失点。最後までしっかりと守りきらなければいけなかった。失点してしまったことを真摯に受け止め、次に向けてしっかりと修正して、今度こそ勝ちたいと思う」
 悔しい勝点1。もったいなくも、情けない勝点1。しかし、下を向いても何も始まりません。次の試合で勝利すること。それが、この日の悔しさを払拭する唯一の方法です。


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