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【bjリーグ第15戦】気迫の勝利。ライジングが浜松に逆転勝ち!

bjリーグ2011-2012第15戦
ライジング福岡vs.浜松・東三河フェニックス
日時/12月2日(金)19:00
場所/久留米市みづま総合体育館
結果/福岡 101-98 浜松

取材・文・写真/中倉一志

 第3Qを終えて54-68。しかも試合の流れを握っていたのは浜松・東三河フェニックス。ライジング福岡の勝利は難しいようにも思えた。

 しかし、ライジングは誰ひとり諦めていなかった。その気持ちを体現したのが仲西淳だった。54ー70のスコアで迎えたライジングの攻撃で、まず3Pシュートを決めると、すぐさまカットインからファールを受けながらも2Pシュートに成功。そして、与えられたフリースローを確実に決める。それだけでは止まらない。両チームが激しく攻防を繰り返す中、さらに3ポイントシュートをねじ込んだ。これでスコアは63-70の7点差に。この一連のプレーで一気に流れはライジングへと傾いた。ここからは、アグレッシブな守備をベースにして、奪ってからのスピード溢れるファーストブレイクでゴールを重ねるライジングの時間。残り4分33秒となったところで放った竹野明倫の3Pシュートで、ついに浜松を捉えた。

 この後、一進一退の攻防を繰り返す両チームは一歩も譲らずに勝敗の行方はオーバータイムに。しかし、ここでも主導権を握ったのはライジングだった。着実にポイントを重ねてリードを広げると、最後はファールゲームを仕掛けて再逆転を狙う浜松に対し、確実にフリースローを決めて浜松を突き放した。

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 難しい試合だった。決してやられていたわけではない。守備意識を高く持ち、ディフェンスリバウンドを制するライジングは、リーグ2連覇中の浜松に連続攻撃を許さず、互角の戦いを演じていた。むしろ、「まずまず、ゲームプラン通りに行っていた」と小川HCが試合を振り返ったように、やりたいバスケットをしていたのはライジングの方だった。そして、第1Qを16-14のスコアで折り返す。

 しかし、浜松は3Pシュートから流れを引き寄せる。ゾーンディフェンスを敷くライジングの守備を崩すのが難しいと見るや、アウトサイドから積極的にリングを狙う。浜松が2Qに放った3ポイントシュートは14本。そのうちの9本がバスケットに吸い込まれた。それに反し、ライジングはプラン通りに試合を進めながら、フリースローをことごとく外す。気が付けば第2Qを終えて37-45で8点のビハインド。内容ではやられていないのにスコアは開いていく。不思議な感覚の中、試合はハーフタイムを迎えた。
 そんな気持ちがプレーに影響したのか、第3Qに入るとライジングは浜松が仕掛けてくるところでファールを繰り返してフリースローを献上。いつしか得点差は14に広がっていた。

 その流れを自らの連続9得点でひっくり返した仲西は「特別な勝利だった」と試合を振り返る。この日の試合を前に、ライジングは2人の外国籍選手との契約を解消。浜松が12人のメンバーで乗り込んできたのに対し、8人で試合に臨んでいた。その状況に対し、「みんなで気持ちを強く持って、8人でもしっかりとやっているんだ、浜松を倒せるんだというところを見せてやろう」と小川忠晴HCは話したという。「その気持ちがみんなに伝わって今日の勝利があった」(仲西)。そして小川HCも話す。「選手たちが、バスケットに対する情熱、プライドを持って戦ってくれたゲームだった」。

 そして、フィジカル面での不利が予想された翌日の試合も、ライジングは93-90で浜松を下した。リーグチャンピオンの浜松に2連勝という結果はもちろん、その気迫あふれるプレーの数々は、ライジングのバスケットに対する情熱と強さを改めて示す戦いだった。

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【2011-2012シーズン第15戦 ライジング福岡vs.浜松・東三河フェニックス】試合後のコメント
 2011年12月2日(金)久留米市みづま総合体育館 19:00tip off
 ライジング福岡 101-98 浜松・東三河フェニックス

◎河合竜児HC(浜松・東三河フェニックス);
Q:試合を振り返って
「ゲームの入りが福岡さんの流れで入ってしまったというのが、全体を通してまずかったかなと。途中で流れをこっちへ持って来たんですけれども、結果としては残念としか言えないですね。ただ、うちの選手たちもバランス良く点を取っているし、どこからでも点が取れているので、修正点はディフェンス面だけということでまとは絞りやすいですし、こちらが用意したオフェンス面は良かったのかなと思います」

Q:問題点はディフェンスのみとのことですが、4Qに入った時点であった14点差を追いつかれたのは、シュートが打てない、入らないという感じになったことも要因のようにも思いますが、どのような印象をお持ちでしょうか
「4Qは16点ですけれど、そんなにオフェンスは気にしていません。ただ、相手の勢いが、うちのミスから始まってしまったので。そういった意味では、30点取られていますけれど、それはうちの選手たちが相手の勢いに押されてしまったということで、そんなに心配はしていません」

Q:おっしゃっていたように福岡との相性の悪さを改めて感じさせる試合でしたが、やはり、倒しにくい相手ですか?
「お互いに得意だとか、苦手だとか意識はないと思いますね。今日に関して言えば、もう少し日本人が頑張れたら、ゲームとしては成立したかなと思います。でも、そんな中でも活躍してくれている選手がいるので」

◎小川忠晴HC(ライジング福岡);
Q:試合を振り返って
「今日は選手たちが、バスケットに対する情熱、プライドを持って戦ってくれたゲームだったと思います。対戦相手が去年のチャンピオンチームだったので、それをしっかりと意識して戦えたんじゃないかと思います。今日のゲームプランとしては、うちは外国人選手が3人しかいない中で、ファールトラブルを避けるためにゾーンディフェンスで対応しましたが、まずまずゲームプラン通りに行っていたと思います。その中で、相手のアーノルド選手が3ポイントシュートを狙ってくる、そして入れてくるというところで、そこを注意しなさいとハーフタイムには選手たちに注意をしました。彼が前半で4本の3Pシュートを決めていたのが、後半は2本しか決められなかったのは、みんながしっかりと意識していた結果だと思います。そして、ロス(カルロス・ディクスン)がファールを4つもらったのでベンチにひっこめた時に、コートの中にいた竹野、仲西、石谷の3人が、外国籍選手とマッチアップしても、僕が指示しことを意識してプレーしてくれ、そこでリズムが僕たちの方に流れて、最終的にもつれたゲームになり、ファールゲームになった時に、しっかりとフリースローを決めてくれたのが勝った原因だと思います」

Q:崩されて点を取られた感じはなかったんですが、アウトサイドからポンポンとシュートを入れられてリードを奪われていました。その減少については、どのように捉えていらっしゃいましたか?
「僕の考えでは、バスケットは確率のいいところを潰して行こうというのがあります。確率がいいところと言えば、やはりリング下とか、台形内の所。アウトサイドのところは確立が落ちると思っているので、そこでの点数を取られないようにと考えています。今日のゲームで言えば、ジャメイン・ディクソンのドライブインの点数が伸びてくると崩れてしまうので、そこは抑えなさいと言っていました。アウトサイドでやられても、そのあとのローテーションをしっかりとやれば、やられてもいいと指示はしているので、僕の中では、やられたという感じはありません。しっかりと決めてくる選手だなという印象しかないですね」

Q:やはり、最後でインサイドでやらせなかったというのも勝因の日知つだったのでしょうか?
「それはあるかも知れないです。浜松さんの3ポイントシュートの本数は26~30本、あるいは30本以上というところで、今日は前半を終えた時点で24本。それは、我々がゾーンディフェンスで対応していたので、最初は攻めあぐねていた感があったんですけれど、だんだんとゾーンディフェンスの前でパスをしてシュート、シュート、シュートという形になっていました。ですから、その辺をもつと早くピックアップしなさいということを言って3Pシュートに対応させました。そして最後はマンツーマンに変えて押しきれたのも大きいと思いますね」

◎仲西淳選手(ライジング福岡);
Q:見事な逆転勝利でした。
「でもね、浜松とやると最後に34番のアーノルドに決められてオーバータイムになるんですよ。去年もそうだったんです。最後に3Pを決められてオーバータイムになって。でも、今日は勝てて良かったです」

Q;3Q終えて14点差でしたけれど、仲西さんのバスケットカウントと、その後の3Pシュートで、流れをぐっとこっちに持ってきたように見えました。
「そうですね。チームに流れを持ってこれるプレーが出来て良かったですし、チームに色々な状況がある中で8人での試合だったんですけれど、『みんなで気持ちを強く持って、8人でもしっかりとやっているんだ、浜松を倒せるんだというところを見せてやろう』と小川HCから話があったし、その気持ちがみんなに伝わって、今日の勝利があったのかなと思います。特別な勝利でした」

Q:途中までやられている印象がありましたが、改めてデータを見てみると、3Pを決められたところ以外は、あまりやられていないですね。
「そうですね。浜松は勝つために、とにかく3Pシュートを打って、それを決め手勝ってくるチームなんです。もちろん、それを抑えないといけないし、分かっていても決めてくるところはさすがだし、明日のゲームでも打ってくるので、シューターに気持ち良く打ちせないようにしないといけないんですけれども、逆にうちはフリースローが前半は入らなくて、それをしっかりと決めていれば、もう少し楽な試合になったと思うので、そういう細かい所をしっかりとやっていけば、明日も勝てるチャンスがあるんじゃないかと思います」

Q:ディフェンスリバウンドの所での優位さも印象に残りました。
「みんな気持ちを強く持っていたし、終盤は1本、1本のリバウンドに集中して、いいディフェンスからの速攻も決まったし。けれど、明日もタフなゲームになると思うので、集中を切らさずにしっかりと戦いたいです」

Q:ただ、外から見た印象では、3Qが終わった時には、ちょっと厳しいかなと感じていました。
「そうですね。最大で15点くらい開いて、会場の雰囲気も、ちょっとそんな感じになっていましたね。でもバスケットは3Qで15点差で負けていても勝てるスポーツなんです。そこがやっぱりバスケットの醍醐味だと思うし、最後まであきらめちゃいけない、最後のブザーがなるまでプレーし続けるのが自分たちの使命だと思っているので、今日は見に来てくれた人達に、いい試合を見せることが出来て良かったです」
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