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川森敬史社長就任記者会見(全文掲載)

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【中倉一志=取材・構成・写真】
内容:代表取締役社長就任記者会見
日時:2015年3月30日(月)
場所:サンパレス ホテル&ホール

◎川森 敬史代表取締役社長;
【冒頭の挨拶】
「みなさん、こんにちは。今日は大変お忙しい中、このような記者会見にお越しいただきまして、大変ありがとうございました。1月30日の取締役会で次期代表取締役の選任をいただきまして、本日、開催されました定時主総会後の取締役会で、今季からの代表取締役を拝命いたしましたので、皆さまにご報告と、ご挨拶で会見をさせていただくことになりました。よろしくお願いします」

【代表質問による質疑応答】
Q:就任されまして、現在の率直な気持ちを聞かせて下さい。
「1月に選任をいただきましてから、一定の期間がありましたので、気持ちの準備をする時間もありましたが、大変、身の引き締まる想いです。スポーツクラブの経営に携わる機会は、なかなかないと思いますけれども、こういったご縁をいただいた皆さまに感謝しております」

Q:社長として求められている所というのは、どんなことだとお考えでしょうか?
「市民クラブではありますけれども、株式会社でありますので、健全な経営をしっかりとさせていただき、そしてそれが クラブチームにも共通していることだと認識しておりますので、私のミッションとしては、地に足の着いた会社経営をやっていくこと、そういったことを使命感を持ってやっていきたいと思っています」

Q:中・長期的な経営のプランであったり、今の段階で考えていらっしゃることがありましたら、教えて下さい。
「去年の平均来場者数が、だいたい5,000名程度でございます。クラブ経営にとって入場者の数というのは非常に大きな収入源のひとつです。当然、強いチームを皆さまに見ていただくというのが一番ですが、スタジアムに多くの人たちに来ていただきたいと考えており、チャレンジではあると思いますが、平均して倍の10,000人程度のお客様にスタジアムに来ていただけるようにしたいと考えています。そのためには、チーム作りに始まり、イベント企画、飲食店等々、やらなければいけない細かいことは一杯あるんですけれども、そういうことをやって高めていきたいと思います」

Q:最初にこういったところから取り組んでいきたいということがあれば、お聞かせください。
「私は東京の人間ですが、去年の10月に取締役を拝命し、福岡の町で、アビスパ福岡に深く携わるようになりました。すごくアビスパ福岡を愛していただいて、嬉しい言葉を言っていただけるファンやスポンサーの方もいらっしゃったんですけれども、その一方で、大変苦言をいただき、一般的なビジネスマナーですとか、お客様を大事にするとか、丁寧さとか、そういう部分で、まだまだやらなければいけないことが一杯あるなということを感じた半年でもございました。そういうことを、ひとつ、ひとつ、しっかりと整理しながら、地域のみなさんに『良くなったね』というよりも、『丁寧になったね』と言われるように、会社として、本当にお客様を大事にする姿勢を持って強いクラブ経営がやっていければ、入場者数ですとか、グッズ販売ですとか、あるいはスポンサーの企業数など、そういうところに数字として出てくると思いますので、そういった基本的なところをやっていきたいと思っています」

Q:アパマングループが入ることによってもたらす変化は、どのような物があるとお考えでしょうか?
「私もアパマンショップホールディンググループで仕事をさせていただいていますが、そこには、いろんな経営ノウハウがございます。イベントであったり、プロモーションであったり、あるいは会社内部のことで言えば、会議体ですとか、ルール、決裁、人事制度、雇用に関することなどです。改革と言うとなんですが、そういったノウハウを下に、アビスパ福岡内部も含めて、スピーディに変えていけるのではないか、変えていきたいという想いがあります」

Q:その一方でクラブの強化、チームの強化、育成も含めて、どのような想いをお持ちなのでしょうか?
「やはり、地域に愛される市民クラブということを考えれば、この地域出身のアビスパの選手がトップチームで活躍してくれるということは、すごく嬉しいことだと思います。いま現在、アビスパ福岡ではスクール事業もやっていますし、アカデミーの組織も整っていますから、そういった中から、トップチームで活躍してくれる選手が育って来るような環境を、しっかりと作っていきたいなと思います」

Q:その中で、新たな変化というものは何かお考えでしょうか?
「Jリーグのいろんな会議ですとか、研修の中で、いわゆるトップチームの2軍と言うのでしょうか、そういうものをクラブとして作れるのであれば推奨するという文書を拝見しました。ひとつの例として、既存のカテゴリーだけではなく、新たな層を抱えられるクラブになれば、選手層も厚くなると思いますし、トップチームに近いところで試合経験を積んだり、ファンと触れ合ったり、技術を観に付けたりする機会も増えると思いますので、そういったことも視野に入れてやっていきたいなと思います」

Q:サポーターの皆さんは、今シーズンのJ1復帰というのを望んでいると思いますが、社長の中では、J1復帰はどのようなイメージなのでしょうか?
「井原監督を含めて、クラブの全員の想いとしてJ1復帰というのが今年の目標です。最低でもプレーオフ圏内に入って、J1への切符を勝ちとれるような位置に行けるように、クラブ一丸となって頑張っていきたいと思います」

Q:最後にサポーターにメッセージがあればお願いします。
「最初にも申し上げましたが、20年の歴史があるアビスパ福岡というクラブチームを、今回、経営させていただくということで、大変、身が引き締まる想いであると同時に、サポーターの皆さまには、とても感謝いたしております。サポーターミーティングには、私も出席させていただきましたが、経営問題をはじめ、いろんな意味で厳しい中、ずっと応援してきていただいているサポーターの皆さまが、率直にご意見を言っていただけることに感謝しています。開幕戦では13,000人を超える、非常にたくさんの皆さまにお越しいただきましたが、去年5,000人だったスタジアムが、たとえば6,000人になり、7,000人になっていくと、これから先は、新たにサポーターになる皆さまも増えていくと思いますし、また、増やしていかなければならないとクラブとしても考えております。是非、そういった新しくサッカーが好きになった、アビスパが好きになった皆さまと一緒に、今までアビスパを支えていただいたコアなサポーターの皆さまも受け入れていただいて、いろんなことを教えていただいて、盛り上げていければなと考えております」

【会見来場者による一般質疑応答】
Q:2点お聞かせいただきたいと思います。まず経営的な面で前期の実績、売上高と、社長になられて1年目はどのような数字を想定されているのかということが1点。それに付随して、その目標に向けて、どのようなところを強化していくのかについて、教えて下さい。
「数字につきましては、まだ公開前ですので、具体的な数字は控えさせていただければと思います。今日、株主総会で決議いただきましたので、これからJリーグにご報告させていただき、しかるべき時に公開されると思いますので、そちらでご確認いただければと思います。また、今季に関しましては、しっかりとした利益体質の会社にするということを考えています。その中で、私が『ユニット経営』と呼ばせていただいている損益管理の手法を新たに導入したいと考えております。部門別損益とは少し違いますが、各部門ごとのPL(損益計算書)を元に、セクション長が月次でしっかりと損益管理をして、それを社員全員が、元帳まで見られるような公開性を持たせて社内全体で損益管理をしていくというものです。ひと月、ひと月の積み重ねが年度の決算になると思いますが、現状では、アビスパ福岡のBS(貸借対照表)を見る限りにおいて、まだ改善していかなければならない数字があります。それらは、年度毎に利益をしっかりと計上していくことによって、過去の負のものを綺麗にしていけるのではないかなと思います」

Q:具体的にどういうところが弱いとお考えでしょうか?
「BSについてはJリーグは公開していませんので、具体的なことはお話し出来ませんけれども、BS上のいくつかの項目で、しっかりとやっていかなければいけない項目があると認識しております」

Q:アパマンショップホールディングスの常務取締役他、いくつかの役職と兼任という形になると思いますが、Jリーグのクラブで、社長が他の企業の役員を兼任されているのは珍しいと思います。また、社長ご自身もずっと福岡にいるわけではありませんから、そういった点で懸念の声もあると思います。野見山前社長との役割分担も含めて、どのようにお考えなのか教えていただけますでしょうか?
「まず経営に関してですが、先月、先々月は、ほぼ福岡におりまして、香椎浜の本社、もしくは営業で福岡の町を動いておりました。現地にいることも、当然、大事なんですけれども、今はテレビ会議システムですとか、パソコン、携帯、いろんな形で経営に関する指示、相談などが、常に取れる体制を取っていますので、その部分については、全く社内も心配していないと思いますし、私自身も、全くストレスなく、この数カ月は経営に携わらせていただいています。また、野見山前社長はサッカー界に豊富な人脈をお持ちですから、サッカー協会との連携、スクール事業の展開などを通して、子どもたちに対して夢を語っていただいたり、豊富な経験をもとに、サッカークラブの運営全般、経営全般について、私のアドバイザリーボードとして、お力を貸していただきたいと思っています。それぞれのミッションがありますけれど、常勤取締役としてご活躍いただき、一緒に頑張っていければと思っています」

Q:先ほど平均入場者数で10,000人以上を目指すとおっしゃっていましたが、企画やファンサービスの面で考えていらっしゃることがありましたら、教えていただけますでしょうか。
「単純にアーティストを呼べばいいとは思っておりません。やはりベースは、サッカースタジアムに、サッカーを楽しみに来ていただくことにおいています。ただし、男性だけではなく、ファミリー、お子様、女性の皆さまなど、新しいファンを獲得していくという意味で、足を運んでいただけるきっかけとなるようなイベントを企画しております。「アビーくんのふわふわ」と言いますが、開幕戦の時に、子どもが中で飛んで遊べる遊具があったと思うのですが、ああいったものをホームゲームでは常設させていただく予定です。例えば、親御さんはサッカーが好きだけれども、お子さんに「サッカー行くの?」と聞かれて、今までは二の足を踏んでいたご家族が、お子さまが『もう1回、レベルファイブスタジアムに行ってみたい』『あそこで遊びたい』と思っていただくことで、スタジアムに行きやすくなるということもあると思っています。また、昨日(3/29)来ていただいた中川祥子さんのように、レベスタでアビスパを応援したいと言ってくださるアーティストの方もいらっしゃるので、そういったアーティストの皆さまを、タイミングを見て、お呼びしたいとも思っています。現在、年間スケジュール表というものをクラブで持っていますが、ある時期には卒業試合を企画したり、あるいはアーティストのイベントを入れたり、さらには、観客席にタレントさんや芸人さんに足を運んでもらって、ビジョンを使いながらスタンドにいるお客様にも楽しんでいただけるようなものも考えております。そうした企画が実現しました時には、是非、皆さまにも関心を持っていただければと思います」

Q:2点、質問させていただきます。まず1点目ですが、町の中でどうやってチケットを売るのかという具体的な方策があれば教えて下さい。
「地味なんですけれども、ひとつには職員による町の中でのチラシの手配りがあります。AGA(アビスパ グローバル アソシエイツ)の皆さまが手弁当でお手伝いしてくださっていますが、筑紫口ですとか、天神ですとかで、仕事を終えて帰宅途中の皆さまを中心に、地道に働きかけています。また、これもAGAの皆さまから情報提供をいただきましたが、スポンサードいただいた企業の皆さまが、ポスターやのぼりを目立つところに無償で掲示していただいますので、そういった皆さまにも、ご協力をお願いをすることで、地域の皆さまにホームゲームの存在を知っていただき、それをインターネットでのチケット申し込みにつなげたりというようなことも方策のひとつです。いずれも地味な活動ではありますが、魔法の杖はありませんから、ひとつずつ、そういったことを積み重ねていきたいと思います」

Q:2点目の質問です。チームは1勝3敗という厳しいスタートになりましたが、現状、井原監督が取り組んでいらっしゃることに関して、どのようにご覧になっているのでしょうか?
「井原監督になる前もホームではなかなか勝てなかったと思いますし、去年も最後のホームゲームの勝利は8月だったと記憶しております。大変長い道でしたが、昨日(3/29・熊本戦)の勝利で、これまでの流れを変えられるのではないかなと思っています。幸い、今週は水曜日に試合があり、日曜日にも水戸戦がありますが、勝ちを得た後に試合が続きますので、ここで一気に流れを変えたいと思っています。若いメンバーですので、そういう部分で、ひとつ吹っ切れた部分もありますので、ここから頑張ってくれると思っています」

Q:クラブ経営に対する本気度と言いますか、その点について教えていただきたいのですが。
「どのようにお答えしたらいいのかなと思っているんですけれども、私自身、アビスパの経営に関わるというのは重責であると捉えており、まずは、しっかりやらなければいけないなと、個人としては感じています。グループといたしましても、アパマンショップホールディングスの役付役員から社長を出すと言うのは、グループ経営の中でしっかりとした考えがなければ、そうした経営判断には至りません。私自身は、ミッションをいただいた限りは、何としてもやり遂げたいと思っていますし、グループとしても、そういう意気込みを、人事の面からも表わしています。一定期間が経った時に、皆さまにも感じていただけるところがあるのではないかと思います。今年もそうですが、来年、再来年とアビスパがどのように変わったのかということで感じていただければと思います。しっかりやりたいと思います」

Q:人事交流なども考えておられるのでしょうか?
「はい。東京で働いていた九州出身のスタッフを出向させるなど、既に人事交流はスタートしております。例えば、皆さまが目にするポスターに関しましても、単純に外注するのではなく、自分たちが考えるイメージを下にスピーディに作れる体制をグループ内で敷いていますので、そういった意味でも相乗効果はあるのではないかと思います」

Q:社長が考えるクラブ経営の哲学と言うか、サッカーに対する熱い想いのようなものを聞かせて下さい。
「Jリーグでは地域の名前を冠したチーム名を使っており、地域に定着したクラブ経営が原則だと理解しております。もちろん、アビスパも市民クラブではありますが、本当の意味で市民クラブと呼ばれるためには、市民の方がスポーツに触れ、スポーツを通して心身ともに健全な生活を送る環境やきっかけを、サッカーを通して提供できるクラブになることが大事なのではないかと思っています。ですから、スポーツ振興などの地域に根差した活動を行いながら、また、冒頭にも申し上げましたが、クラブは株式会社でありますから、健全経営を行うこと、そして勝ちにこだわることだと思っています。

チームの成績ということで言えば、やはり勝負事ですから、勝たなければ駄目だと私は思っていますし、しかも、勝ち方にこだわる必要があります。企業経営を例に上げれば、悪いことをしても利益を出せばいいのかと言えば、そうではありません。コンプライアンスを重視して、お客様を大事にして、かつ健全経営をしていくというのが企業経営にはありますが、クラブ経営も同様で、お客様を大切にして、お客様に感動を与え、その上で勝つことが必要です。スポーツを通じて感動をお客様に提供し、かつ健全経営を行って自分たちの足で歩いていき、そして強くなっていく。そんなような事を考えています。地域密着と強さを併せ持ったクラブ作りを考えています」

Q:先ほど、2軍とうか、そういうチームを持つというようなお話がありましたが、具体的にセカンドチームを持つ構想はおありなのでしょうか?
「そういうことを出来る体質に早くなりたいなということです。高校生、大学生、あるいはアカデミーの選手もそうですが、九州、福岡出身の選手が、卒業して他の地域に行ってしまうのではなく、アビスパで戦いたいと思っていただけるような箱を用意することで、選手層を厚くし、それが要因となって健全な競争がトップチームの中でうまれます。いろんな準備をすることによって、アビスパが強くなる要因のひとつになればなと思っています。ただし、それにはコストもかかりますし、簡単には出来ることではないと思っていますし、まだ具体的なことは何も考えておりません。『何か考えていますか』という質問に対する答えですので、そんなに大きく受け取らないでいただければと思います」

Q:アパマンさんはスペインのバルセロナとも提携していますが、バルセロナとアビスパの提携は考えていらっしゃるのでしょうか?また、昨シーズンからサガン鳥栖がホークス提携していますが、ホークスと一緒に何かをやって行くという考えはあるのでしょうか?
「バルセロナとは、アパマンショップホールディングとしてパートナーシップ契約を結ばさせていただいているのであって、アビスパ福岡と提携するのかということについては、そういった話はございません。ただ、同じサッカーですから、何か提携が出来たらいいなとは考えています。タイミングと機会が合えば、皆さまにも、ご報告をさせていただければなと思います。また、ソフトバンクさんとは、福岡に来て間もない頃からアパマンショップとしてお付き合いがありますから、これも、タイミングと環境が整えば、何か一緒にやっていきたいなと考えています」

Q:健全な経営というお話がありましたが、それは出資額が増えるとか、そういったところに繋がっていくのでしょうか?
「そういう趣旨では、お話しておりません。出資額を増やす予定もございません。会社の中のいろいろなルール、決めごと、会議体、そういうものを更に整備して経営をしていくという意味でお話をさせていただきました」

※この記事は、WEBマガジン「football fukuoka」から転載したものです。
football fukuokaとは、アビスパ福岡の情報に特化したwebマガジンで、監督・選手コメント、試合レポート、練習場レポート、ショートインタビュー等、アビスパ福岡の情報をデイリーで発信しています。是非、アクセスして、お楽しみください。

継続してこそ自信になる(阿部 巧)


【中倉一志=取材・構成・写真】
内容:練習後の個別取材
日時:2015年3月30日(月)
場所:雁の巣球技場

◎阿部 巧選手;
Q:立ち上がりから積極性が見られた試合でした。どんなことを意識して臨まれたのでしょうか?
「ボールにしっかり連動して行くというのをチームとしてトレーニングしていたので、そこが上手くやれたらいいかなというのと、相手の右SBのところで連動してはめる時に、自分が行くのか、あるいはFWに行かすのか、そのバランスを考えながらやっていました」

Q:阿部選手のサイドで何度もボールを奪っていましたが、あれは狙い通りだったのでしょうか?
「そうですね。練習の時から、あそこはどちらか行くかということを、すごく確認していたところだったので、それが出来たのは良かったかなと思います」

Q:これで少し手応えみたいものが得られたのではないかと思います。
「そういう部分もありますけれども、それが結果として出たのは熊本の1試合だけです。それを継続的にやることで、チームとして自信が持てると思うので、1試合出来たからOKというのではなく、自分たちの中で高い意識を持って、それを毎試合出来るようにやっていかなければいけないかなと思います」

Q:熊本戦は球際の強さも、その前の3試合とは随分違っていました。
「自分個人としては、そういうところはこだわってやっているところですし、そういった意味では、それがやれたとてうのは良かったと思います。やはり、球際や、セカンドボールのように、どちらに転んでもおかしくないボールを自分たちのものに出来る回数が多ければ多いほど、試合を優位に進めることが出来ると思うので、そういう意味では、良かったですね」

Q:まだ1勝ですが、少しほっとした感じでしょうか?
「そうですね、全然勝てていなかったので、そういう意味では、ひとつ勝てたことで気持ち的に楽になったというのはありますね。でも、これからも継続性を持って、しっかりとやらなくてはいけないですね」

Q:次は中2日で横浜FC戦です。
「スケジュールは相手も同じ条件なので、しっかりとやらないといけません。今日、明日でしっかりとコンディションを回復させて、試合の時に、いいコンディションで臨みたいと思います。横浜FCは古巣なので楽しみでもありますし、相手の方が順位が上なので、しっかりと勝たなければいけません。次に負けてしまうのか、連勝するのかというところで、チームにもたらす雰囲気もすごく違ってくると思うので、アウェイですけれども勝ちを取りに行って、勝って福岡に戻ってこれたらいいかなと思っています」

※この記事は、WEBマガジン「football fukuoka」から転載したものです。
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アウェイの旅2015 札幌編(その3)


【中倉一志=取材・文・写真】
今回の札幌アウェイの旅は3泊4日。最終日は午後の便で福岡に戻るため、朝早くから札幌の町を歩いた。札幌の町歩きの基本は住所のルールを知ること。札幌の住所の起点は大通公園。そこから南北は「条」で表わされ、東西は「丁目」で表現されている。南5条西3丁目と言えば、大通公園の中心部から南へ5区画(1区画は約100メートル)、西へ3区画行ったところという意味。それぞれの信号に住所が表示されているので、上記のルールに沿って歩いていけば、初めての人でも迷わずに目的地に着くことができる。

さて、綺麗な町で知られる札幌も3月だけは例外。長い冬の間積っていた雪が溶けだし、土と入り混じって黒い塊になってあちこちに残るからだ。ロード―ヒーターが活躍するビジネス街にはまったく雪が見られなくなっていたが、大通公園には、あちこちに冬の名残が見える。しかし、汚いと言うなかれ。札幌に住む人たちにとっては、雪が溶けだして土が見えてくるのが春がやってくる合図。私が札幌に住んでいた頃は、この光景を眺めながら、間もなくやってくる春をワクワクしながら待ったものだ。

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この大通公園が最もにぎやかになるのが6月から8月にかけて3か月と、2月の雪まつりの時期。特に夏は公園全体がフェスティバル会場のように様変わりする。濃い緑と、さわやかな風に包まれながらビールを飲み、ジンギスカンを食べるのもよし。公園のベンチに座ってゆで立てのトウキビや、じゃがバターを頬張るのも楽しい。また、2月になれば、空から落ちてくる雪の決勝が(雪印のマークそのもの)、街灯に照らされてキラキラと輝く景色はロマンチックそのものだ。

大通公園から少し足を進めれば、旧北海道庁舎が見えてくる。空の青さを背景に佇むレンガ造りの建物は、まるで中世ヨーロッパの風景画を見いているかのような気持ちにさせられる。1888年(明治21年)に、北海道庁の本庁舎として建築されたもので、約80年間に渡って道政の中心にあった。現在は国の重要文化財として指定されていて、館内は一般公開されている。また、旧庁舎横には小さな池を囲んだ庭園もあり、木陰のベンチに座って、のんびりと野鳥を眺めるのも悪くない。

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道庁から北へ600メートルほど向かうと北海道大学が見えてくる。大学と言えば少し敷居が高いように思われるかも知れないが、ここも立派な観光名所。夏の観光シーズンには、学内に大勢の観光客が訪れ、正門を入ってすぐのところに広がる中央ローン(芝生広場)は、近隣の住民の憩いの場所であり、保育園や幼稚園の児童が遊んでいる姿を始終見かける。市の公式観光サイトに掲載されている大学は、全国広しとは言え、北海道大学くらいではないかと思う。

中央ローンの横にはクラーク像の胸像がある。今では羊ヶ丘展望台に建てられている立像(1976年制作)の方がすっかり有名だが、こちらが札幌市内では最も古いクラーク像。初代の像が1943年の金属回収令により献納された後、1948年に復元されたものだ。そしてクラーク像の隣に立っているフランスルネッサンス風の建物が古河記念講堂。札幌農学校が東北帝国大学農科大学に昇格したのに伴い1909年に建設された。現在は札幌市の文化遺産(国登録有形文化財)に指定されている。

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この他にも、大学構内には歴史と文化を感じさせられるものが多く存在しており、北海道大学がある札幌市北区の区役所が指定する「北区歴史と文化の八十八選」のうち、17か所が学内に存在している。そのひとつ、ひとつを確かめるようにして学内を北に進む。そして、教養学部の横にある、何の変哲もない建物に辿り着く。増築されてはいるが、建物本体は35年前と全く変わらない。ここが、この日の最終目的地。北海道大学北部食堂(旧教養部食堂)だ。散々美味しいものは食べたので、学生気分に浸ろうと遅めの朝食を食べに来た。

ちなみに北海道大学内には、6つの学生食堂(北部・中央・工学部・農学部・医学部・クラーク会館)と、一般客向けのカフェレストランが4つある。もちろん、学生食堂は一般人でも利用できる。ちなみに北部食堂は学生食堂としては全国一の規模を誇るそうだ。貧乏学生だった当時はカレッジ定食(200円)ばかり食べていたが、その反動からか、朝食なのに、いろいろと取り過ぎた(笑)。値段も上がり、味も当時よりも美味しくなっている気がしたが、大学の空気は35年前と何も変わってはいなかった。(了)

◎札幌アウェイ旅 行程&旅費
日時 行程 料金
3月20日 香椎浜→福岡空港 620円
福岡空港→新千歳空港
新千歳空港→札幌 1070円
ホテル 3000円
3月21日 大通→福住 250円
福住→大通 250円
ホテル 3000円
3月22日 ホテル 3000円
3月23日 札幌→新千歳空港 1070円
新千歳空港→福岡空港
福岡空港→香椎浜 620円
合計 11700円
航空券はマイルを使用しました。

※この記事は、WEBマガジン「football fukuoka」から転載したものです。
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INSIDE20号追加販売のお知らせ



「福岡の町で頑張っている人たちを、福岡の町に住む私たちが応援しよう」というキャッチフレーズでお届けしている福岡発スポーツ情報誌「INSIDE」。開幕戦で第20号を販売させていただきましたが、以下の通り、レベルファイブスタジアムで追加販売させていただくことにしました。是非、この機会にお買い求めいただきますよう、お願いします。

■発売日
日  時:3月29日(日)
発売場所:レベルファイブスタジアム特設売店
(バックスタンドコンコース内)

■内容
アビスパ福岡:覚悟(中村北斗/末吉隼也/鈴木惇)
アビスパ福岡:監督・井原正巳
アビスパ福岡:これが2015型アビスパだ
INSIDE EYE:夢を語るな 目標を立てろ(東福岡ラグビーフットボール部)
原稿用紙6枚の思い:10173人、福岡の町を走る
INSIDE COLUMN:次のゴールはリオ/藤井潤
INSIDE EYE:学生横綱 福岡に帰る/一ノ瀬康平
INSIDE STORY:歌い上げるアビスパへの想い/Je Gianz
ライジング福岡:豪放磊落 ジョー・ブライアントという男

なお、以下の店舗でも常時販売しておりますので、是非、お買い求めください。
【取扱店舗】
■通信販売(バックナンバー有)
http://inside.cart.fc2.com にアクセスして、ご利用ください。
■紀伊國屋書店 福岡本店
〒812-0012 福岡市博多区博多駅中央街2-1 博多バスターミナル6F
■紀伊國屋書店 ゆめタウン博多店
〒812-0055 福岡市東区東浜1-1-1 ゆめタウン博多2F
■紀伊國屋書店 久留米店
〒839-0865 久留米市新合川1-2-1 ゆめタウン久留米2F
■福岡金文堂書店 本店
〒810-0001 福岡市中央区天神2-9-110
■福岡金文堂書店 大橋駅店
〒815-0033 福岡市南区大橋1-5-1 西鉄名店街1F
■福岡金文堂書店 姪浜南店
〒819-0002 福岡市西区内浜1-7-3 ウエストコート姪浜内
■Fanatica
〒816-0053 福岡市博多区東平尾2-12-20-1

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アウェイの旅2015 札幌編(その2)


【中倉一志=取材・文・写真】
札幌に来たからには美味しい海鮮は外せないところ。安く、気軽に食べられる大衆店はないかと足を運んだのが「さかなや金ちゃんの店・魚平」。店内は大きなカウンターが広がる、まさに吉田類の世界だ。システムも面白い。お通し(300円)はカウンター横に並べられている4~5品を小皿に盛り放題(1人1回限り)。この日はアラ汁の無料サービスもあった。値段は、海鮮中心のメニューながら、手ごろと言うよりも明らかに安すぎる。なるほど、酒好きの親父の1人飲みの姿が多いのにも納得だ。

まずは60分飲み放題880円(サッポロクラッシック付き)を選択。肴には思いきって「さしみ五点盛合せ(1000円)」をオーダーする。ほどなく運ばれてきた大皿を見てびっくり。つぶ貝、まぐろ、水たこ、カレイ(縁側付き)、カンパチのぶつ切りが豪快に盛り付けられいる。とても1人で食べる量ではない。さらに新鮮さにも感激。さすがは北海道だ。絶品は「つぶ貝」。貝特有のにおいは全くなく、口の中に広がるのは甘み。新鮮でなければ、この味は出ない。

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このままビールを飲み続けると、お腹が膨らんでしまいそうなので2杯目から焼酎お湯割りに切り替える。すると「ワリッカでいいかい?」とおばちゃんが札幌弁で尋ねてくる。ワリッカとは、北海道で親しまれる甲類焼酎のこと。いまは北海道でも乙類焼酎は数多く揃えられているが、特にオーダーしなければ甲類が出てくるのが北海道のデフォルト。かつては、甲類焼酎を番茶で割る「番茶割」がブームになったこともある。アルコールは全国どこでも楽しめるが、土地毎にたしなみ方が違うのは面白い。

さて、この時点で既にお腹はいい感じになっていたが、せっかくなので「イカ刺し」と「ホッケ焼き(半身)」を追加。この2品だけは北海道と、それ以外の土地で食べるのでは、別の食べ物ではないかと思うほど味が違う。北海道に足を運んだら絶対に食することをお勧めする。そして、運ばれてきたのは期待通りの絶品。つやつやと光り輝くイカ刺しの甘みを楽しみ、ほろりと崩れる油の乗ったホッケの味を楽しむ。これで、どちらも250円なのだから、もう驚きを通り越している。

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その他にも、活ほたて、活ほっき、コマイ、ザンギ(鳥の唐揚)、うす塩たらこ、そして通常の2倍はあろうかと思われる、おにぎり、手巻きずしなど、興味を引かれるメニューが盛りだくさん。どんぶりに盛られたご飯の上に刺身を盛り付けたどんぶり飯(各500円)や、海鮮丼(1000円)にも心が動いたが、さすがにお腹が一杯。後ろ髪を引かれながら店を後にした。サッポロクラッシックの生、お湯割り2杯と合わせて締めて2894円(税込)という安さだった。

店内にはテーブル席もあるが、その大半がカウンターで占められており、客層は、ほとんどが1人、ないしは2人。大勢で入るには無理がありそうだが、少人数で行けば1人単価は、おそらく2000円台前半。たらふく飲んで、食べても、2000円台を超えることはないだろう。観光地の飲み屋というよりも、近所のおじさんたちが毎日のようにやってくる地元大衆店で、いわゆる高級な品は置いていないが、飛び交う札幌弁を楽しみながら、新鮮な物を安く食べるのにはもってこいの場所。大衆酒場が好きな方なら、必ず満足できる店だ。
(その3「町歩き編)に続く)

※この記事は、WEBマガジン「football fukuoka」から転載したものです。
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