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【フットボールな日々】問われるのは結果

取材・文・写真/中倉一志

 湘南との戦いで福岡に求められているのは、前節の勝利をつなげることができるかという、ただ1点にしかないと思っています。先のことを考えれば、内容を改善することも重要な要素ではありますが、残り15試合となった段階で、首位・甲府との勝点差が20、J1昇格プレイオフ出場権が与えられる6位との勝点差が16という現状の中では、福岡の立場は、J1昇格のために勝ち続けて相手の結果を待つというもの。勝たない限り、何も始まらないからです。

 しかし、迎える湘南は、現在J1昇格争いの真っただ中にいるチーム。福岡にとっては非常に難しい相手であることは間違いありません。その印象を「ハイプレッシャー。攻撃的。ハードワーク。とにかく前へ、前へと仕掛けてくるチーム。全員が動き回っているイメージがある」と西田剛は話します。特に厄介なのは、高い位置からプレッシャーをかけてボールを奪いに来るスタイル。ボールの支配率を高めることが生命線の福岡にとっては、湘南のハイプレッシャーを、かいくぐることができるか否かが勝敗の行方を握っています。

 ここまでの27試合を振り返れば、福岡が自分たちのリズムを刻めば、どんな相手であっても主導権を握ることは可能です。しかしながら、定められたスペースを互いに奪い合うサッカーというスポーツでは、両者の勢いは常に相対的なもの。どちらかが出れば、どちらかは下がらざるを得ず、現段階での両チームの状態を比較すれば、湘南のほうに分があるのは明らか。不用意に仕掛ければ、高い位置で奪われてピンチを招くことになりかねません。

 そういった状況の中で、福岡にとって求められているのは、いかに自分たちの時間を長くするかにあるのではなく、相手の時間帯をいかに辛抱強く凌ぐかにあると思っています。「自分たちが悪い時間に失点をしないということと、悪い時間帯でも点を取るというように、悪い時間帯をどのように過ごすかがポイント」と鈴木惇がにどうするかがポイントだと思う」と話すのは鈴木惇。その中で、耐えて見つけたチャンスの時に、積極果敢に攻め上がってゴールを奪うことが勝利への道です。

 押し込まれる時間が長くなる試合においてはミスも増えるかも知れません。しかし、互いにカバーしあい、慌てずに、そして冷静に試合を進めること。それが選手たちに求められること。思うようにいかない展開になっても、声をとぎらせず、選手の背中を押し続けることがサポーターに求められていること。そして、90分間に渡って、ピッチとスタンドが一体となって湘南と戦うことが、福岡に関わる全ての人に求められていることです。湘南との戦いは総力戦。一糸乱れぬ姿で勝利を掴みたいものです。


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