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【フットボールな日々】天皇杯は地元対決

120907_01.jpg 取材・文・写真/中倉一志

 今年も天皇杯の季節がやってきました。オールドファンの私にとっては、天皇杯と言えば、寒さに凍える体をウイスキーやお酒で温めながら、人数は少ないけれども、サッカーの歴史と蘊蓄を語らせれば右に出る物がいないというような観客と一緒に、のんびりと、しかし、じっくりと試合を楽しむ大会。いまだに、強い日差しを浴びて汗をかきながら見る大会に違和感を覚えないではありませんが、最大にして最古の大会であることの価値は変わりません。今年も、元旦の国立に向けて大会を追いかけます。

 さて福岡です。リーグ戦では苦しい状況にありますが、このタイミングで新たな大会を迎えるのは、選手たちにとって刺激になっているように思います。基本的にはリーグ戦のメンバー中心で戦う姿勢を見せる前田浩二監督ですが、リーグ戦で出場機会のない選手にチャンスが与えられることや、リーグ戦とは違う形で起用される選手も出る可能性もあり、そうした選手たちが高いモチベーションでトレーニングに臨んでいることが、チーム全体の刺激になっているようです。

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 前田監督が言うように「カウンターサッカーから、攻守に渡って自分たちで仕掛けるサッカーへの変化のプロセス」にあるチームにとっては、天皇杯では目の前の相手に勝つことはもちろん、これまで求めてきたサッカーの質を、引き続き向上させていくことが目的になります。とりわけ、守備組織の安定感をどのように上げていくのかということが、リーグ戦同様に重要だと考えています。ただ勝てばいいのではなく、質を挙げながら勝つことは簡単ではありませんが、それを目指すことでチームの未来が見えてきます。

 そして、福岡にとって大会初戦となる2回戦は、福岡大学をレベルファイブスタジアムに迎えての戦いになります。福岡大学は過去の天皇杯でJリーグ勢破るジャイアントキリングを果たしているチーム。大学生とは言え決して侮れないチームです。今シーズンは怪我人も多く、ここまで、持てる力の全てを発揮したとは言えませんが、天皇杯本大会に合わせたかのように怪我人が戦列に復帰。「手応えはある」(乾真寛監督・福岡大学)と話すように、ここへきて自信を深めています。

 かといって、プロチームとしてアマチュアチームに勝利は譲れません。勝って当たり前の福岡と、何も失うものがない福岡大学という立ち位置の違いは試合を難しくするものですが、「結果でも、内容でも、相手の上を行って勝つ」と石津大介が口にするように、当たり前のことを、当たり前にやって、普通に勝たなければいけません。勝負の鍵を握るのは先制点。しっかりとゲームをコントロールして、プロとアマチュアの差を示してほしいと思います。

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