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「REBORN」新たなチャレンジ

トップキュウシュウリーグ第1節
日時/2012年9月8日(土)17:00
会場/さわやかスポーツ広場
試合結果/
 コカ・コーラウエスト 111
 中国電力        0
取材・文・写真/中倉一志

 ラグビー・トップリーグ2012の開幕から遅れること2週間。平成24年度トップキュウシュウリーグが開幕した。さわやかスポーツ広場に中国電力を迎えて開幕戦を戦ったコカ・コーラレッドスパークスは、立ち上がり早々に奪ったトライを皮切りに、前半だけで9トライ、7ゴール。後半も攻撃の手を緩めずに8トライ、6ゴールを重ねて中国電力を111-0と圧倒した。昨シーズン、トップリーグからの降格が決まり、今シーズンの最大にして唯一の目標をトップリーグ復帰に置くチームは、まずは幸先のよい形でスタートをきった。

「REBORN」。それが、今シーズンのコカ・コーラウエストレッドスパークスのスローガン。新たにチームの指揮を執る山口智史ヘッドコーチ(HC)は次のように話す。
「いろんな意味で変わろうということ。ラグビーの質もそうだが、何よりもチーム文化というものが薄れていると感じたので、もう1度、1からチーム文化を作り上げようという想いがあって、この言葉をスローガンにした。勝つためには、規律のある組織でなければいけない。それがチームの文化になれば、練習でも、試合でも、自分の力を出し切るという文化が生まれ、その結果として勝ちが付いてきて、結果を出すことでチームがいいサイクルで周り、勝つ文化が生まれる」
 春先から取り組んだのはフィジカルの強化。そして、プレッシャーをかけ続けること、勇気を持って前に出続けることを徹底してきた。それは原点に戻ろうという意思表示でもあった。

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 開幕戦の中国電力戦では、勝利することはもちろん、それ以上に、自分たちが取り組んでいることを出し切れるかどうかが問われていた。正直に言えば、中国電力との間には圧倒的とも言える地力の差がある。その中で、何点を奪うのかではなく、80分間、アタックし続けるということがターゲット。そして選手たちは、最後まで集中を切らすことなく走り続け、プレッシャーをかけ続けた。111-0というスコアは、あくまでも結果。それよりも、前に出続けた選手たちの姿勢に対し、指揮官は「収穫があった」と口にした。

 だが山口HCは、指揮官としての初戦で勝利を飾ったことで表情に安堵感を浮かべながらも、冷静に試合を分析する。 「チームとしてフォーカスしてきたところが出来た部分と、出来なかった部分があった。良かった点はディフェンスの部分。春先から取り組んできた、プレッシャーをかけ続けるということが出来た。その一方、ブレイクダウンで思うようにプレッシャーをかけられなかったというのが課題。そこはしっかりと修正したい。まだまだ足りないなと言うのが正直なところ。まだ半分もできていないかも知れない」

 生まれ変わることをテーマに新しいシーズンをスタートさせたチームが本番として捉えるのは、12月から始まるトップチャレンジシリーズ。トップキュウシュウでは、単に結果を積み重ねることではなく、自分自身と正面から向き合い、自分自身を厳しく律しながら、自分たちのラグビーをやり切る力を身につけることが求められている。その自分自身との戦いに勝利した時、再びトップリーグの舞台が見えてくる。コカ・コーラウエストレッドスパークスの新しいチャレンジは始まったばかりだ。

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