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【フットボールな日々】今度こそ変われるか?

取材・文・写真/中倉一志

 福岡は連敗を脱してから1勝1分。守備面は相変わらず開幕以来の問題を抱えたままですが、2試合続けて劇的なゴールが生まれたように、オズマールの加入、石津大介の活躍等により、以前との比較で言えば、攻撃面には変化が感じられたように思います。その変化が本物なのか。残る11試合を、これまでとは違った流れで戦えるのか。それが試されるのが千葉戦だと思っています。厳しい戦いにはなると思いますが、結果はもちろん、どれだけ自分たちの気持ちを表現できるか。それが大事な試合だと思っています。

 さて、ここまでの31試合を振り返ると、福岡は自分たちのやりたいことを表現できないままに過ごしてきました。根底にあるのは、チームとしてのコンセプトはあっても、それを具現化する手段が明確でないという問題です。ボールはポゼッションするけれども前へのパワーに欠いた前半戦。前への意識が高まった反面、簡単に長いボールを蹴ることが増えた後半戦。そしてまた、ボールを保持することが多くなった現在。試合を重ねても方向性が定まらないことが、それを物語っています。

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 問題を複雑にしているのは、こうした問題に加えて、個人のミスが多発していることがあります。いずれも、プロとしてはあり得ない、しかも失点に直結するミスを誰もが犯しています。劇的な終わり方をした富山、松本も、いずれも2失点。その失点の仕方は、これまでを踏襲するもので、守備面での課題は全く変わってはいません。こうした戦術以前の部分に大きな問題を抱えていることで、チーム全体が抱えている戦術面での問題の解決に進めないというのが現状のように感じています。

 すべてが選手だけの問題ではありません。以前のブログにも書いたように、クラブとしてのありようがチームに反映しているというのが本当の問題だと考えています。それは、選手の力だけで変えられるものではなく、クラブの責任として取り組まなければならないことでもあります。けれども、それに埋没してしまって自分を見失ってしまっては同じことを延々と繰り返すだけ。少なくとも、自分たちのプレーは、自分たちで変えられること。まずは、その1点だけに集中して、選手としての役割と責任を果たすことに全精力を注いでほしいと思っています。

 チームとして、ここまでの流れを変える最後のチャンス。それが、千葉、東京Vと続く上位陣との対戦だと思います。何もないままに1シーズンを過ごしてしまうのか。苦しい中でも何かを見つけて、貴重な経験として自分の財産として積み上げるのか。それが、この2試合で決まると私は思っています。内容がどうとか、結果がどうとかではなく、勝負の世界に生きる者としての想いを、この2試合で表現してほしい。いまは、それだけを願っています。

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