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【フットボールな日々】栃木戦を前に

120506_01.jpg 取材・文・写真/中倉一志

 最初の壁が突き破れない。そんな感じを受けながら福岡の試合を見ています。東京V戦で情けない試合をした福岡も、その後の甲府、大分との試合は気持ちの入った、精神的にも落ち着いた試合を展開。チームの状態は良くなってきてると思います。けれど、勝点3に手が届かない。勝負の世界にいる以上、勝たなければ何も得ることは出来ないわけで、昇格争いということを考えれば、状態は厳しくなっていくばかりです。けれど、焦って勝負に出て傷口を広げてしまっては元も子もない。難しい状況だなと感じています。

 甲府、大分に勝てなかった以上、そこには問題がありますが、ただ、厳しい状況を作り出している最大の要因は、2試合続けて引き分けたことにあるのではなく、これまでの4敗の負け方にあったと思っています。自分たちの中にある問題で、自分たちのやるべきことを見失い、ただ無用に敗戦を重ねたことが、大きな足かせとなっており、そのため、及第点の試合では状況が変わらないというのが、今の実情なのだと思います。

 やってはいけない内容で落とした勝点を簡単に取り戻せるほどプロの世界は甘くありません。これまでに落とした勝点を取り戻すには、それなりの我慢も、時間も必要です。早急に勝点を取り戻すことを考えるのではなく、まずはホームで勝って、アウェイで勝点を取るというリズムを確立させること。それが、今の福岡がやらなければならないことだと思っています。そして、やがてやってくる挽回のチャンスに備えて、リスクを負って勝点を取りに行く勇気と、力を蓄えることだと思っています。

 ただし、目の前の課題を克服することは、それとは別次元の問題。甲府、大分との試合で見えた課題は早急に改善していかなければなりません。それはセットプレーの守備を安定させるということ。失点数は2試合で2つですが、スペースに飛び込んでくる相手を全く捕まえ切れておらず、もっと失点してもおかしくない状況にあります。中2日で迎える栃木戦でどれだけのことが出来るか分かりませんが、守り方も含めて、どのように対応するのかに注目したいと思います。

 そして、アウェイとは言え、栃木はJ1昇格争いのライバルチーム。しかも順位が下とあっては、この試合では勝点1ではなく、勝点3を取らなければなりません。前節の大分戦で途中交代した坂田大輔の怪我の様子が心配されるなど不安材料もありますが、逆に言えば、28人全員で戦う福岡の真価が問われる試合。木原正和は好調を維持していますし、西田剛もゴールを取りたい気持ちで一杯のはず。変わらぬ戦い方で、しっかりと勝利を収めてほしいと思います。



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