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課題と向き合いながら、レギュラーシーズン2連勝スタート!



12日に開幕したB3リーグレギュラーシーズンで、ライジングゼファーフクオカは福岡市民体育館で埼玉ブロンコスと対戦。連日、1800人を超える観客の声援に押されて戦うライジングゼファーは、89-73、93-77のスコアで2連勝。ファーストステージに続き、レギュラーシーズン制覇に向けて幸先の良いスタートを切った。

だが、金澤篤志HCは厳しい表情を崩さない。B3リーグでは、ひとつ抜け出した実力を持ち、開幕前から「勝って当たり前」と言われることに対し、「そう言われているだけでは勝てない。しっかりと勝つべくして勝つプレーを40分間つないでいって、そして勝つべくして勝ったと言われるチームを目指してやっていきたい」と話す金澤HCにとっては、決して納得のいく2連勝ではなかったからだ。

「最初の3分間は良かった」(金澤HC)。そう話す第1戦は、ディフェンスリバウンドを取ってからの素早いファーストブレイクから、マシューが豪快なダンクシュートを決めて試合が始まる。その後もアグレッシブなディフェンスで相手の攻撃を封じ、そのリズムをオフェンスにつなげて、あっという間に11-2。ここまでは何の問題もないはずだった。だが、チャンスを作りながらシュートを落としているうちにスローダウン。第1Qに奪った10点差を保ちながらも、どこかピリッとしない展開で試合進んで行く。

その理由を、金澤HCは次のように話す。
「無意識のうちに、自分たちが守れるという意識があったのではないかと思う。相手に対するリスペクトが足りなかった。相手もプロ。ファーストステージ最下位のチームとは言え、しっかりと100%で戦っていくという姿勢が足りなかったところで、歯車が狂った」
そして、10点リードで始まった第4Q。埼玉ブロンコスの激しい追い上げに、スコアはあっという間に69-67と2点差に。残りは4分27秒。流れは完全に埼玉の手中にあった。

しかし、やはりライジングゼファーは強かった。ジョシュ・ペッパーズの5連続ポイントと、小林大祐の3ポイントシュートで77-67と埼玉を引き離すと、さらに、77-69から再びペッパーズが10連続ポイントを挙げて87-69。これで勝負が決まった。ペッパーズは第4Qだけで20ポイント。悪い内容ながら、最後は個の力で埼玉をねじ伏せた。

そして2戦目は、戦いながら成長するライジングゼファーを象徴するような試合だった。前日の反省から、この日のテーマは、まずはディフェンスから試合に入ること、そして、前日に28ポイントを決められた上田雅也(埼玉ブロンコス)を抑えること。その狙い通りに、上田に全く仕事をさせないライジングゼファーは、激しいディフェンスでリズムを掴み、そのリズムをオフェンスにつないで着々とポイントを重ねる。前半を終えてのスコアは57-28。前日の反省を試合内容に反映させて、早々と試合を決めた。

だが、試合はいつも簡単にはいかない。後半は、ファーストステージ開幕以来の課題が顔を出す。「一気に爆発して点差を離す時があるが、そこで気持ちの緩みというものが出て、やられてはいけないところでやられてしまったり、自分たちがやらなければいけないことをやらなかったりというところがある」とは金澤HCの弁。明らかにトーンダウンしたライジングゼファーは、ディフェンスの集中力が途切れ、それがオフェンスに影響し、ほどなくゲーム全体が重くなる。第3Qのスコアは17-18と埼玉の後手を踏んだ。

さらに第4Qに入ると、明らかにチーム全体の集中力が落ちた。スコアは19-31。前半の29点差は、気が付けば16点差にまで縮められてしまった。大きく点差が開いた試合で最後まで集中を保つのは簡単なことではない。また、勝負は前半で決まっており、埼玉の第4Qの追い上げにも、チームが慌てることはなかった。だが、ライジングゼファーが目指すのは、B3で勝利することではなく、1年でB2に昇格すること。結果として勝つのではなく、勝つべくして勝つバスケットボールをすることが求められている。「40分間、しっかりと戦うということを、しっかりとやらないといけない」と金澤HCは、第1戦に続き、反省の言葉を口にする。

とはいえ、まだリーグ戦は12試合を終えたばかり。しかも、14人中、12人が新加入のチームが、簡単に出来上がるほど勝負の世界は甘くない。課題があるのは当然のことで、その中で、その実力がB3リーグの中で抜きんでていることを、前評判だけではなく結果で示していることこそ、強者の証とも言える。あとは、結果を積み重ねながら、どこまでチームとして完成度を高めていけるのか。それが、B2昇格に向けての大きなポイントになる。ライジングゼファーがどのように進化し、変化していくのか。その戦いからは目が離せない。

リーグ戦スケジュールは「ライジングゼファー公式HP」で、ご確認ください。

B3 レギュラーシーズン第1節 第2戦終了後の金澤篤志HC(ライジングゼファーフクオカ)コメント

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【中倉一志=取材・構成・写真】
◎金澤篤志HC(福岡);
Q:試合を振り返って
「本日も、たくさんのブースターのみなさまにお集まりいただき、そして、ご声援をいただきありがとうございました。今日は、ともかくディフェンスをしっかりやっていこうという形でゲームをスタートさせました。前半は、非常にいい形で、ディフェンスからオフェンス、そしてオフェンスからディフェンスという、いいテンポで自分たちがやりたいことができた内容だったと思います。ただ、点差が開いた後、後半はの立ち上がりは決していい内容ではなく、自分たちが目指すものではありませんでした。とにかく、40分間、しっかりと戦うということを、自分たちで気持ちを引き締めて、また準備をして、連勝を重ねていきたいと思います」

Q:ディフェンスから入るということをチームの基本とされていると思うのですが、具体的に、選手に対しては、どのような部分を強調されていらっしゃるのでしょうか?
「相手があることではあるのですが、まずはチームでやらなければいけないルール、それをしっかりと遂行しようと、ただそれだけですね。ただ、現状を言えば、ディフェンスの連携が乱れたところで自分たちの失点につながり、それがオフェンスにも重い空気をもたらして、自滅して行くというパターンがチームの課題でもあります。このチームは、一気に爆発して点差を離す時があるのですが、そこで気持ちの緩みというものが出て、やられてはいけないところでやられてしまったり、自分たちがやらなければいけないことをやらなかったりというところがあります。ですから、そこを徹底してもらえれば自分はいいと思っています」

Q:ディフェンス面で気になるところと言えば、やはり第4Qの31失点ということになりますか?
「第3Qのところでも徹底できていなかった部分がありました。立ち上がりはファーストブレイクで、こちらに点が入って、埼玉さんがタイムアウトを取りましたが、決して、ディフェンスが良かったわけではなく、自分たちも、第3Qは、いいバスケットができていなかったです。そして最後は、オフェンスも気が緩んで、ディフェンスもルーズになっているので、やはり、40分間、しっかりと戦うということを、しっかりとやらないといけないと思います」

Q:逆に第1、第2Qは狙い通りの守備ができていたと思います。特に、埼玉の上田選手には、前半は、ほとんど点を取らせませんでした。どのようなことを意識して抑えにいかれたのでしょうか?
「昨日は2対2のスクリーンプレーから失点を許していたので、そこのところのチームディフェンスをしっかりとやるということでした。ドリブルで長く持たれて突破して行くようなプレーが増えてくると、チームディフェンスができなくなってしまうので、そこのドリブルのところはしっかりと止めようという話はしました」

Q:初戦は1800人超、今日も1900人を超える観衆が集まってくれました。福岡の盛り上がりや、チームが地元に定着していく感触も得られていらっしゃるのではないでしょうか?
「メディアのみなさまのおかげもありますし、応援して下さるみなさまが、知人、ご友人の方を連れて来て下さったり、県協会、バスケット関係者など、たくさんの方のサポートがあって、こうしてゲームを盛り上げていただいています。また、フロントスタッフも、チームを福岡に定着させるために、いろいろと活動していて、そういった中でゲームができるというのは本当に感謝の気持ちです。そういう中で、我々チームとしては、いいプレーをして、応援して下さるみなさまのために勝利を目指すということを、本当に徹底して突き進んでいきたいなと思っています」


B3 レギュラーシーズン第1節 第2戦終了後のコリアー・セントクレアHC(埼玉ブロンコス)コメント


【中倉一志=取材・構成・写真】

2016-2017 B3レギュラーシーズン第1節 第2戦
日時:2016年11月13日(日)14:00 TIP OFF
場所:福岡市民体育館/1,931名
結果:ライジングゼファーフクオカ 93-77 埼玉ブロンコス

◎コリアー セントクレアHC(埼玉);
Q:試合を振り返って
「今日は完敗でした。敗因としては、技術というところではなく、気持ち、情熱というところで、今日の試合を落としてしまいました」

Q:その中で、点差が離れていたとは言え、第4Qでは31点を奪うことができました。今後、チームの成長の糧になりそうですか?
「確かに、第4Qに31得点が取れたということについては、私たちの将来に向けて、いい成長材料になるとは思っています。けれども、最後だけではなく、やはり40分間戦い抜く、試合に入る時の気持ちというところを大切にしていかないと、このままシーズンが終わってしまいます。ですから、課題である気持ちの部分を直して、将来につなげていきたいと思います」


B3 レギュラーシーズン第1節 第2戦終了後の選手コメント/加納督大


【中倉一志=取材・構成・写真】
2016-2017 B3レギュラーシーズン第1節 第2戦
日時:2016年11月13日(日)14:00 TIP OFF
場所:福岡市民体育館/1,931名
結果:ライジングゼファーフクオカ 93-77 埼玉ブロンコス

◎加納督大選手(福岡);
Q:試合を振り返って
「昨日の反省を生かして、出だしから前半にかけては、ディフェンス面を重視したいい流れでやれていたと思います。それが40分間、続かなかったというのが今日の反省点で、それが、自分たちの課題でもあるので、今日は、いい部分もあったし、悪いところも出たのかなという試合だったと思います」

Q:前半のいい流れが続かなかった要因は、どんなところにあるのでしょうか?
「ファーストステージもそうだったのですが、少し点差が開いた時に、何かこう隙ができてしまうというか、チーム全体に油断が出てしまっているのではないかと思います。点差が30点付いたのであれば、もっと離せるようにしなければいけないところで、ディフェンスが手を抜いたりして、点差を縮められてというパターンが多く、それをなくしていかないと、これから先は厳しい戦いになってしまうと思うので、そこは直していかないといけない部分だと思います」

Q:それをなくすためには、どういった部分が大切になってくるのでしょうか?
「自分が出ている時は、前から当たったりして、プレーでみんなを鼓舞しようとしているのですが、流れが悪い時に、何が悪いのかということを、もっと、もっと話していかないといけないかなと思いますね」

Q:とはいえ、いいところと言う部分で言えば、昨日やられた上田選手のところを、前半は、ほぼ完ぺきに抑え込んでいました。どんな工夫をされていたのでしょうか?
「前半は、みんなディフェンスも良かったし、そこからオフェンスにもつなげていて、あれがいい形だと思いますし、それが随所に出ていたのですが、後半は、ディフェンスからの速攻という形が、あまり出なかったですね。少しディフェンスが雑になっていたのかなと思います。今日も終わりがグダグダになってしまったので、そこは反省しなければいけないところです」

Q:今日の試合に限らず、スチールが多い半面、ターンオーバーの数も多いように思いますが、その辺りはいかがでしょうか?
「今はボールを取りに行くディフェンスをしているので、しかたがない部分もあるのですが、ギャンブルをする時間帯と、そうでない時間帯を考えてやっていかないといけないと思います。みんな強気なので、取ってやろう、取ってやろうという気持ちが強くなっていて、逆に裏を突かれてしまうという状況が生まれていると思いますね」

Q:昨日は1800人、今日は1900人を超える観客の方が会場に足を運んでくれました。地域の応援態勢が、どんどん強くなっている印象も受けます。
「すごく嬉しいことですね。メディアで取り上げてくれたり、市内で2000人近いお客さんが来てくれるのは、本当に嬉しいことです。その分、やはり自分たちは期待されているので、そこで 結果をださなけれ゛は いけないというプレッシャーはありますけれども、この状況を楽しんで、しっかりと勝って、結果を残したいと思います」

Q:子どもたちの姿が非常に多いのですが、そう言った点で、何か意識される部分はありますか?
「見にバスケットボールのチームが団体で何チームが来てくれていましたが、見にバスケットボールの子どもたちにすれば、プロバスケットボールは目標とするところなので、まずは勝つ試合を見せたいし、その中でも、いいプレー、お手本になるプレーを見せて、自分もプロになりたいと思ってもらえたら、一番嬉しいですよね。そのためには、僕気たちも日々努力して、いいチームになろうと思います」


B3 レギュラーシーズン第1節 第1戦終了後の金澤篤志HC(ライジングゼファーフクオカ)コメント

2016-2017 B3レギュラーシーズン第1節 第1戦
日時:2016年11月12日(土)18:00 TIP OFF
場所:福岡市民体育館/1,886名
結果:ライジングゼファーフクオカ 89-73 埼玉ブロンコス

◎金澤篤志HC(ライジングゼファーフクオカ);
Q:試合を振り返って
「今日はレギュラーシーズンの第一試合目ということで、本当に多くの方が会場にかけつけてくれました。本当にありがとうございます。今日は、その応援あっての勝利だったなと思っています。チームとして、ディフェンスをしっかりやって勝ち切りたいと臨んだ試合で、最初の3分は良かったと思いますが、そのあと、自分たちで少しスローダウンしてしまったことと、セカンドクウォーターではシュートが入らず、いい形は作っているのですが、そこで決め切れなかったことで、チームの勢いがとまってしまい、逆に、埼玉さんの勢いを、こちらが引き出してしまったというようなゲーム展開でした。第3クウォーターも、そうなってしまった展開を、なかなか打開できなかったのですが、選手会長の加納督大選手が、相手のスコアラーの選手に対して、本当にいいプレッシャーをかけて守ってくれたおかげで自分たちのリズムが生まれ、そこから、いいオフェンスが作れたと思います。最後はフィニィッシュのところで、ジョシュ・ペッパーズ選手が決め手くれて勝利を抱くり寄せることができましたが、数字に残らないところでは、やはり、加納選手の勝利に対する貢献度が、非常に高いものがあったと思っています。明日は、今日の反省を生かして、もっとスカッと勝てるようなゲームをやって、連勝を目指したいと思っています」

Q:前回の試合から2週間空いての試合でした。この期間で一番力を入れて調整されたのは、どの部分だったのでしょうか?
「ディフェンスですね。2対2のディフェンスのところと、ローテーションのところを重点的に確認しました」

Q:序盤は、それが機能していたと思います。歯車が狂いだしたのは、どういった要因があったのでしょうか?
「無意識的な者だとは思いますが、自分たちが守れるという意識があったのではないかと思います。相手もプロですから、そこに対するリスペクトが足りなかったと思います。相手はプロチームですから、たとえ、ファーストステージが最下位だったとはいえ、こちらも、しっかりと100%で戦っていくという姿勢が足りなかったところで、歯車が狂ったと思います」

Q:一時は2点差まで迫られましたが、最後に勝ち切れた要因は何処にあったのでしょうか?
「ひとつは、加納選手がディフェンスからリズムを作ってくれたということ。そして、ペッパーズ選手、マット選手を起点にしながら、チームがしっかりとオフェンスをコントロールしたということ。それらが、自分たちにいいテンポをもたらしてくれたと思います」

Q:埼玉とは2順目の対戦で、相手もかなり研究してきたように思いますが、その辺りについて、HCは、どのように感じられましたか?
「福岡がアップテンポなバスケットをするというところを、非常に嫌っているという印象です。ディフェンスのところでは、我々が遅く攻めなければならないような守り方をしていましたので、そういうところに重点を置いて来ているなという印象でした」



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