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アウェイの旅2015 札幌編(その3)


【中倉一志=取材・文・写真】
今回の札幌アウェイの旅は3泊4日。最終日は午後の便で福岡に戻るため、朝早くから札幌の町を歩いた。札幌の町歩きの基本は住所のルールを知ること。札幌の住所の起点は大通公園。そこから南北は「条」で表わされ、東西は「丁目」で表現されている。南5条西3丁目と言えば、大通公園の中心部から南へ5区画(1区画は約100メートル)、西へ3区画行ったところという意味。それぞれの信号に住所が表示されているので、上記のルールに沿って歩いていけば、初めての人でも迷わずに目的地に着くことができる。

さて、綺麗な町で知られる札幌も3月だけは例外。長い冬の間積っていた雪が溶けだし、土と入り混じって黒い塊になってあちこちに残るからだ。ロード―ヒーターが活躍するビジネス街にはまったく雪が見られなくなっていたが、大通公園には、あちこちに冬の名残が見える。しかし、汚いと言うなかれ。札幌に住む人たちにとっては、雪が溶けだして土が見えてくるのが春がやってくる合図。私が札幌に住んでいた頃は、この光景を眺めながら、間もなくやってくる春をワクワクしながら待ったものだ。

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この大通公園が最もにぎやかになるのが6月から8月にかけて3か月と、2月の雪まつりの時期。特に夏は公園全体がフェスティバル会場のように様変わりする。濃い緑と、さわやかな風に包まれながらビールを飲み、ジンギスカンを食べるのもよし。公園のベンチに座ってゆで立てのトウキビや、じゃがバターを頬張るのも楽しい。また、2月になれば、空から落ちてくる雪の決勝が(雪印のマークそのもの)、街灯に照らされてキラキラと輝く景色はロマンチックそのものだ。

大通公園から少し足を進めれば、旧北海道庁舎が見えてくる。空の青さを背景に佇むレンガ造りの建物は、まるで中世ヨーロッパの風景画を見いているかのような気持ちにさせられる。1888年(明治21年)に、北海道庁の本庁舎として建築されたもので、約80年間に渡って道政の中心にあった。現在は国の重要文化財として指定されていて、館内は一般公開されている。また、旧庁舎横には小さな池を囲んだ庭園もあり、木陰のベンチに座って、のんびりと野鳥を眺めるのも悪くない。

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道庁から北へ600メートルほど向かうと北海道大学が見えてくる。大学と言えば少し敷居が高いように思われるかも知れないが、ここも立派な観光名所。夏の観光シーズンには、学内に大勢の観光客が訪れ、正門を入ってすぐのところに広がる中央ローン(芝生広場)は、近隣の住民の憩いの場所であり、保育園や幼稚園の児童が遊んでいる姿を始終見かける。市の公式観光サイトに掲載されている大学は、全国広しとは言え、北海道大学くらいではないかと思う。

中央ローンの横にはクラーク像の胸像がある。今では羊ヶ丘展望台に建てられている立像(1976年制作)の方がすっかり有名だが、こちらが札幌市内では最も古いクラーク像。初代の像が1943年の金属回収令により献納された後、1948年に復元されたものだ。そしてクラーク像の隣に立っているフランスルネッサンス風の建物が古河記念講堂。札幌農学校が東北帝国大学農科大学に昇格したのに伴い1909年に建設された。現在は札幌市の文化遺産(国登録有形文化財)に指定されている。

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この他にも、大学構内には歴史と文化を感じさせられるものが多く存在しており、北海道大学がある札幌市北区の区役所が指定する「北区歴史と文化の八十八選」のうち、17か所が学内に存在している。そのひとつ、ひとつを確かめるようにして学内を北に進む。そして、教養学部の横にある、何の変哲もない建物に辿り着く。増築されてはいるが、建物本体は35年前と全く変わらない。ここが、この日の最終目的地。北海道大学北部食堂(旧教養部食堂)だ。散々美味しいものは食べたので、学生気分に浸ろうと遅めの朝食を食べに来た。

ちなみに北海道大学内には、6つの学生食堂(北部・中央・工学部・農学部・医学部・クラーク会館)と、一般客向けのカフェレストランが4つある。もちろん、学生食堂は一般人でも利用できる。ちなみに北部食堂は学生食堂としては全国一の規模を誇るそうだ。貧乏学生だった当時はカレッジ定食(200円)ばかり食べていたが、その反動からか、朝食なのに、いろいろと取り過ぎた(笑)。値段も上がり、味も当時よりも美味しくなっている気がしたが、大学の空気は35年前と何も変わってはいなかった。(了)

◎札幌アウェイ旅 行程&旅費
日時 行程 料金
3月20日 香椎浜→福岡空港 620円
福岡空港→新千歳空港
新千歳空港→札幌 1070円
ホテル 3000円
3月21日 大通→福住 250円
福住→大通 250円
ホテル 3000円
3月22日 ホテル 3000円
3月23日 札幌→新千歳空港 1070円
新千歳空港→福岡空港
福岡空港→香椎浜 620円
合計 11700円
航空券はマイルを使用しました。

※この記事は、WEBマガジン「football fukuoka」から転載したものです。
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